E-juku1st.Comの中学数・英問題集
 
  どんな問題集なの!?

  
いい成績とるならいい問題集がやはり大事です。豊富な演習を通し、公立トップ校
  合格までの確かな実力を築いていこうとする生徒にピッタリな問題集!
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公立トップ高合格までの実力を着実に磨いていく、実績豊富なトッポ先生オリジナル問題集をぜひ利用、自宅で勉強してみてください!

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 HOME 問題集作成の動機と意図 問題作成のにおけるコダワリとポリシー 中1数・英(通年用)問題集


   問題集ご利用者の声・お便り  
問題集をご購入いただいた方からの声とお便りは現在560あまりあるのですが、あまりに多いのでここではそのなかから45ほど、下の区分で選び掲載しています。もしよければご覧ください。クリック


 E-juku1st.Comの問題集は、家庭で自学自習でできる学習教材として、全国の公立中学生及び小学生にご使用いただいています。そのご利用のしかたは、「日々の勉強」から「実力テスト対策」そして「入試対策」の勉強まで、とさまざまです。

 勉強の要諦は、基礎と基本をまず正しく身につけることにあります。そして一度習ったことは、時間が経とうとその大半を覚えていて「できる」学力を備えることにあります。そのためには、「豊富な演習」がほんとうに大切で必要です。単純な演習も大事にしなければなりませんが、それだけでなく複雑な問題の演習も場合によっては必要です。このふたつのタイプの演習をするなかで、「自分の頭」でしっかり考えることが身につくようになり、そして暗記も深まるわけです。

 学校レベルの基礎と基本の知識習得を目的とした勉強だけでは、応用力というものはまず身につけられません。この応用する力、一度習った基礎と基本の知識から応用する力を、その学習範囲内で常に同時並行的にすこしずつ鍛えていく勉強が大事であると捉えています。こうした視点で、すべての問題集を作っています。

 なおこのページでは概略ですので、詳しくはクリックしていただき各問題集の説明ページをご覧ください。
 また「
公立トップ高合格までの確かな実力を養成するE-juku1stの問題集(2024年度」のページでは、各学年(小5・6生/中1・2・3生/高1・2生)に別けてまた別角度からご説明をしています。

 問題作成におけるコダワリとポリシー <どういう問題集がほんとうに生徒の実となり肉になるのか・・・を考えて>
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■ コダワリ1ー 生徒の目線で問題を作る!

 問題集で一枚一枚作っている最中に絶えず念頭にあり、目の前50センチの距離にあるのは、生徒の現実であり、問題をこなす風景です。どこでミスをするか、なにを忘れてしまったか、どのレベルで問題を難しく感じ、とまどい、思考をやめ、解らないと言うのか、などさまざまな問題点と課題を、長年の経験のもと思い想像しながらつくりました。

 よって、生徒がミスをする個所は、何度も何度も問題のなかに入れ、注意を促すよう仕向け、またもうそろそろ忘れそうになる問題は、新しい単元のなかに採り入れて記憶の曖昧さを無くすよう確認をさせる。基本の訓練として演習がたっぷり必要な部分はとことんスペースをとる。理解や定義の説明であまり重要でない個所はあっさり省く(そんなことしていいの?って ええ、いいんです。生徒はそれよりもっと重要なこと、覚えていなければ困ることを簡単に忘れてしまいますから(大事な公式ですら期間が経つと抜けてしまう生徒がいるんですから、それも何度も)。

 また、問題内容が画一的になるのをできるだけ防ぎました。超難問は避ける、ただし入試にとって必要な応用問題、応用知識は、どんどん関連個所で採り入れました。それがたとえ平均的な生徒の理解に余るものであっても(しかし、反復しますから、やがては覚えてくれるだろうと信じて)。

 生徒の目線で問題を作る、また問題を見るということは、なにも平均的な学力の生徒に合わせた問題作りという意味ではありません。市販の問題集、及び塾専用の問題集にしばしば書かれているように、子供たちの真の学力向上をテーマに、最も効果的に、効率的にとか、理解定着させ、発展させ、必ず学力アップさせますとか、科学的な分析と研究開発のもとに作成したとか、そういった上からみた、絵空事の発想は脇に置いて、あくまで生徒の学習と理解、暗記の現実を直視し、それを基盤にした問題集作りであり、決して生徒のレベルに迎合したり、妥協したりするもではありません。

 基本から応用までこれ一冊でOK! と少なからず自負するものでありますが、偏差値40の生徒は50に、50の生徒は60に、60の生徒は68に、そして68の生徒は73に伸ばすことを根本命題にして、とことん追求し作った問題集です。


■ コダワリ2ー反復・繰り返しを如何に問題のなかに採り入れるか!  

 勉強の基本は昔も今も変わりありません、特に中学生までは。学校であるいは塾で習った事の復習です。新しく学んだことのなかで、大切な事をもう一度自分の頭で整理、記憶する。特に間違ったところ、できなかったところは再度考え、正しく覚えればよい。先生から何度も言われ、耳にした言葉です。誰でも知っている。

 しかしですね、20数年教えてきたなかで、このなんでもない学習の基本を正しく実践した生徒は1割にも達しないのではないでしょうか。不思議なことです。言葉にもなりません。宿題をする事が、復習であると思ってるみたいです。どんなに説明してもダメです。正しい復習をしない生徒のこの現実に、いったいどう対処すべきか?
     
 それはもう繰り返し問題集のなかで、やるしかありません。そういうふうに、問題構成を作り上げるわけです。意外なことにこの発想で作られた問題集はないのです。ですから、自ら創らざるを得なかったわけです。


■ コダワリ3ー常に高校入試を意識した問題作り!

 基本は学校の教科書にあるのは言うまでもありません。ただ、通常の定期テストの問題と入試の問題については、特に数学・英語の場合、その中身、質など空気感がまったく変わります。公立高校と私立高校に間でも違います。

(ところで話は少し脱線しますが、公立高校と私立高校の入試問題では、どちらが好きですか? わたしは個人的に私立です。ーーなぜなら、問題が素直というか、出題の意図とそのコンセプトがある程度決まっていて統一感があるからです。レベル的な難しさはあるにしても、そこそこテスト形式が決まっているので、それに対応した勉強をすればいいことになります。できなければ、自分の知識と努力が足りないだけです。出題者の顔が見えないのもなぜかいい。

 それに対し公立入試の場合、問題内容は年度によって変わることもありますし、思考力、表現力がどうも昔に比べて低下している生徒多いにもかかわらず、逆に思考力、表現力を要求する問題を反比例するかのように増加しています。上からの思惑と好き勝手な問題作りに、出題者の顔がチラチラ見えるようで、個人的にはどうも好きになれない。

 話を戻します。問題作成にあたり、基礎と基本の徹底と、その繰り返しを根本に置いていることは言うまでもありませんが、それだけでは入試に対応できません。学校の基礎学習を終え、それではさあ次に私立対策、公立対策の問題集をやりましょう、では簡単に入試への実力がつくわけがありません! すこしは入試問題に慣れるでしょうが、慣れる事と実力をつけることとは違います。ではどうすれば、入試問題への対応力、解法力がつくのでしょうか? これは教えたこのある人ならおわかりでしょうが、ほんとに難しい課題です。口でいうのは簡単ですが・・・。

 結論。ふだんの勉強と問題のなかで、取り組むことです。ここまでが基礎、ここからが応用、そしてここからが入試問題、と一般の問題集は別けていますが、その垣根を取っ払うことです。もちろん問題の段階、生徒の知識レベルを見ながらですが、いまの力で入試問題の何ができるか、いま習っていることが入試ではどう出題されるか、またどう発展して問題に組み込まれるかなど、絶えず生徒に意識させ、考えさせ、慣れさせることです。首尾一貫、中一より中二、中三と、いま習ってる単元と入試問題を絶えずリンクして採り入れ、生徒に解かしてみる。やさしいものも難しいものもどんどん問題作成のなかに組み込み、質の違い、空気感の違いに慣れさせ、自信をもたせる。また反対に、標準レベルの問題、学校のテストで95点とって自分はできると慢心している生徒には刺激を与え、次なる思考の訓練を課す。

 以上のような視点で、英語・数学の問題集を作成してあります。(理科や社会の問題集もほぼ同様の視点です。)

■ さらにコダワリ4ーB4Pt. 書き込みにこだわる! 
 
 B4プリントにこだわりたい。A4では問題数、表現上の制約が多いからです。

 たとえば、数学の図形。市販の、あるいは塾の問題集を見てもらえばわかることですが、実際にそのなかで解こうとすると線を引いたり、数字を入れたり、さらに図形を描いたりする必要がありますが、印刷の図が小さくて見にくかったり、どうも考えにくかったりするものです。これは作り手のお仕着せであり、使用する側の生徒のことをあまり考えているとはいえません。現実にそのスペースのなかで解いたことがあるのか?と問いたいものです。また逆に、こんなに余白は要らないよ、というのにもよく出くわします。このあまった余白を必要なところに持っていきたい、と思うことも多いのです。要するに、画一的でマニュアル化されているため、現実を見ない頭のなかだけで考えた作り方です。まったく不親切にすぎる。

 これは、平常のワーク形式の問題集でも、入試問題集でも実に多い。「書き込み」とわざわざ謳った問題集でも同じで、余計ひどいことがあります。それなら、へたな余白のない、問題ばかりであとはノートにご自由にしてください、といった問題集の方がはるかにましであるともいえる。

 この一見目に見えない不親切をいっさい排除しました。ひとつひとつ問題を作る上で、書き込みのスペースがどれくらい必要かを考えながら作ってあります。たとえば計算ひとつでも解くのに何行式がいるのかを、入試の図形問題では、(問1)ではこれくらい、(問2)では計算スペースがいるからこれくらい、あるいは証明問題でこれくらい文章スペースが必要、(問3)では小問に分かれているからこれくらい、あるいは図形を書き直して考えねばならないし、また難しく相当スペースが要る、などできうる限り配慮しながら作成しました。このことは解答をみれば一目瞭然です。英語の場合も然りで、理科や社会も同様です。

 その結果、多少見栄えのわるいページもなくもないですが、しかし、あくまで内容が大切かと考えいます。ほんとうに使う側の生徒の立場を最優先した問題作りを心がけました。なお問題は手書きが多く、解答の方も同様です。この手書きに温もりと親しみを感じていただける方がけっこう多くいらっしゃいまして、こちらとしてもたいへんうれしく思っている次第です。



 中1生用 中2生用 中3生用 中1・2生用 中2・3生用 中1・2・3生用 小学5・6年生用 高校生用 (←●印の色:対象学年)

1.日々の自立学習用問題集

 <中学生用> 数学、英語、理科、社会の4科目の問題集があります。国語は中3になってからの受験用問題集になります。

 数学と英語は、中1・中2・中3と各学年、通年用問題集があります。基礎と基本とはなんたるか、樹木の幹にあたる肝心な勉強を、ぜひこれでやってみてください。

 塾に通わず自宅で自分で勉強を進めるのなら、教科書や学校の授業に向けた準拠タイプの問題集はされているか(あるいはされる予定でしょうが)と想像しますが、そのままやってください。しかし、その基礎的な勉強だけでは、ほとんどの場合、演習不足に陥るのがよくあるケースです。こまかなミスをテストでしてしまう、前に習ったことをいつの間にか忘れて実力のほうがさっぱりついていない、実力テストになると定期のそれより20点もダウンする(5科目では80点から100点下がる)、入試に向けた応用の知識やノウハウを要する問題にとなると途端にできなくなる、このようなさまざまな浅い学習の問題が、「あとからわかってくる」のがほんとに多いケースであります。

 では、上記通年用数・英問題集をすれば、それらがすべてクリアされ、完璧な学力が形成されるのかというと、そのようなことはどの生徒にもまずありません。たとえどれほど豊富な演習を積んでも、またくり返しの学習を入れても、生徒はミスをしますし、忘れます。問題は、その程度と量なのです。そしてミスをする、忘れるという現象の継続性です。平常の勉強のなかのどこかで、きちんとこれらを断ち切らねばなりません。習ったことの9割以上は確実に覚えていたい、ミスも極力減らす訓練が必要なわけです。こうした勉強が、きわめて具体的にできるのが「通年用数・英問題集」です。学習したことが深く長く身について、たしかな実力を育成していくのが、この問題集の狙いです。

 基礎と基本は十二分にかつしつこいほど押さえて作ってあります。そして同時に、入試レベルの問題もつねに視野に入れて構成と編集をしていますので、教科書や学校の授業内容より一段高い、質のよい考える問題にもあちこちで出会うでしょう。勉強は基礎と基本もするが、応用も常にやる、これが大事なのです。

 
<ですから、中1、中2と数・英通年用問題集で勉強した生徒が、中3になって大手進学塾に入るケースがあるのですが、その折には、特進クラスやSSSクラスに入る生徒が多くいます。もちろん問題種を使っての勉強にも慣れ、中3数・英(通年用)問題集を引き続いて勉強していく生徒もすくなくありませんが、塾との併用や家庭での自立学習にと、どちらにもご利用できるかと思っています。>

 理科と社会の問題集
 
 
「<新版>理科の入試攻略問題集」の本来の狙いは、中3生が主に入試対策用として、3ヶ月(から半年)くらい集中し取り組んで、最高レベルの実力を獲得できるよう企画・編集したものです。しかし、その利用は中3受験生にとどまらず、3年間の理科の勉強がこの1冊でできるものですから、中1生も中2生もふだんの勉強にまた平常のテスト対策、実力テストにと広範囲に活用してもらっている問題集です。ここが出る、ここが重要という的を絞った問題を、豊富な問題演習のもとしつこくくり返すことによって理解をじわじわ深め、かつ必ず出る問題のポイントとそのレベルをつかみとり、そして暗記してしてしまう。力強いたしかな実力の形成はこの学習にある、と考えています。

 そしてもうひとつが、新たに根本的に作り直した理科の問題集で、「理科の成績を上げる問題集」というものです。各学年の「理科の実力テスト」に対する勉強と、「入試対策」の勉強が比較的短期間でできるよう、コンパクトにまた問題レベルも上げ過ぎないよう作ったオリジナル問題集です。中1,2,3年生それぞれ勉強してきた理科の復習としても利用できますし、どの時期・タイミングからでも勉強が可能です。理科が苦手な生徒はほんとに多いのが現実ですが、頑張って理科の成績をなんとしても上げるために、この問題集は、きっとお役に立てることでしょう。


  社会は、1,2年のあいだにもっときちんと勉強時間を確保して、地道に勉強しておきたいものです。理解し、暗記しておくべき知識とポイントは、生徒自身が思っているより、もっと多いです。学校の授業をしっかり聞き、その内容を理解、覚えることはもちろん基本的姿勢ですが、入試の観点でいえば、それだけの学力では甚だまだ不適といえます。的が外れている内容があったり、教えられる知識の幅が狭かったり、深さが足りなかったり、そしてくり返しの学習をまずふつうしませんから、基礎・基本の知識ですら時間が経つとともにいとも簡単に忘れて実力が不足している、これが社会という科目に対する徒の実態でしょう。

 これらに楔を打ち、社会の正攻法の勉強のしかたと高校入試に必要な知識を正しく学ぶこと、またくり返しの学習を通してたしかな暗記を心がけること、このなんでもない基本的な勉強を、「実力をつける地理と歴史問題集」でやってみてください。


 ●中1数・英(通年用)問題集 中2数・英(通年用)問題集 中3数・英(通年用)問題集

 <新版>実力をつける地理Version5&<新版>歴史の要点 理科の成績を上げる問題集

 <新版>入試理科の攻略


 <小学生用> 

  中学に進学する前に、これだけは小学時に身につけておきたい、いやぜひ身につけておかねばならない、という算数と国語の絶対的な力というものがあります。中学に入って塾で勉強するにしろ自分で勉強するにしろ、この程度の基礎と基本はすでにじゅうぶんできて身につけていなければ、という知識や能力です。

 これは常識的な感覚と範囲でみていますが、しかし、いまの小学校ではどうもきっちり学べてないようです。教える側の指導基準も低いし、学ぶ側の基礎的学力の基準もどうも低い。なにも私立中学受験までの知識も学力も要らないわけですが、すくなくとも中学に入って、あたらしい内容を学ぶ際に、すでに知って身につけていなければならない知識や学力というものがありますね。また、中学の授業に臨んで、すんなりそれらが受容できるだけの土台になる学力は必要でしょう。その確認と対策に、算数と国語、社会の問題集があります。

 算数は小学生のあいだに、ほんとに勉強しておきたい科目です。簡単にいうと、計算が相当にじゅうぶんできること、そして頭をやわらかくする訓練を積んでおくこと。このふたつです。かなり計算力を鍛えておくことはもちろんですが、頭をやわらかくする訓練をしておくこととは、どういうことか? それは文章題もありますが、それ同等に、いやそれ以上に図形問題に対処する、基本の攻め方と頭の使い方つまり思考の展開と動かし方を磨いておくことを指しています。こうした土台になる算数の力をもった生徒のみが、高校入試数学の応用問題に立ち向かえる条件をも有している、といっても過言ではありません。この図形力を鍛える問題集が、「算数の図形教室<A>」になります。


 そして英語。中学に進む前に、小学5・6年で600個から700個くらいの英単語を覚えておく必要があると言われていますが、これは思っているほど簡単なことではありません。単語を如何にして覚えればいいのか、その勉強をどのように具体的に進めればいいのか、それも生徒が、単なる言葉だけの指示ではなく、あくまで主体的にリアルに実践して勉強していける有効な材料を見つけて、そしてそれを持つことが大事で、その考えで作ったのが「小学5・6年英語(単語&基礎英文)」問題集になります。

 力のある算数 <新版>小学算・国の学力充実問題集 力のある社会 算数の図形教室<A> 
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小学5・6年英語(単語&基礎英文)

2.復習用問題集

 復習型の英語問題集は、2学期後半または3学期になって、前に習った文法が混じっていると大事なところでついミスが出たり、あるいは定期テストではまずまずで成績がとれているんだけれど、どうも英語の文法が全体となるとよくわかっていないという部分を感じてきたときに、利用を始められるケースがとくに中1の場合、多いです。その問題集は、 中1英語REVIEWまたは中1英語の土台構築110%になるわけですが、これを使用し勉強して、その後英語の勉強が軌道に乗り成績も4から5に上がったとか、また公立トップ高校に進学した生徒も少なくないのが、いままでの実績です。中1数学・再学習とのセットの利用率が高いでしょうか。

 中2生の場合、対象となる問題集は中1同様3タイプありますが、購入される時期に関してはまちまちです。1・2年の範囲の復習というのは中3になってもできるのですが、中3になると数・英どちらも学習する単元が多くなり、かつむつかしくなりますのでけっこう時間がかかります。さらに後半では受験勉強も加わってきますから、復習にじっくりかける時間はそれほどないのです。それゆえ、できる限り中2終わりまでに、また多少ずれても中3初めまでに完了しておくのがベターでしょうか。

 2年間習った内容にまだ不十分なところがある生徒は、地道で豊富な演習を通してもう一度基礎と基本がなんであるかを、しっかりたたき込む勉強が必要でしょう。その勉強には 薄っぺらでありきたりな問題集をやっても期待するほど効果は出ないのが現実でしょうか。やはり、地に足のついたじっくり取り込む勉強が結局、物をいうのです。それにはすくなくとも2,3カ月の期間が必要、と考えています。この問題集は下の3つ。

 なお、2年間の成績もよく、実力もそこそこある生徒で、1,2年の復習をして基礎と基本の知識を再度固めておきたいと考えている生徒には、3の実力テスト対策問題集を活用してもらえばと思っています。復習にかける時間が1か月程度あるのなら、中2数英実力テスト対策を、2週間くらいですばやく完了したいのなら中3数・英実力テスト対策(その第1回)をお勧めします。

 中1英語REVIEW問題集 中1英語の土台構築110%問題集 中1数学・再学習問題集 中1数・英REVIEWセット問題集

 中学英語/1・2年の総復習&実力アップ問題集  中学数学/1,2年の復習問題集  中2英語REVIEW問題集 

3.実力テスト対策用問題集

 まずは教科書範囲の知識とそれに基づく問題で構成された、中2と中3の学校の実力テストなら、この数・英実力対策問題集を利用され、そして構成内容に沿ってきっちり勉強し、ほぼすべてできるようにしておけば、実力テストですくなくとも80点以上は、そしてふだん成績のよい生徒なら90点以上はとれるでしょうか。

 学校の実力テストは年2回から3回でしょうが、この問題集では学年末のまとめも入れてありますから、年4回の構成になっています。実力テストに向けた必要な知識とそのポイントをしつこく編集してありますので、的も絞れて勉強しやすいことでしょう。4回ともはじめに確認テストを用意してあります。そこでまず自分の実力をチェックし、できるところとできないところを知り、では何をどう覚えねばならないのか、また学習した範囲でミスなく確実にできるようにしておくべきことは何なのかなど、そのあとに続く傾向と対策のプリントで演習してみてください。これほど単純明快、すべき勉強がわかる問題集は他にないと、また塾の実力対策よりもっと効果があるのでは、といささか考えている次第です。

 中2英語実力テスト対策問題集 中2数学の実力をつける問題集 中3英語実力テスト対策&入試対策問題集<A>

 新版・中3数学実力テスト対策 中1英語の実力をつける問題集  中学1・2年英語の知識を再点検する問題集 

4.先のことを考えて、基礎と基本の実力または入試レベルの応用力の土台を磨いておく問題集

 数学と英語は、学校や塾のなかで得意にしている生徒はすくなからずいるでしょう。しかし、その成績や実力が高校入試の次元となる問題になると、意外と苦戦する生徒も予想以上に多いものです。その壁にぶつかり肌感覚で気づくのは、中3の後半になってからがふつうです。それではもう遅い生徒、あるいはもっと時間がほしい生徒がいます。数学は図形の勉強が必要、英語はふだんの学習から視点を変えた実力養成の勉強が必要です。

 数学は入試に向けた本格的な問題集「入試図形攻略Version4」(下の6)がありますが、その前に、図形を解くノウハウとセンス、能力の土台をまず養成しておくことがなにより重要で、これは中1のあいだに遅くとも中2末までにぜひとも勉強しておきたいものです。「算数の図形教室<B>」になります。

 英語は、学習した基本知識はもちろん、もっと幅広くかつ深く入試レベルの知識を中1、中2、中3とつねに吸収することが望ましく、ふだんの経糸を通す勉強に横糸を通す勉強がほしいのです。それに応える問題集が、「中1・2・3英語の実力強化 by Toppo」になります。

 算数の図形教室<B> <新版>中1・2・3英語の実力強化by Toppo問題集 THE 証明(中2合同・中3相似)

5.先のことを考えて、特に英語のハイレベルの実力を強化しておく問題集

 このAクラス英語問題集は、最上級の知識と問題で構成してあります。1の通年用英語問題集や3の実力テスト対策問題集をしっかりやっておけば、よくできる生徒ならふつう、英語の偏差値68から70くらいまではじゅうぶん到達しますので、なにもこのAクラスをやる必要はありません。英語がとても得意で、通常の勉強では物足りなかったり、中学英語の基礎と基本はほぼ完璧になって、それ以上の歯ごたえのある問題と復習でも応用レベルをしておきたいと考える生徒、あるいは難関私立高の受験を考えていてそのための土台をもっと徹底して吸収しておきたい生徒、などに向いている問題集です。<注>「トッポ先生の入試英語攻略・STUDY」は、Aクラス英語(中2編)とAクラス英語(中3編)を1冊にまとめた問題集となります。

 トッポ先生の入試英語攻略・STUDY Aクラス英語(中2編)問題集 Aクラス英語(中3編) Aクラス英語(難関私立高校編

6.高校受験対策用問題集

 <数学>
 まさに入試に向けた数学の、それも応用問題への対応力を培いたい、その攻略方法を是が非でも身につけたいと思っている生徒に作られた問題集です。利用できるのは中3数学をほぼすべて学習し終えた段階からですが、とくに「入試図形問題の攻略Version4」は公立トップ高受験を目指す生徒に,とても利用率の高い、また人気と実績のある問題集です。「<改訂>公立入試数学の攻略」のほうは、図形の問題集が終わってからがいいですし、もし時間の余裕があったとき、入試1か月前くらいにやってもらうのがいいと考えています。

 <英語>
 高校入試の英語、その入試長文を読むにあたって、生徒の英文読解力の意外な低さに驚かされるものがあります。さすがに英語の偏差値が68以上ある生徒は、長文の部分訳を聞いていても安心できるものがありますが、そこまで達していない生徒のそれは、瞬時の文法分析が甘く、かつ訳すにも時間がかかりもたもたするケースが非常に多いです。もっとスムーズに、速く、正確に、日本語訳できなければなりません。入試長文にはよく出るフレーズや言い回し、また必ず出る文法というものがあります。それら読解の基本となる知識すべてわかって、手の内にしっかり入れておいて、本番の長文をスピード感持って読んでいかなければなりません。そのへんの訓練を精選した問題で豊富に積むとともに、自由英作など英作力も強化する問題集が、「<新版>公立入試英語の攻略」問題集となります。


 <理科>
 中1から中3まで各学年のふだんの勉強から入試対策の勉強まですべて、「<新版>入試理科の攻略」問題集のなかに入っています。余計なものはすべて削ってあります。しかし入試に必要な知識とできねばならぬ問題、そして応用レベルの問題はきちんと入っているとお考えください。これ1冊を中3でやれば、相当に偏差値は上がるでしょう。あるいは中1よりくり返しやれば、入試対策の勉強として過去問以外にやることはないではないでしょう。相当な量がありますが、とにかく頑張って吸収してみてください。公立トップ高校を目指す生徒の大半は、この問題集をご使用いただいています。

 <社会>
 中3生専用の社会の問題集として、「<新版>入試社会の攻略」問題集を用意しています。独自の視点と切口構成及び暗記すべきポイントを網羅した問題集です。これまでかなりの塾生の偏差値を10から15アップ(70を超えた生徒もざらにいます)上げてきました。
また、これをご利用された全国の生徒から、勉強したあとの着実な効果と偏差値上昇の多くのご報告をいただいています。入試に打ち克つ高い実力をこの問題集で吸収してみてください。

 <国語>
 ご要望があって作ったのですが、可もなく不可もない、それほど自信のもてない問題集です。しかし、それなりに静かに売れていますが・・・。

 入試図形問題の攻略 Version5 <新版>公立入試英語の攻略 <改訂>公立入試数学の攻略

 <新版>入試理科の攻略 <新版>入試社会の攻略 入試国語の実践演習
 
7.公立・私立中高一貫校生徒のための問題集

 学校の授業展開はとにかく速い。ただ、その授業内容を理解し、テストでなんとか点数がとれていても、演習が不足していて深く知識が定着してないケースが、意外と見受けられる。これは実際家庭教師をした経験から書いている。表面的な勉強をせず、もっと習ったことは確かな知識・実力として蓄えていくよう、演習量を増やさねば。そのための問題集です。なお通年用数・英問題集から編集してありますので、中1から中3までの基礎と基本を確実に鍛える問題集、と捉えてください。

 総合中学英文法ゼミ 総合中学数学演習ゼミ

8.学力評価テスト・他

 トッポ先生による学力評価テスト 中1の学力評価テストも欲しいところだが、どうも作れない。なぜなら、中1前半は特に、学力を評価するには習っている範囲があまりにも少なく、それでも作ろうとすると小6生の内容を含めないといけないわけで、まあ正確に捉えることに無理が生じるから。また後半も通常の実力テストとそれほど変わりないレベルになりあまり評価できるものではありません。ようやくほんとうに中学の学力を測れるのは、中1の1年間が終わっての結果からです。それは、中2の学力評価テストの第1回になるというわけです。こんな理由で、中2と中3のみ学力評価テストを用意してあります。400点(500点満点)を超えたら実力的に相当あり、偏差値的にも70を超えてほんとうにすごいんだけど、さてどうか・・・。

 中2学力評価テスト 中3学力評価テスト 中3/11月テスト対策 中学数学/ミスと弱点

特別掲載(2025年5月11日配信のメルマガより)〜期間限定〜
 1.E-juku1st.Com の情報 NO.937
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 理解と暗記について VOL.1&2 <理解を支え、持続させるのは暗記>
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<勉強には「理解」と「演習」と「暗記」>VOL.1

 理解と暗記について、今回述べてみます。

 勉強していく上において、理解をするのは基本です。こんなことはわたしが書くまでもなく誰だってよくわかっていることです。

 では、理解したから問題が解けるのか、理解したから暗記も深くなるのか、理解したことはすべて実力に繋がるのか――。

 ここがですね、一般にはどうもさまざまな問題点と、また誤解を含んでいるように思います。

 新しいことを習う。しかし、これも厳密にいえば、ほんとうにそれまで知らなくまっさらな状態で習うものもあれば、過去に習ってきたものを踏まえて、幅を広げあるいは深さを増して習う内容のものもあります。まあこれは余談ですが、この前者の割合が多く後者の割合が少ないのが、一般に、小学と中学の学習のあいだの関係であり、前者より後者の割合がぐんと多くなると感じるのが高校での学習内容でしょう。そしてその学習量と知識量、難度や消化スピー
ドの違いなどにより、かなり面食らう(?)のが高校の授業です。

 話を中学段階に戻しますが、この新しいことを習うに際し、昔の授業でわたしらが学習した行為は、あくまで授業の「説明」を聞くものであって、「理解」と「暗記」は自分でするものだ、という意識と態度がすくなからずその根底にあったように思います。もちろんその説明の背後には、教師による生徒への理解のさせ方や指導上のみえぬ苦労は多々あったにしても。

 その「理解」と「暗記」が自分でじゅうぶんできない生徒は成績が悪く、じゅうぶんできる生徒は成績がよい、という単純な図式があっただけです。それがいまや、学習内容が中学でもずいぶん減らされたにもかかわらず(注:数学と理科は、ゆとり教育の揺れ戻しで増えました。しかし、それでも昔と較べるとまだまだ少ないです)、生徒の理解力は低く暗記力も弱くなっている現実に首をかしげているのは、わたしだけではないでしょう。

 ところが、一方の現実は、学校でもテレビまたネット上でも先生が生徒に教えている場面に出遭いますと、それは不思議なことに国語ではなく理科でも社会でもなく、算数または数学の授業になることが圧倒的に多いでしょう。その授業のねらいは、生徒にいかに「理解」させるか、この一点に集約されているかにみえます。理解に重点とすべての価値を置き、まったく不必要と思えるほどていねいに説明をし、生徒に考えさせる時間をずいぶん多くとっています。

 さらにいまの生徒の多くは、学校の授業以外に塾に通って勉強をしているわけですから、当然そこでも新しいことを習うに際し、単なる説明ではなくあれこれポイントやコツを教えてもらい、また理解させてもらっているわけです。

 学校では十二分に考えさせられる時間を与えられ、新しく習う基礎の知識の理解にこれでもかというほど重点を置いた授業を受ける。塾では十二分に考えさせられる時間はないにしても、その代わり、同じ内容の理解をポイントやコツを交えて教えてもらい、効率よくそして要領を得た知識をつけてもらうことになる。

 それゆえ、授業を受けたその場では、生徒本人は理解したと思うのは当然であって、新しい内容の問題をすらすら解くことができるのはなんら不思議なことではありません。ここに、ひとつの落とし穴があるのではありませんか? 

 つまり、本人は理解したと思っているから。この意識と感覚で勉強を進めている生徒が、いかに多いことか・・・。しかしその理解の姿と内容は、自分の頭を痛めて考え奪いとったものではなく、ただ手を前に差し出して、たまたまそこに載せてもらったに過ぎないものだから、すぐに手の指のあいだから落としちゃうんですね。

 こんなんでたとえ定期テストレベルではいい点数がとれたとしても、あくまでそれは基本のレベルの問題に対してであり、それですら時間がたてばあっという間に磨り減って、学力が凋んでしまう生徒はほんと後を絶たないでしょう。

 1,2年のあいだの実力テストというものの正体は、まだ基礎と基本的な知識を連結あるいは寄せ集めたに過ぎない。それでもふだんのテストよりガクンと成績が下がる生徒の多くは、その大きな原因として、「理解する学習とその周辺」にとどまっているだけではないか、とわたしは分析している。

「理解したから問題が解けるのか、理解したから暗記も深くなるのか、理解したことはすべて実力に繋がるのか」 と、上述しました。この3つを別けていうと――。

 理解したから問題が解けるのか、がはっきりするのは、習ったそのときではなくて、だいぶ時間が経ってからのことでしょう。 理解したから暗記も深くなるのか、は一般の常識(?)と外れて、関連性は思うほどないよ、と思っています。

 理解したことはすべて実力に繋がるのか、もまったく生徒の勉強の姿、現実を観ていない問いにすぎない。
 
 理解は勉強の目標でも中心事象でもない。ここでは小さく、狭く限定するが、勉強の目標は一度習ったことはすべて覚えてしまい、その知識を実力として蓄えることである。1を習えば1を、5まで習えば5の力を、10まで習えば10の力を、そして100まで習えば100の実力を有することである。そういう実力を備えていくには、「理解」と「演習」と「暗記」の3つの学習をじゅうぶん意識して積んでいくことだろう。またこの3つをセットにして学習していかなければ、その学力はじゅうぶんなものは得られない、と思って間違いない。いずれのひとつが欠けても、いずれのひとつが弱くても、まともな実力は形成されないのである、とほぼ断言しておきたい。

 このことは、5教科すべてについていえる。いまの学校の授業内容というものは、あらく表現するが全体を10とすればそのうち6,7の割合が「理解」に費やされ、残り3,4の割害が「演習」にまわされているのではないだろうか? それにも関わらず、応用ではなく基礎の理解すらできていない生徒、時間が経つと基本の知識すら抜けて忘れてしまう生徒、あれほどしっかりと理解はしていたはずなのに問題の解き方や注意点がぼやけて自己流になったり、雑になったり、そして同じミスを何度も繰り返したりする生徒など、その現象と度合いはまちまちながら、いずれの場合もまともな実力形成は為されているとは決していえず、これらすべて含めると、その割合は半数どころか軽く4分の3を超えている。
 
 ここでは教える側の問題点と欠陥、そして改善すべき点を指摘しても(大いに指摘したいが)なんら有用性はないので、学ぶ側のそれらを指摘するが、いや、すでにじゅうぶん明記しているのだけど、もう一度言及する。

 勉強には「理解」と「演習」と「暗記」の3つの容が伴っていること。いずれかひとつ欠けても、いけない。いずれかひとつ不満足なものがあってはいけない。わたしの場合、これら3つを同等に扱っている。でも、数学と英語では違うでしょう、理科と国語では違うでしょう?――。いいえ、同じです。どれが欠けても成り立たない。まったく同じ価値です、とあえていいたい。

 では、生徒の勉強で欠けているものとは、なにか?

 それは、「演習」と「暗記」でしょう。ただし、「理解」も実は、足りない。理解は、ほんとにやさしいことは除いて、初めに一度だけでできるものではないでしょう。つまり、初めに人から教えてもらってわかる理解はまだ薄っぺらなもので、まだ自分のものにほんとうになっていないところがたぶんにあり、自分の頭で再度考えることが大切でしょう。さらに演習を通して知る理解、徐々に深まっていく理解もあります。また暗記をしてる最中に、新たに得る理解だってなかにはあるんです。新たな内容の初めにだけあると区切らないことが大切なんです。

 さて「演習」と「暗記」。
 演習している量、これがやはりまだ全般に不足しているように思います。ただこれは、絶対基準というものがなく、生徒の能力によってどこまで増やせばいいのかという単純な図式はなく、それ以上に、その演習を通して生徒が何を学ぶか、学び取るか、その目的意識と作業のなかの集中度や取り組む姿勢にこそ直すべき課題があるのであって、共通した土俵では言えないところです。また単純な繰り返しだけでもダメで、絶えず考えながら問題にあたるという、そして基礎からある程度応用までを含んだ問題構成のなかで演習するという、そういう環境が与えられた問題集(ここですみません、宣伝。E-juku1st.Comの問題集はすべて、この点に留意して作ってあります。失礼いたしました)で、勉強するのが望まれます。これらの条件と状況を踏まえた上でもなお、演習している量が、多くの生徒にはまだ不足しているのは否めないところでしょうか。

 最後に「暗記」。
 実はこれが今回、もっともいいたい点、主張しておきたいことかもしれません。いまの小・中では「理解」が主役で、「暗記」は脇役どころか日陰に追いやられているような、存在の薄い印象を受けますが、これをもっともっと大事にしてもらいたい、そして真剣に取り組んでもらいたいと思っています。わたしの想いで書きますと、学習全体(10として)、いや実力をつける勉強の中身全体でいいますと、「理解」:「演習」:「暗記」=2:4:4の比重くらいになります。

 ネット上の或る記述に、次のようなものがあります。学校でも塾でも問題集のなかの説明でも、このように考えている人は主流かと想われますので、その一例として。

「繰り返して練習するよりもさらに忘れにくい方法、それが『理解する』ことです。そのためにただ暗記するのではなく、常に「なぜ?」そうなるのかを考えるようにしましょう。理由がわかれば「なるほど!」と納得できます。このように納得して憶えたものは単純な暗記と違って 忘れる率が大幅に低くなります。特に中学生から高校生にかけて脳の発達段階が単純な記憶から理解し納得する記憶へ移行して行く時期なので、理解し納得する学習は非常に合理的で効果のある勉強法なのです。 さらに、丸暗記は単純でつまらない作業ですが、理解し納得する学習が身につくと達成感があって勉強の面白さがわかってきます。」
 
 まあアホらしくて、まともに語る気にもなれないのですが、そこはぐっと我慢し、もうすこし書き進めてみます。

 この人は理解することが忘れにくい暗記の方法だと書いています。なぜそうなるのか、常にその理由を考え、なるほどと納得し理解したものは、非常に合理的で効果のある勉強法だ、とも書いています。

 しかしこれは、勉強の入り口の論理で、理解するなんてことは、勉強する上において当たり前のことでしょう。理解したそのあとの結果は、どうなんだ?! 理解することが忘れにくい暗記の方法なら、生徒はみな、中3の実力テストで平均点が45点になるようなひどい点数をとらないと思うけれどね。

 また、なぜそうなるのかを常に考えることはとても大切ですばらしいことだが、それが合理的で効果のある勉強法である実証はなんら示しえていない。わたしのお粗末な体験からいっても、それはいっさい見い出しえない。勝手な理想や理屈を抜きにしてあくまで現実のなかで捉えるけれど、いったいどのくらいの生徒がこれをやっているのか。というより、こうしたことをなしえる能力と余裕が生徒にあるのかを、この者は果たしてどれほど「理解」、知悉しているのだろうかと、むしろ根本的にこの認識力を疑う。

 中学生から高校生にかけて脳の発達段階が単純な記憶から理解し納得する記憶へ移行して行く時期というのも、どうも半分ほどの事実しか押さえていないのではないか。

 高校でいうなら、われわれは、たとえば英単語や熟語、構文まで、どれだけ単純な記憶をしなければならなかったか、ちょっと憶いだせばすぐにわかるだろう。日本史世界史の事象、年代の暗記、あれを理解し納得する記憶と呼ぶのだろうか。まだまだあるがやめておきます。つまり、両方の記憶が要るんです。物理や化学、自分でいうのもなんですが、まあ得意でした。しかし、相当に理解し、努力して納得し暗記もしました。でもですね、その数々の理解や納得はどこかにキレイさっぱり吹っ飛んでしまって、わたしなんぞいまやその残滓も残ってはおりません。

<理解を支え、持続させるのは暗記>VOL.2

 丸暗記は単純でつまらない作業と書いておりますが、果たしてそうか?!

「暗記」のなかのひとつして「丸暗記」があるかと解釈しますが、この言葉には負のイメージのレッテルが貼られていて、たとえばテスト前の一夜漬けのようなその場しのぎの勉強がイメージされるので、これをまったく否定するつもりはわたしにはありませんが、あくまでわたしの使用する暗記は、それ以外のふつうに行われるさまざまな暗記と捉えていただきたい。

‘暗記’は単純でつまらない作業です。この文章で正しいのは、‘暗記’は単純で、までであろう。単純であるがゆえにつまらない、と思うのは、もちろん自由だけど、単なる主観であって、この主観の位置にあえて立てば、わたしは‘暗記’は単純だけど別にキライではない、むしろ好きなほうかもしれない、となるかな。

 世のなかには、わたしらが一見単純でつまらない作業に思えるようなことを気の遠くなるほど延々と続けて、また積み重ねて、その規模の大少関係なく壮大にものをあるいはほとほと感心する作品を創りあげる人が、多数いますよね。

 人体に悪い影響を及ぼさないため化学肥料をあまり使わず、そのため腰を屈めて採っても採っても毎日のように伸びる雑草と格闘し続ける農家の人の話。これを単純でつまらない作業とは誰も考えない作業もあるでしょう。単純な実験と調査を数年も繰り返してやっと製品化にこぎつけるものもあるでしょう。このようなことをちょっと思い浮かべればいくらだってありそうですが、そもそも我々の日々の生活のなかですら、食事作りから掃除、洗濯、その他家事全般、単純といえば単純、しかしほんとに大切な作業の繰り返しをつまらないとは思わず(ときに思うことがあっても)、ふつうにまた懸命にやっていることでしょう。

 ゆえに、というわけではありませんが、そんな道理を書くまでもなく、‘暗記’を単純でつまらないと感じるのは、勉強に手間と時間をかけたくないだけの単に甘ったれた感情の部分が大きい、とわたしは思っています。もし単純な作業をつまらないと思うなら、勉強だけではなく多くの仕事にも上面だけなぜてその大事さに気づかないことになるだろう。

 さて、「この文章で正しいのは、‘暗記’は単純で、までであろう」と書きましたが、ほんとうのところ‘暗記’は単純で、とは考えていない。よしんば単純であっても、そこにいろいろと工夫をしたり、気分の転換を図る術を採り入れたら、ずいぶん面白く取り組めるのだ。新しいことを理解し、納得することだけが、勉強の面白さではない。

 そこを教えたり実際の学習のなかで折に触れてアドバイスをしたりする教師はほんとに数少ないだろうし、また期待することも難しい。その具体的方法(即ち、奇抜なものではなく平凡なことです)を2、3例を挙げてみてもほとんどたいした意味はない。なぜなら、たとえわかったとしてもやるかどうかは本人次第であろうし、勉強に手間と時間をかけるという当たり前の心根、気持がまずその根底にあって成り立つであろうから。つまり、生徒自身が自分に適ったものを見つけ、改善と工夫を積み重ねて実践していくことが、なにより求められるのでしょう。

 これができないから、またはわかっていないから、勉強のしかたをどうすればいいかとか、効率的な勉強のしかたやコツを教えてほしいとか、そんな大まかで実は捉えどころのない空虚な質問を、中3になっても(高校生でも)平気でネット上に溢れるほどしているのをみるけれど、嘆かわしいといわざるをえない。

 上のVOL.1で学習全体を10とした場合、ほんとうに実力をつける勉強のあり方でいうなら、「理解」:「演習」:「暗記」=2:4:4の比重くらいになると書きました。しかし理解を支え、持続させるのは暗記でしょう。これがわかっていない。演習のなかでも暗記は深めていかねばならない。これもわかっていない生徒は多い。暗記のための暗記もときに泥臭く無心にしてゆかねばならない。3つの学習に跨って、暗記は学習全体を支えているのである。その結果持っている力が、実力でしょう。

 以上、今回述べた内容が、学習を進めていく上でのなんらかのヒントまたは反省を加える視点の材料にすこしでもなればさいわいとするところです。