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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§399 公立トップ高を志望するなら VOL.2
<実力には3つの力が>

 前回の続き。

「入試の学力検査に強い実力を鍛えねば――。
 それもたとえば都立上位進学校の独自問題とか、道府県の公立高校の特進的クラス(理数科、文理科など)の入試問題にそこそこ勝負でき対応できる学力を、公立トップ高を志望する生徒なら、できるだけ身につけておくことが望まれるかと思います。」

 この学力検査に強い実力とは、さて、どんなものか。俯瞰的な視点で書いてみると――。

 実力とは、一度習ったことを忘れることなく深く身についており、間違いなく確実にいつでもできる力のこと。まずは、これである。←(これを<1>とする)

 しかし、それだけか? 
 違うね。習ったことを基礎にして、あらたな問題や事象に臨んで自分で解決または応用できる力、これも実力のなかにほしいところである。←(これを<2>とする)

 そして、もうひとつ付け加えておきたい。
 それは人から教えられ学んだことではなく、自分で勉強とは離れたところで、自ずと身につけてしまった知識や力、である。←(これを<3>とする)

 この<1>と<2>と<3>が集まった力が、その生徒のほんとうの実力を形作っているとつねづね感じているのですが、これを科目別、学校の成績表および内申、高校入試の学力検査、という視点でみればどうなるか。

 学校の成績表および絶対評価に基づく内申は<1>に属し、<2>や<3>にはあきらかに属していない。さらに、<1>=「学校の成績表および内申」かというとそれはとんでもないことで、このことはこれまでさんざんメルマガで指摘してきましたとおり、たとえば定期テストで450点とっているのに実力テストで400点になるのなら、<1>の力は形成されていない。

 こうした生徒はほんとに多い。7,8割がそうではないか。定期テストで450点なら実力テストでも440点とれるように。その勉強のしかたと力が、<1>である。

 科目別にみた場合、数・英・国などにおいては、<1>の力があきらかに実力の基本形をつくり大事な要素であるが、<2>や<3>にはまだ至らない。それに対し、理科と社会は<1>の実力さえあれば、高校入試の学力検査ではそこそこの結果が出るはずである。

 ただし、すくなくとも最終の入試学力検査では90点以上安定してとれる力が必要で、こうしてたんに点数を書くだけではあまり実感が伝わりにくいけれど、現実、生徒に置き換えると相当ハードルが高く、たいへんである。頑張った結果、82点ではダメなのである。必ず90点以上を超える力をもっていなければ。(絶対ダメ、とは書いていません。かぎりなくダメというニュアンスで書いています。今回はすべて最高レベルをみて、書いていることをご理解ください。) なぜなら、みんなできますからね。ここで差をつけられたら、数・英・国で挽回できませんよ。その数・英・国が自校問題や特進的な学科の問題では、質と難度が上がり、なかなか期待するような点数がとれないんですから。

 理・社の2科目はご存じのように、数・英の積み重ねとちがって単元別、分野別など知識習得が横に並んでしかも3年間で勉強していくものですから、ふだんのテストでは実力なんてまず見えず、また実力差も大いに出るものです。<1>の力をいかにつけるか、それは<3>の自分で身につけた知識や力があればそれで足りるともいえるのですが、そういう生徒はきわめて少ない。よって、時期時期にしっかり総復習、あるいはくり返しの勉強による実力の定着が大事なんでしょう。

 これが基本ですね。中3の夏、遅くとも冬休み前までに、理科と社会の実力をほぼ完成しておくことが望まれます。それから入試までは、ほんの少しできる知識の肉付けです。なお公立トップ高のなかの理数科や文理科などは、数・英・国の3科目入試になるケースがあると思いますので、そのへんは適宜取捨選択ご判断ください。

 さて、数学・英語・国語について。

 この3教科に対しては、たんに一般入試において公立トップ高を目指す(この対策やアドバイスは、メルマガやHP上でかなりの量でいままで言及していますので)というよりも、何度も今回拘って書いているように都立上位進学校の自校問題や、その他の県の公立高校の特進的クラス(理数科、文理科など)の入試問題、そしてをそこを目指そうとする生徒を想定して、すこし書かせていただきます。

 そうすると、なんだかとてもむつかしく、肩肘張って、早くから特殊な勉強も入れて、たくさんいろいろと勉強していかねばならないのだろうと思われがちですが、そうでしょうか?

 わたしは、そうはあまり思っておりません。ただ、やっておかねばならない事というか、やって身につけていて当然であろうと思う事が、それは「小学校から中2の終わりくらいまでに」ですが、ふたつあります。

 まずひとつは、読書です。もうひとつは、図形の勉強です。

 読書は<3>の、「人から教えられ学んだことではなく、自分で勉強とは離れたところで、自ずと身につけてしまった知識や力」に相当するかと思いますが、そこで自ずと身につけた力が国語力をしっかり支えていることでしょう。

 国語で必要な読解力、そしてほんのすこしはほしい表現力、この力をただ教科書と学校の授業のなかだけで身につけようなんて考えと勉強だけでは、まともな国語力がつくとはまったく思われず、論外でしょう。

 読書を通しての国語の力というものは、読解力や表現力にとどまらず、集中力もつくでしょうし、注意力も備わってきますね。こうした力は、英語の長文問題になっても生かされるでしょうし、また数学においても難度の高い問題というものは、問題文自体が驚くほど長々と書かれていますから、その大切な条件とポイントを押さえるには、たしかな国語力がなくてはなりません。

 次に図形の勉強。

 小6、中1、中2のあいだに、どの程度図形の問題を解いたのだろうか? どの程度図形の問題を知っているのだろうか? いわゆる図形のあらゆるタイプの定番的問題にたいし、どの程度その解法を覚えて使いこなせるのだろうか?平面でも空間でもいいから自分の知っている図形の応用問題をひとつ、手書きで素早く書いて問題を作れ、といえば、できるのだろうか? また、図形を観る正確で深い目が、どの程度備わっているのだろうか?

 これらは、中3の後半になって、入試の本格的な図形問題にあたって勉強するなかでようやく身につけていくものでは決してありません。たとえば(A)の鍵を使ってAの部屋に入り、次に(B)の鍵を使ってBの部屋に入る。Bの部屋に直接入れず、そのためには必ずAの部屋を通らねばならないとします。もうおわかりかもしれませんが(A)の鍵が上で書いたことであり、Bの部屋が入試応用図形問題です。

 欲しいのは(B)の鍵です。それを手に入れるためには、どれほど懸命にかつ時間もかけて勉強しなければならないか。その折、当然のごとく持ち合わせていなければならないのが、(A)の鍵です。(A)の鍵を使ってすばやくAの部屋に入り、Bの部屋に入るのに合う(B)の鍵を、捜さなければなりません。

 この一連の動きが、思考力(&洞察力&直観力)というものでしょう。つまり思考力をかなり要して解く応用問題では、この(A)の鍵と(B)のどちらも必須であるということです。ところが、(A)の鍵を持っていない生徒がいます。中3の後半になっても、かなり多く居ます。ざくっと言えば、数学で絶対評価5をもらっている生徒の9割ほどはこれにあてはまっているのではないか、と推います。

 入試数学は、<2>の「習ったことを基礎にして、あらたな問題や事象に臨んで自分で解決または応用できる力、これも実力のなかにほしいところである」をとくに要求される科目であって、そのためには、<3>の「それは人から教えられ学んだことではなく、自分で勉強とは離れたところで、自ずと身につけてしまった知識や力」、つまり、Bの部屋に入るための下準備として、(A)の鍵を小6から中2のあいだまでにぜひ身につけておくことをお勧めする次第です。数学の入試問題でまず半分は占めるのが図形問題ですから。

 以上、とくにいっておきたいことであります。

 えっ、では、英語はどうしたんだ? と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、英語は公立トップ高受験生ならみんなできるでしょう。生徒全体になればとてもこんなことはいえませんが。

 中3での勉強は別にして、中2の終わりまでに、どうしても押さえておきたい点ふたつ書きました。

 さて、公立高校入試のふつうの学力検査ではトップ高受験生の場合、5科目平均83%くらいから90%強くらいの点数は取れるのが一般的かと思います。が、しかし、都立上位進学校の自校問題、およびその他の県の公立高校の特進的クラス(理数科、文理科など)の入試問題(数・英・国の3教科)の点数は、80%とるのはかなり至難のようで、たとえば60%を超えることができるかどうかがひとつのハードルのように作成されている入試問題もあり、それは特に数学について顕著であり、英語や国語もいままで身につけた実力どおりには、なかなかとれない問題レベルであることが多いといえます。

 これに対しては中3で、どのように勉強していくのか。その多くは専門の塾で勉強するのがふつうであろう。そこで学び吸収する知識やテクニックは、基本のものから高度なものまでさまざまにある。しかし、そうした生徒でも、入試のなかでもっとも厳しく能力のある種の限界を試される数学においては、ふだんの実力テストで97点とっておろうが偏差値でたとえ70を超えておろうが、75点もとれれば最高にいい、60点をクリアーすれば上出来、ヘタしたら50点を切ってしまうようなテストをみるにつけ、もし60点もとれないなら塾の指導内容のすべてを、生徒は吸収しきれていないわけでしょうし、逆に、教える側の方にもまだ問題点とか足りない部分がないともいえません。

 そうしたなかの生徒をまた個人的に教えた経験でいえば、あれれ?と思うことがありました。

 ある入試図形の応用問題。わたしの作った問題集(<新版>入試図形問題の攻略)にも載せてあり、その生徒にも教えました。それから数週間たった某大手の日曜特訓(その生徒が参加)で、まったく同じ問題が出ました。ただ出題方法は、小問で3問のところを5問に作り替えてあり、つまりその問題で押さえるべき知識を5つに分類、解法のポイントを着目するように作られていました。全部できた生徒は特進クラスでもさすがに少なく、その生徒は4問、クラスの平均は3問程度のデキだったようです。時期は入試まであと1カ月すこしくらいだったでしょうか。

 応用問題というものには、それがいかに難レベルであっても、ひとつの古典的モデルといいますか応用の定番的な考え方と解き方を学ぶ問題(前者)と、独創的といいますかその問題を解くだけで精一杯の、他に汎用性のあまりないといえる問題(後者)とに、大きくふたつにわけられるかなと思っています。

 あれれと思ったのは、上記の問題があきらかに前者の問題に属するからです。つまり、一度学習して理解し、そのポイントや解法がわかったかぎり、5番までできて当然なのです(ただしこういう考えは、2,3%の生徒にしかいえませんが)。勉強の自己追及がまことに浅いといわざるをえません。そしてわたしの教え方も、結論的には不徹底だったわけです。

 そしてもうひとつ、あれれと同時に感じたのは、某大手の授業内容。入試1カ月すこし前で、それも特進科志望の生徒のクラスで、応用難問の前者的問題を教えているとはいったいどうしたことか?!・・・。たまたまなのか、意図的なのか。それにしても、もっと後者の問題をよく演習、説明していてもいい段階だと思うのだが。(ちなみにこの生徒は、公立トップ高の前期試験の理数科ではなく、別の公立トップ高(偏差値68。ネット上の偏差値では71)に合格しました。)


 というわけで、今回は俯瞰的な視点で、公立トップ高へ向けての具体的な学習法ではなく、それに至るまでの注意してほしい点や実力に関する3つの力について書いてきました。参考になる点がすこしあれば、さいわいです。


 最後に、入試の学力検査に強い実力を鍛える教材として、あるお母様からいただいたメールの一部の内容で宣伝させていただきますこと、おゆるし願います。

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 中3から塾に行きましたが、E-juku1stのおかげで理数科特訓にもついてい
けました。英語の問題集(高校編)は高校に合格したら買って欲しいと以前か
ら頼まれていました。
 長女の様子を見ていて、最後1ヶ月は塾の対策講座が効果がありましたが、
普段の勉強はこちらの教材が1番効果があった気がします。そして何より、失
敗もしながら受身ではなく自分なりの勉強のやり方を身につけさせる事ができ
たのではと思います。(親としてはこちらのほうを期待していました)
 初めての注文は勇気がいりましたが、今となってはあの時の自分の勇気を褒
めてやりた気分です。今度は妹の分もお願いします。
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 この女生徒は大阪府立天王寺高校理数科(偏差値72。ただしネット上の偏差値では75)に合格しました。ご利用いただいた問題集は、「中3数・英(通年用)問題集」・「中2‘上級’英語問題集(これはAクラス英語(中2編)問題集にのち名称変更)」・「算数の図形教室<B>by Toppo」・「<新版>入試社会の攻略」です。


 今回の内容で、とくに数学の勉強についてお勧めしたい問題集は以下。

◎(A)の鍵をたくさん持つために!
算数の図形教室問題集<B>」【中学生用】中1&中2生対象

◎(B)の鍵をたくさん持つために!
入試図形問題の攻略Version4」<中3生用>

・「THE 証明」入試レベルの証明問題を集中的に演習

・「<改訂>公立入試数学の攻略 by Toppo」<入試直前対策!>