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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§136 小学校でしておくことVOL.1 
<暗記をする力> 

 小学校でしておくこと――。

 公立中学生をある一定の期間指導すれば、誰しも容易にわかることなんですが、その多くが、中学で学ぶための基礎知識の総体が極めて脆弱であるということに、また個々の知識に措いても極めて狭く、しかも浅過ぎることに気付かされる。その原因が、紛うことなく小学校での学力基盤の未形成にあることに、思いは否応なく至ることになる。

 その脆弱な知識・基礎学力の空洞化が起こるのは、大体が5年生・6年生の時期にあるわけですが、この2年間を、私立中学受験への猛烈な詰め込みと人為的な学力伸張の学習に充てないなら、それはそれでやはりするべきことは、たくさんあると思うんですね。

 ほんとに、スポーツや遊びに、そして勉強のなかに、いっぱいあると思いますね。このメルマガは勉強に関してが主体ですから、その勉強に纏わることをいつも通り書きますが、中3生の高校受験をすぐ直前に控えた最終段階でも、教えていてがっくりさせられることは、生徒の、その日本語力のひどさ、あまりのお粗末さです。

 それはいままでにも言及していますが、国語の教科だけではなく、英語や数学でも如実に出てきますし、理科や社会でも障害の一因となっています。英語の入試長文を訳させた場合の、そのあやふやで筋が通らずしどろもろな日本語訳は、これが中3生にもなる日本語かと、開いた口が塞がらないことの連続、また一々そのお粗末な日本語を意味が通るように、本人の間違いを自分で理解、自覚できるように直していくことになるのですが、それは、英語の総合力だけの問題ではないんですね。底辺に暗然と横たわっている国語の力、こいつがどうにも恐ろしくマズイわけです。

 中学の3年間でそれが伸びるかというと、人によってさまざまでしょうが、年々下がっていることは膚でひしひし感じますし、あまり期待を持てないのが腹立たしい現実ですね。そればかりか、救いようがないといいますか、ちっとも中学3年間の進歩の跡がない生徒の割合が、増加しているようにみえるのはなんとも深刻な限りです。やはり、小学校の時期に国語の基礎を、ひとつに読書を通じて、相当磨くことだと思います。それでやっと、普通の力です。即ち、普通からほど遠いのがいまの生徒の主流です。

 しかし今回はこのことが主旨ではなく、算数の力をもっとまともにつけなさい、というのも措いておいて、もうひとつの課題、前々から言及しておきたかったことですが、何でもいいから物事をもっと幅広く知り、それを深く覚える方法と癖を、この小学5年・6年の時期に、自ら体験を重ね、是非とも訓練しておくようにと、強く申し上げたいわけです。つまり、「暗記をする力」ですね。

 では具体的に、「暗記をする力」をどのように獲得すればよいかについて、よき方法は?と訊かれても、返答のしようがありません。まるでそれは、100メートルを10秒そこそこで走るのにはどうすればいいか?という、突飛で首を傾げる質問と同種にあるからです。まずは自分のその力の所在を認識し、その足元から始めるのが正しい筋道でしょう。

 つまり問題は、もっと底辺にあるのです。これこれの問題に対し、すぐその対策は?と、解決方法は?と性急に結論を求めるのが、いまの溢れるほどの情報過多社会に生きる我々の、いつの間にか身に付いた悪しき習癖ですね。最初の問題点がなぜ起こったのか、その原因に目を十分やることもなく、また途中の困難をどうもすっ飛ばして、結論的なものにだけ拘る傾向が極めてつよい。

 わたしはこう書いたのです。「深く覚える方法と癖を、この小学5年・6年の時期に、自ら体験を重ね、是非とも訓練しなさい」と。「暗記をする力」は、ノウハウではありません。「暗記のしかた」ではないのですから。本人のまさしく能力のひとつですから(それがどういうわけか、最近の生徒には驚くほど弱いのですから呆れます。なぜ、弱い、またないんでしょうか?!・・・)、すぐさま簡単に手に入れられる代物ではないのです。そしてそれは、学校の勉強を普通にしていて身に付くものでもないでしょう。ここが、ひとつのネックです。

 この普通にしていて、つまり、授業で算数を勉強した国語を勉強した、また社会と理科を教科書と先生の話しで教わった、その結果、通常のテストで85点だ、93点だという成績を取った、そのことが、どう実際に実力と結びついているのでしょうか? 小学生から中学生になる段階のその学力を、これまで数々の実例として観てきましたが、実際に実力として残っている生徒(中学入試を経験していない生徒とします。そして上述してますように、平常点はそこそこ取っている生徒です)の割合は、悲しいかな5分の1にも満たないのが実態です。
 
 その折に、信じられないとばかりに落胆するのは、そしてほんとうの自分の力をようやく知り、これほどの力しかなかったのかと認識するのは、もちろん生徒でありその父母でありますが、教える側の塾としても、非常にややこしく困難な課題を抱えることになります。

 その大きな問題点は二つ。
・中学の数・英の授業をスムーズに計画通り進行できないこと。
・小学校で身に付いてしまった皮相な勉強のしかたを中学にも持ち込んで、ま たもやその場限 りの浅い学習しか出来ず、実力の育成に相当神経を遣うこと。 

 まあ、そんな塾側の事情はいいとして、気付いたらいつの間にか、その5分の4以上の範疇に入っていた、という事態になってもらいたくはないのでこれを書いているわけです。

 当然のことですが、中学で大きく伸びようと考えている生徒、また公立高校でいいところを目指したいと考えられているご父兄の皆様は多いかと存じますが、それなら最低、中学でスムーズに学ぶことができるだけの、そして新しい知識をすぐに抵抗なく吸収できるだけの基礎の学力は、小学時にしっかりつけておかねばなりません。

 それは、算数や国語の2科目はもちろんなのですが、理科と社会も、ある一定の水準の知識と興味を持っているのは当然です。しかし、算数と国語はまずよいとしても、理科になるとまた社会になると皆目ダメな生徒、その知識は非常識この上ない生徒がまあたくさんいますから、そちらにも十分目をとどけると同時に、もっと真剣に、時間をかけた勉強をして欲しいと思います。
 
 論拠があちこち彷徨っていますが、ここでまた元に戻すとして、「習ったことを覚えといてくれ」と、ほんとに中学生によく吐く言葉なんですが、また「大事な基本、公式ぐらいは忘れるな!」とか「何度教えたら、気がすむねん?!・・・」、「もう10回以上、同じことを繰り返しているぞ、ええ加減にせいっ!」とか、ついには根負けし、疲れ果て、最後には「頼むから、覚えてくれ!」と、時には願望、哀願することもあるのが偽らぬ現状です。

 普通の生徒に、また成績上位の生徒にさえも教えることは、いや、教えきることは、つまり生徒の頭にほんとうに残るまで叩き込むことは、決して通り一遍の口先だけで処理できる奇麗事ではすみません。それは決してほめられた学習の在りかたではないわけですが、斯くの如く、その根底に横たわるものは、学力を支える目に見えない土台の力――「暗記をする力」が、いまの公立中学生の多くに厳然と不足していることを、はっきり申し上げておきます。

 その力はまさに、小学校の5,6年の時期に育てるものだと、つくづく思うのです。生温い――。ほんとに生温い。頭が活発に成長するこの時期に、底が浅く且つとても生温い内容の学習と、「覚えない」勉強しか積んでいないのだなあと思います。

 この後半は次回に。