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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§294 中3学習のありかた VOL.2 new
<数学と英語について>

 前回の理科と社会は、ある程度一般的に述べてみたのですが、今回の数学と英語はご要望もあってまことに恐れ入りますが公立トップ校を目指す生徒を対象に、公立トップ校受験突破の学習の進め方と注意点に焦点をあてて書いてみることにします。
 
 入試の関門は、無事通り過ぎれば、ほんとになんでもないように感じるわけですが(そういう優越感の一種を、ほんの束の間抱くにすぎないけれど)、無事通してもらえなかったら、なんともこればかしはいう言葉もなく、ひどく落ち込んでしまいます。また、まさかあの優秀な、みんなが合格間違いないと思っていた生徒が落ちることだってあるわけです。その反対に、ほぼ無理だろうと思われていた生徒が何の因果か一発逆転合格してしまうケースもなかにあるんですから、こればかしは「絶対に」ということはありえませんね。

 それだけに、わたしの以下述べることも、「絶対に」ということはありえませんし、また100%正しいことを主張していくつもりもない(?)ので、そのへんはどうぞ割り引いてお読みください。辛口で、なかに独善的、断定的になる部分があるところは、お許し願うとして・・・。

 初めから観るとよくみえないことも、最終の場面からみると、よくみえてくることがあります。それをいい例とか悪い例とかで括るつもりはないのですが、できたらもうすこし認識をより深めておいたほうがいいというものがいくつかあるので、そのなかの肝心なものひとつだけ、先に述べておきます。

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・「得意だった数学が入試ではコケ、理科と国語は思いのほかできたようですが、最後によく頑張った社会がまったく惨憺たる有様で、自己採点した結果、がっくりするような低い得点で・・・・」

・「今年の問題はかなり難しかったとの情報ですが、例年に比べて合格最低点はどのくらいになる(下がる)と考えていいのでしょうか? 塾でした模擬テストや過去問対策のなかではまずまずの点数が取れていたのに、結果は合格最低ラインには程遠く、とても不安です」
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 合否の結果が出るまで、毎年繰り返される内容です。

 この不安、焦燥,、痛すぎる気持は、よくわかります。が、しかし一方で、あまりわかりたくもない、ともいいたい。よくわかるのは経験上、そしてあまりわかりたくないのは職業上、からかもしれません。我がことは棚に上げ、後者の立場に立って、勝手ながら厳しく指摘します。これから受験を迎える生徒のために。

 公立トップ高校に無事合格するためには、次のような実力と学力の、厳しい把握がいるんではないか?――

・「得意だった数学が入試ではコケ」云々ですが、得意科目として数学を挙げる生徒は、公立トップ高受験生には多いかと思います。これはとても素晴らしいことですし、またぜひそうであってほしいとも思います。ただし、それは何を以って得意といっているのか、その基準と根拠が正確に知りたいところです。

 学校の定期テストで95点以上、実力テストでも92,3点以上を常にこれまでとってきたから得意な科目と思っているのか? もしそうなら、その判断の半分は正しく、半分は正しくないと思います。いやそうではなく、中3の段階で、塾の学力テスト、模擬テストなんかで偏差値はほぼ安定して68以上(たまに70を超えることも)はあるから得意な科目と思っているのか? もしそうなら、その判断の8割方は正しい、そして残り2割ほどは不完全でまだ安心できないと思います。

 この約2割ほどの不完全でまだ安心できない部分こそ、得意だった数学が入試ではコケた最大の原因であろうし、学力テスト・模擬テストと本番の入試問題とのギャップによって生じていることを、いまこれをお読みの方は知っておいたほうがいいでしょう。それをどう埋めていくかが数学の場合、入試対策の大きな眼目で課題なんですが、数学が得意という生徒でさえ、その半数以上の者が、応用レベルの勉強はしていても、実は最後の最後までこの2割ほどを埋めきれていないのが現実といえるでしょう。これではてっぺんから瞰ると、ほんとうに得意とは言いづらいのです。

・「今年の問題はかなり難しかった、例年に比べて合格最低点はどのくらいになる(下がる)のか?」云々。

 切羽詰ればこのような心情と考えにどうしてもなってしまうのはよくわかるところです。が、いまはこれから先のことを想定して話していますので、つまり、切羽詰まった状態にはないだろうから、そのつもりで書きます。

 問題の難易度が上がれば、中位以下の生徒にはさして影響は蒙らないのに対し、その影響をもろに受けるのが、成績の上位の生徒であることは受験における周知の事実です。しかし思うに、今年の問題は例年に比べて難しくなったのは、ほんとうか? なぜなら、本番の試験が終わった直後は、今年の問題は例年通りでやさしかったと感じる生徒は、まああまりいないのが普通だから。

 それでも客観的に、例年に比べて難しくなった、とした場合。
 当日の学力検査点は、都道府県によってほんとまちまちです。1教科100点のところもあれば50点のところあり、あるいは80点、20点の県もあり、また内申点との比重もこれまたまちまちなわけで、一概に論じることはできないのですが、まあここでは公立トップ校への内申は基準以上クリアーしているとして、当日点1科目100点の5教科500点のケースで、以下言及してみると。

 合格最低点は毎年5点から10点、ときに15点ぐらい変動しますね。それでもまず20点も変わることは稀であろう。つまり、テスト後の感覚と問題の難易度がむちゃくちゃ上がったと実感しても、3,40点下がるなんてことはあり得ず、20点が限度と考えてもいいでしょう。ちなみに公立トップ校受験生の「合格者平均点」と「合格者最低点」の差は、一般に20点前後です。

 よって、もうおわかりでしょうが、基準とすべきは「合格者平均点」であり、そこまでとれる実力を最低なんとしても蓄えたい。合格するための最低基準に狙いを定めるべきではない。たとえ問題の難易度が上がっても、その影響をあまり受けないようにする、より確実に入試を突破するためには、ふたつの方法しかないでしょう。

 ひとつは、数・英の入試問題(or出題形式)の難易度が上がっても、それに太刀打ちできる学力を身につけることです(大変だけど)。もうひとつは、総合点で帳尻を合わすといいますか、たとえ数・英で多少失敗するところがあっても理・社・国でカバーできる、そういう高くて安定した実力をこの3教科で持ちたい、ということです。後者理・社・(国)の、3年生での勉強の進め方については書きました。ここではこの3科目の重さを再度、確認しておいてもらいたいと思います。

「最終段階の実情と課題点」をここまで書いてきました。まだぼんやりしているところがあっても、ある程度みえてきた点があればさいわいです。さて、それを心に留め置いて、数・英の中3初めからの視点に戻り、数・英の学習の進め方を以下述べていきます。

 大手塾の特進クラスの一部やその他でも、中3の夏休み前あるいは終わりまでに、中3課程の内容終えてしまい、2学期以降は既習範囲の復習と受験対策にあてる、そのような羨ましい進み方(?)のケースがあります。

 が、そのような進度はここではまったく参考にはならないだでしょうし、またこれから(4月の時点)できるものではないでしょう。現在の学習指導内容の量では、1年生から始めれば、成績トップクラスの生徒にとっては無理なくじゅうぶん中3の1学期で済むのですが、これをここでいまさらいってもはじまらない。その代わり、1年と2年の2年間はほんと間延びするぐらいのとろいスピードであったと、そして数学と英語の場合は特に、量的にも質的にも厳しい学習内容を含んでいなかったと認識をしておけばいいかと思います。中3では気持をぐんと引き締めるとともに、スピードのギアを一段上げて臨んでもらいたい。

 続きは次回に。