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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§461公立トップ校への体験談 VOL.5
<合格への道>


 公立トップ校への体験談 VOL.5<合格への道>ということで、この春に合格した生徒のメールをもとに、すこし勉強のアドバイス、とくに中3における学習の在り方について書いてみたいと思います。

 ただし、今回は公立トップ高校ではなく、あえて準トップ高に合格した生徒の体験をもとに述べることといたします。この高校は、ネット上に載っている偏差値でいえば67にあたります。

 しかし、いまやネット上に載っている偏差値が大きなひとつの尺度、あるいは共通認識の土台になっている感がありますが、私的にはどうもその偏差値の基準には、インフレ気味の印象を抱いております。業者の模試や塾の学力評価テストなどの偏差値すれば、最低3くらいは高くついており(高ければ5)、たとえば、模試で公立トップ高の合格基準が偏差値68とすれば、その高校のネット上の偏差値では71から72はついているでしょうか。

 また都道府県によって公立トップ高の偏差値も73,4(ネット上で)がふつうであったり、あるいは68くらいのところもあってさまざまなので、準トップ高をどう捉えておくのかといった認識の誤差もありますが、まあこの生徒は大阪府の高校なのでわたしもそこそこ実状はわかっており、中堅の準トップ高として話を進めていきます。

 そしていつもながらといいますか、公立トップ校への体験談ということで、わたしの問題集中心、かつ宣伝臭くなります面は、どうかご容赦ください。


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 妹尾先生、こんばんは。○○です。

 ○○高校、見事合格しました。

 とにかく、公立の第一志望校に合格できてとても良かったです。

 過去問をして点数を見たときは正直諦めかけていましたが、何とか本番の試験
では出来ていたようです。

 自己採点もしておらず、点数もまだでていないものの、試験の手ごたえとしては
数学が見事に散ってしまいました。恐らく20点台。。。<注:5教科すべて80点満点
です>

 ですが、他の4教科でカバーしたみたいです。社会に関しては満点かと。特に先
生の社会の問題集は本当に役立ちました。模試でも同じような問題がバンバンで
てくるし、それで偏差値もグンと上昇して、入試まで確かに支えてくれる、本当に良
い問題集だと改めて思いました。

 英語に関しては、塾にも行かず、冬休みに先生の長文読解問題集をやっていて
大正解だったと思います。その前、はじめ過去問で80点満点中50点ぐらいだった
ときは記述の部分点を全く無視してペケにしていました。

 その勉強後、過去問では80点中70点や72点などを連発していました。本番では
70点こそないもののそれでも60点後半はあるかなと予想します。

 なので英語のほうも先生の問題集は僕の力なりに強力なバックアップとなりました。
もしも以前のまま入試に突入すれば、ダメだったと思います。

 理科、国語も60点前後かなと思います。理科の問題集は全単元完了済みです。

 数学はこれからも先生の図形の問題集でやりきれていない部分をこなしつつレ
ベルアップしていきたいと思います。図形問題を練ることは好きなのでこれからも
苦なく続けていけます。数学は長期戦をしないと伸びないなと思います。まだまだ
勉強不足です。

 僕自身、今まで色々な支えがあってこその合格だと思っています。だから、第一
志望に無事合格できたことに感謝しつつ、これからもがんばっていきたいと思いま
す。本当にありがとうございました。

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 この生徒(男子)は、わたしの問題集の利用は中1からではなく中3からでしたが、大手の塾に通って、学校の成績のほうもふだんの定期テストでは90点以上はとれているものの、実力のほうはというと、正確にはこちらのほうに伝わってきていませんのでなんとも言えませんが、さほどよくはなかったようです。

 そこで中3の4月、「中3数学実力テスト対策問題集」と「中3英語実力テスト&入試対策問題集<A>」を購入して勉強を始め、夏休みの終わりには数・英の偏差値も本人の言ではかなり上がってきたようで、それに反し、社会が5教科のなかで実力が不足しているというので、9月初め、「<新版>入試社会の攻略」という問題集を購入して勉強し出しました。

 メールのなかに「英語に関しては、塾にも行かず」と書かれていますが、これは本人の意思で11月いっぱいで塾をやめ、自分で入試勉強を取り組み始めたことを意味し、その勉強材料として、12月11日、以下の問題集を購入しました。

・<新版>入試図形問題の攻略
・公立入試英語の攻略by Toppo
・<新版>入試理科の攻略
・THE 証明(入試証明の攻略 by Toppo)問題集

 これを読んで、「あぶない」と感じる方も多数おれるでしょう。わたしも当然感じました。しかし、すべて事後報告なので、なんともなりません。また特殊なことに、お母様との遣りとりはなく生徒本人との関係でしたので、いまひとつこちらとしては客観的なデータ、判断にも欠けておりました。

 年が明け、学校の実力テストの結果は知らされていませんが、模試(こちらでは五木模試)の結果は、志望校には全然届いておりません。数学と英語の偏差値が、問題集をすればもう67,8にはなって当然のものが、60あたりに低迷しているのには愕きました。

 こんな例は過去、まずわたしが把握しているかぎりほとんどなく、それにもまして、数学の点数がとれないこと、英語の長文読みこなしという、この時期に来ればごく当たり前の能力がどうも未成熟であるという点などが、メールで書かれていて、これでは勝負にならない、志望校の変更をすべきであると、内心思っておりました。それはさすがに書けませんでしたが、あとは本人の覚悟と学校の指導にゆだねる想いでした。

 ところが、上記の結果でした。

 入試ではなにが起こるかわかりません。ぜったい大丈夫と誰からも想われていた生徒が落っこち、まず無理だろうと想われていた生徒が受かるケースは、わたしが書くまでもなく皆様よくご存じのとおりかと思います。

 ただ話に聞く場合はこれでいいかもしれませんが、わが身に置き換えれば、やはりこうした事例はあまり重きを置くべきではないかと思います。ネット上にもよく載っている、これこれで偏差値が短期間に15上がったとか、勉強のしかたをただ教わるだけで40から70近くになったとか、そんな極端な例は眉に唾つけて判断したいものです。

 常道を地道に踏むべきかと思います。そのためには、無事合格した結果だけを見ずに、反省をすべきであり、よかった点と悪かった点をしっかり把握しておかねばなりません。そのどちらも、これから受験を迎える中3生やそのご父母の方に、参考になりうる点が含まれているかもしれませんので。ただこれは、過去にもすでに数々述べていますので、あくまで全体のことではなく、この生徒のケースといいますか、このメールの内容に限定して書くことといたします。

 いいことより、悪いことのほうが、なんでも参考になる点が多いかと存じますので、さきに、掻い摘んでいいことを書きます。

 それは、社会。

 おかしなことに、この生徒にとっては他の科目より偏差値が低い、そして実力もあまりなかった社会が、問題集をすることによって、入試では満点かといえるほど点数がとれたことです。

 こちらからすれば相当裏付けのある、かつ実績と自信のある問題集です。ていねいに勉強し、載っている内容をしっかり暗記する作業を積めば、偏差値的に70は超えてしまう学力がつくはずなのですが、もちろんこんなエラそうなこと言っちゃあいけません。生徒次第であります。この生徒もすごく頑張ったかと思います。

 次に、英語。

「中3英語実力テスト&入試対策問題集<A>」をやってしっかり消化しておけば、実力テストであろうが模試であろうが、そして入試長文であろうが、さして抵抗なく解けるだろうし、そこそこハイレベルの英語力が身についているはずなのですが、あとの理科でも書いていますがその勉強のしかたに粗さと、また問題すべてはやりきれていなかったのだろうと推測しております。

 そのため、「はじめ過去問で80点満点中50点ぐらいだった」と判断していますが、それを「公立入試英語の攻略」という英文解釈と長文読解を専門に磨く問題集で、70点前後までよくぞ最後の学力アップが図れたものだと、なにやらほっとした感があります。

 理科は、いいとも悪いともいえません。80点満点中60点くらいですから、可もなく不可もなくって感じでしょうか。もちろん理科の平均点といったものは、半分の40点もあればいいところで、それからいえばよく取れてはいますが、ここではそんな基準ではみてはおりません。

 学校の理科はまずまずできていたようですが、わたしの理科の問題集をきっちりやればせめて70点以上はとれておかしくありませんし、そもそも12月半ばから始めて、あの分厚い理科の問題集を全単元こなすのは到底無理で、それゆえ、かなり粗っぽい勉強をしたことが想像しえます。

 国語はノータッチなので、言及することはありません。

 さて、最後に数学。

 当然いいことではありません。言いたいことは山ほどありますが、できるだけ表現はセーブして書くことにいたします。

 数学の20点台。他の4教科でカバーしたとしても、公立トップ高なら、間違いなく確実にアウトになる点数ですね。今回の大阪府の数学入試問題は、大問4つのうち2つは図形問題で(この半分を占めるのは例年通りですが)、さらに1問は図形力がしっかり絡んだ規則性の問題で、これも仮に含めば4問中3問は図形問題という、まあ入試問題の構成としては過去わたしが知らないほど特異な構成になっており、図形が苦手な生徒にとっては顔面蒼白、鼻白むテストであったことでしょう。

 図形が苦手な生徒なんて、公立中学の場合ふだん80%以上はそうでしょうし、さらに入試図形問題となると、すくなくとも90%以上対応の能力が備わっていません。(すみません、これでもセーブして書いております。)
 
 まあそれにしても、ヒドい。図形問題といっても小問の1番や2番は解けて当たり前ですし、ふだんの定期テストで80点台やたまに90点以上とれているのなら、入試勉強を進めればせめて半分の40点はとれるものです。

 そのへんがどうにも理解不能なんですが、すくなくとも「<新版>入試図形問題の攻略」の問題集を吸収する能力は、残念ながらこの生徒には根本的になかったということです。ですから、途中でするのをやめ、応用ではなく基本に戻るほうがいいと指摘しましたが。

 そして、あとふたつの問題点がありました。ひとつは、12月の後半から図形の勉強を始めたこと。偏差値というみかたでいえば、すくなくともこの時期、65以上あればなんとかこの問題集を進めていけるかと考えていますが、そうでない場合はもっと入試レベルにおける基本の勉強をすべきで、そうではなく一般に申して、ふつうはできるだけ9月頃から、時間をかけて進めていくのが基本かと思います。

 もうひとつは、勉強のしかた、その中身の自覚の問題であります。それは理科の問題集の勉強にも感じましたが、この数学もどうも、ただ問題を解いたという行為、それが勉強したことという意識が感じられ、あるいはまたここまで問題をやったという認識で留まっている感がして、それでどうした、なにがわかって、なにがわからないままなのか、それをどう自分のものにしたんだ、といった勉強の深さが、どうも伝わってこない点です。

 そもそも1,2年の、あるいは習った範囲の基本の復習をやる勉強と、入試に向けた実践的問題をやる勉強とでは、根本的になにもかも違ってくるのがふつうでしょう。国語はこの範疇からは逸れるとは思いますが、理科や社会にしても両者のそれは違いますし、英語と数学に関してはさらに異なるはずです。

 とりわけ数学の入試図形問題となると、勉強の質も頭の使い方も1問を解く時間、スピードも大きく違ってくるはずですし、もしもそれらが同じなら、入試に向けた勉強の姿――しかし、これは当人の内面のことで、外からはなかなか判断しえない――とはいえず、応用力なんて到底つくはずがありませんね。
 
 この間違った勉強法を、おそらくこの生徒はしていたはずですし、また中3生でもけっこうたくさんいます。反対に、小学生でもこのへんのことがしっかりわかって身についている生徒は、確実にいますね。

 非常にまずい、また大いに誤解を招き、語弊のある言い方をあえてしますが、極論でいえば、中学数学なんぞそれはすべて入試の図形問題を解くためにある、だからそういう意識で3年間勉強をせよ、といってもいいかな、と。

 100アール(=1ヘクタール、一辺100メートルの正方形の面積)の土地を中学3カ年で耕すとします。その耕す土地は大雑把にいって、計算、文章題、関数、資料や確率、規則性など、そして図形の5つの分野に区分けできるとすると、学校の授業的にいえばかける時間も説明も演習も頭の使い方もすべてほぼ20アールずつでしょう。ところが、入試数学の問題は、半分の50アール(都道府県によって違いますが)が図形で占めているとすれば、1年の半分はすくなくとも図形の土地を耕しておく必要があるのではないかと思いますよ。5等分された図形の土地をただ耕しても、まずは実りうすい痩せた土地にしかなりません。

 中1と中2のあいだにしっかりこの図形の土地を耕し、養分を与え続けてください。それはしかしまだ土台になる部分で、中3の図形をすべて習ってはじめて、50アールの土地をあらためて総合的に掘り起こし耕すことができるのですが、その際、土台の養分があるかどうかが大きくものをいうのは、言うまでもありません。

 新中3生になる生徒で、この図形力が弱いと自覚している生徒は、条件が許せばできるだけ9月くらいから、図形の学習に着手してほしいものです。それなら時間もとれて、じっくり入試まで図形の土地を掘り耕す勉強ができるでしょうから。(注:宣伝になって申し訳ありませんが、わたしの図形用問題集「<新版>入試図形問題の攻略」は、1学期の計算ができればまだ中3の図形単元を習得していなくとも、自分でコツコツできるように作ってあります。)

 もちろんこうした図形の勉強は、生徒みんなにできるわけではありません。また入試数学の全体像を捉えているわけでもありません。

 ただ急所は外していないので、漫然と学習を進めていくのでなく、入試数学に向かう意識の重心をすこし変える、その参考に今回の内容がなれば、と思っている次第です。