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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§389 中3受験生の夏休みにしておくべき勉強の急所
<理・社をどうするか>

 公立トップ高校を目指している中3受験生をお持ちの或るお母様からいただいたメールをもとに、基礎の大切さについて書いてみたいと思います。

 以下、メールの一部。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
問題集が届いた日曜日の夜、早速数学の実力テスト(第1回)をやりました。
結果は撃沈です。連立方程式では問題の読み違え。
1次関数は2番の座標を計算ミスしたため、3番の面積も不正解。
計15点の失点で85点。
次の日から始めた、傾向と対策プリントですが、やはり「1次関数」に苦戦。

「英語」なんて書けそうで書けない単語のオンパレード。
前置詞は壊滅状態(笑)

娘は「私、全然できてないやん」っと、やっと事の重大さに気付いたようです。
学校のテストや、地元模擬試験だけでは、気づくことはなかったでしょう。
本番の入試で「こんなはずじゃなかったのに」なんていう、気づいた時には手
遅れでした、なんていう典型的勘違い親子になるところでした。

「とにかく、この問題集に徹底的に立ち向かう」っという姿勢で自ら取り組み
始めたことは、大きな収穫です。夏休み前でよかった〜。

基礎というのはなんと奥深いものなのでしょう。

あの時メールを書いて、中3実力テスト対策問題集を紹介していただき本当に
良かったです。

毎日やるべきことがはっきりしました。
後は、本当の勉強が継続出来るようサポートします。復習が甘いので。
(まあ、今まで自分は出来ていないとは思っていなかったので無理もありませ
ん)

本当に理解していないと出来ない、というか、「きちんと間違える」ように作
ってある問題集ってすごいですね。
娘はそこに恐れおののいております。
「解答」をみて、「うわっ。書いてある〜」と叫んでおります。

夏休み、すさまじい量ですが、楽しく取り組めそうです。
どこの夏期講習より実力をつけるべく取り組みますので、今後もご指導よろし
くお願いいたします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
あるとのことです)、塾は通われていません。自ら取り組んでいる教材のほかに、得意な数学を伸ばすため「<新版>入試図形問題の攻略問題集」をやっており、またこの夏から「<新版>入試理科の攻略」と「<新版>入試社会の攻略」の各問題集を用いて、理科と社会の実力アップを目指しています。英語と数学は、「中3英語実力テスト&入試対策問題集<A>」と「中3数学実力テスト対策問題集」を利用して勉強を進めていこうとされています。上記の内容はこの数・英実力対策問題集を指しています。

 ちなみにこの女生徒の成績は、定期テストでは数学98〜100、英語平均93。学年順位は平均10位(全体約240名)。地元模擬試験では偏差値、「数学68〜70」英語「63〜65」国語「65」。6月模試の結果は5教科で65。実力テストの結果も入れ、理科・社会の力がまだまだとのこと。

 公立トップ高校の偏差値が68(ネット上によくある偏差値基準ではこれより2,3高く出てますから、その場合70くらいになると判断してもいいですが)とするなら、あと一歩上げねばなりません。そして上げる勉強をこの夏、しっかりしようとしています。その勉強の焦点がぴしゃりと合っているのが、これをお読みいただいている方にもある程度ご判断いただけるかと思います。

 さて、ここから一般化します。
 塾の夏期講習に通ってその指導のもと、毎日相当な勉強時間を費やして頑張ろうと予定している生徒も、中3生にはとても多いかと思います。また家庭教師や通信教育などによって勉強している生徒もいるでしょうし、家でご父母のサポートや助言をすこし受けつつも自立学習で頑張っていこうとしている生徒もいるでしょう。

 この夏の学習をどうするかは、塾のほうからも教えてもらっているでしょうし、ネット上のさまざまな情報のなかにも書かれていますし、また新聞や雑誌、学習関係の教材などにもアドバイスは書かれているかと思います。わたし自身のホームページ上にもすでに、夏休みの学習のしかたについてはいろいろと述べていますし、語りつくしている感をもっていますので、もうこれ以上書くこともないと思っていたのですが、上のお母様の生き生きとお子様の状態を活写したすばらしい文章に接して刺戟をうけ、急所だけをもう一度書くことにいたしました。

 といっても、これは言いふるされた基本、あるいは誰もがすでによく知っていること、といえます。ですが、頭でよくわかっていても、実際にやることは別であったり、実行が中途半端になったりするのが人間の常ですから、まあ、追確認と念押しの意味で書くようなものですが。

 中3受験生の夏休みにしておくべき勉強の急所、それはふたつ。

・得意科目は、さらに基礎の充実と完成を!

・自分にとって不得意な科目は、ぜひなくすよう努力する!

 ここでの基礎とは、文字どおり教科書的な、一から始める基礎でありません。メールでは、「基礎というのはなんと奥深いものなのでしょう」と表現されていますが、この微妙な奥をきわめて、そして幅も拡げて、いつでも応用に立ち向かえる力の保持・獲得を指しています。「本当に理解していないと出来ない」ものも実は基礎の力ですし、「きちんと間違えるように作ってある問題」にたいしてきちんと間違えないように答えるのも、基礎の実力であります。

 そういう意味で、数学や英語が得意な教科なら、たとえ計算ひとつ単語ひとつおろそかにせず、そういう演習が問題集や教材にあるのなら気を抜かず訓練を積んで、ミスを起こさないすべをさらにしっかりと身につけておくことでしょうし、習った範囲の単元のなかに自分のやや弱い部分がもし残っているのなら、それをこの夏ぜひ埋めておくことでしょう。

 多少きれいな言い方をしますが、勝つ勉強をするのは秋以降でもいいんで、その前に負けないための勉強を、言い換えれば負ける要素がすこしでも基礎のなかにまだあればそれを取り除いておく勉強を、この夏しておいてほしいと思うのです。これはなにも不得意な科目にだけあるんではなくて、得意な科目のなかにも実はまだ、誰しもすこしはあるんだということを知っておいてください。上の女生徒はまさにこれに気づいたんですね。

 もうひとつ、自分にとって不得意な科目は、ぜひなくすよう努力する。

 ここでは一般的な、共通概念としてもっている不得意な科目について論じる気はありません。あくまで「自分にとって」不得意な科目のことです。それもゾーンを限定して、書きます。不得意な科目を人それぞれ違いますが、仮に社会と理科として述べてみます。

 5教科偏差値50の生徒にとって、社会の偏差値がもし58なら、社会はその生徒にとっておおいに得意科目でしょう。5教科偏差値65の生徒にとって、社会の偏差値がもし58なら、社会は他の科目の足を引っ張っており不得意科目といえます。つまり、「自分にとって」不得意な科目をどうするかが、この夏の学習のもうひとつのポイントになりますね。

 生徒のゾーンを偏差値65くらいとした場合、中3のこの時期の数・英なんて
ものは、上で書いた基礎の充実をやればまだもうすこし偏差値は伸びますね。ただし、秋後半から入試までの時期の実力テストや模擬などになると、出題内容の変化(入試に近い応用力をみる問題が増えるため)により、従来どおりの知識と感覚でいると、成績がいい生徒も意外にてこずり、点数も偏差値も伸びない傾向にあります。ですから勝つ勉強(ほんとうの応用力を磨いていく勉強)を採り入れていく必要が秋から受験まであるわけですが、これは今回の主題ではないので省くとして、たとえば理科の偏差値が61、社会のそれが58とするなら、理想は両方ですがすくなくともどちらか一方が65を超えるところまで持っていきたいわけです。
 
 これは、可能ですね。ただし、数値で書くとあともうすこしではないか、と簡単に考える(?)かもしれませんが、理・社って科目は、たんに問題やプリントをやり、○つけして間違っているところを直したり、理解したりすればそれですむって科目ではありませんね。このあとに、暗記をしなければなりません。また関連事項も入れた幅広いまとめの暗記というのも、つねにあります。

 よって、時間はそれ相当にかかります。なんたって1,2年の全範囲そして中3の1学期の内容まで、この時期の復習としてはあるんですからね。雑な復習では実力は結局つかず、部分的な復習ではやはり力のつきは部分にとどまります。それなりに広範囲の、どの分野・単元にも目がとどいた、きちんとした復習が、たしかな実力アップには必要でしょう。

 そしてこの場合、問題なのは、深さです。深さを追及すると、身につく知識はとうぜんしっかりしますが、その代わり時間がとてもかかります。本人の予想以上に手間と暇がかかり、学習進度はゆるくなってしまいます。一方、深さはあまり追及せず多少大目にみて進むと(注:雑に復習することではありません。まったく違います)、時間は予定どおり済むかもしれません。その代わり身につく知識、つまり実力の向上は、予想のの半分以下にもなるかもしれません。

 どちらがいいのでしょうか? 現実はこのようにニ者択一ではなく、複雑怪奇であります。生徒がすでに持っている学力にオンする形で判断しなければなりませんし、使う教材によってもこの仮定は様相が変わるでしょうし、また意欲や持続力によっても大きな影響があるわけですが、すくなくとも上記のような中3受験生を想定して、ニ者択一で書き進めます。

 わたしがお勧めするのは、後者になります。もちろん前者ができれば、これにこしたことはありません。あくまで一般的に、ということで書いています。

 理由はふたつ。ただし、わたしの理科と社会の問題集を使用し勉強した場合を想定してるので、そのあたり適当に自分の教材や勉強をもとにお考えください。

1.夏休み明けの実力テストで結果を出すことが、とにかく第一。それに絶対間 に合うように勉強しなければなりません。孫子の兵法にもあるではありませんか。『兵は拙速をとうとぶ(or兵は拙速を聞く)』と。

 これは、多少まずい点はあっても戦争はスピードが命で、長期戦はすべきではない、という意味ですが、勉強のなかのとくに「復習」という行為もたぶんに共通するところがあり、その目的完遂のために期日以内に拙速であろうが完了することが大事です。ちなみに、半年や1年は長期戦ですが、1ヶ月や2ヶ月くらいは短期戦に属します。

2.「たとえば理科の偏差値が61、社会のそれが58とするなら、理想は両方ですがすくなくともどちらか一方が65を超えるところまで持っていきたいわけです。」と書きましたが、実は理科の問題集も社会の問題集もきっちり勉強すれば、偏差値で10は最低上がると思っています。

 とにかく問題量は豊富です。問題が多ければいいというわけでありませんが、 自力で、実力を鍛えるにはどうあるべきかを考えてゆけば必然的にある程度 の量と精選された問題をこなさねばならないと考えています。理・社それぞ れ名前は違いますが基礎編と応用編からなっています。たとえば社会などは、 「基礎編だけ」を生徒に徹底して教えた経験でいえば、それは半年ほどの長期戦になってしまうのですが、偏差値50あたりの生徒は60くらいに、偏差値 60くらいの生徒は70を超えるところまで伸びたものです。

 条件が違います。また学習期間も違います。そうしたことから偏差値アップ率を半分くらいに控え目にしてあるのです。

 理科と社会に関して実力がすでにいま68とか70ある生徒なら別ですが、そうでない場合、というより、ターゲット絞り込みますが偏差値60前後を68(〜70)まで上げるためには、復習はニ度すべきだ、というのがわたしの意見です。ちょこまかと何度も実力テストごとにやる復習ではなく、太く筋のとおった復習をニ度やればそれで終わり、もう基本からすべていちいちする必要がない、と思っています。

 一度目は基礎編、ニ度目は応用編になりますが、中学段階の理・社って科目は基礎と応用の区別など数学に較べてそれほどなく、ほとんど基礎にまとめてもいいくらいかもしれませんが、ニ度目は一度目では気づかなかった点や見えてなかったところがわかってくるものですし、忘れかけていた部分も含め知識はより強固になってきますね。この2回の合計で、10上げればいい。

 ニ度目の勉強は、9月以降冬休みまでにというか、できれば次の実力テスト(11月頃?)までに完了するよう連続して勉強していくのが理想ですね。ニ度目の労力と時間は、一度目の半分以下ですむはずですから、そのためにもこの夏、ぜひ基礎編をがんばって完了してほしいと思っています。