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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§292 中2から中3に向けて new
<疑問と指摘しておきたい点>

 某塾教師の中2生にたいする言葉に、次のようなものがありました。

「もう受験は始まっていると考えた方がいいと思います。安穏としていたら、3年生になったときは手遅れとなってしまいます。今のうちから目標を高く持ってはじめよう。」

 この種の発言や主張は巷間、けっこう多い。これはまだ納得できるほうだけど、一般に、小学校から中学へ上がる前に、中1の数学や英語の先取り学習しようとか、高校受験が無事なんとかすんだ生徒に、すぐさま、誰よりも早く高校の勉強に対しロケットスタートを切ってみんなに差をつけようとか、そのような先さきを急かせる発言がやたらと目立つ。果たしてこの類いの、先にばっかり目をやる指摘や考えが正しいのかな?と思う。正しいという言葉はこの場合あまり相応しくはないけれど、果たしてほんとうにそうなのか?と、大いに違和感を抱く。

 わたしから観て指摘しておきたい点は、ふたつ。

1.いままで習ったことが、実力としてそこそこは蓄えられているのだろうね? 
2.新しい内容を習うための基礎的な知識と学力は、一応ついているのだろうね?

 なんだかよく似た内容かと思われるかもしれませんが、かなり違うのです。その区別は、小学から中学、また中学から高校と大きく環境も変わる場面では2が、そして今回話題設定している、中2から中3に移る場面・段階では1が、該当するといえるのです。

 5教科の数学・英語・国語・理科・社会。受験勉強のしかたの観点でいえば、3つに別けられるかと思います。数学と英語、次に国語、そして理科と社会の2科目です。どの教科も大切、おろそかにしていいものはひとつもありません。

 まず先に、理科と社会の2科目について。

 ほぼ2年間が済んだわけです。学習を前に進ませること。この2教科は、中3内容の勉強を先行するという意味ではありません。科目の性質上縦割りというか単元が横に平等に並んでいるわけで、1,2年の基礎がなければ中3の内容がわからないということはまったくありません。つまり、学習を前に進ませるとは、1,2年の範囲の復習をすることでしょう。すでに実力形成すべき中身の、3分の2がすんだのですから。

 では、理科と社会の2年間の復習をいったいどれくらいの期間、費やせばできるのか? しかし、これは愚問に入る。生徒各々の持てる知識、学力によって異なるわけです。よって「一般的に」書くことは、はなはだ無理が生じる。

 ただ、指摘はしておきたいと思います。生徒の理科と社会の実力は、思っているほどにはない、と。これは、成績が平均的な生徒も、それより下でまったく苦手とする生徒も、そしていい点数がとている生徒にも、残念ながらほぼ共通して当て嵌まるでしょうか。もちろんその度合いは違いますが。

 定期テストで80何点、あるいは90何点とれていても、また、たとえこれまでの実力テストでまずまずの点数であっても、こと実力に関しては、さらに入試に立ち向かう学力の総体に関しては、直接指導してその力をつぶさに自分の目で観察していないかぎり、失礼ながらあまり信用しないことにしています。

 この表現は誤解を与え非常にまずいのですが、では、たとえば、社会で通常のテストも実力テストも90点以上いままでつねにとれている生徒を想定して(とても優秀です)、わたしが用意した実力確認テスト(基本的であり、特にひねった問題レベルではありません)でいったい何点とれれば、その生徒の実力を信用できるでしょうか? 

 やはり、「同じように90点以上」は期待したい。でも、すこし加減して(甘くみることにして)10点下げた80点以上はないと、その実力は物足りないなと思いますよ。ところが、過去20数年の経験でいえば、最高点の生徒は75点でした。ふつうは60点台になります。平均点前後だった生徒は、30点台です。それでも60点台の生徒は、学力テストなら偏差値で65前後はとれるでしょう(ただし中3最初の時点です)。100点満点で、35%前後の知識が抜ける学力のいったいどこが信用できるのでしょうか?! 理科はその性質上、これよりすこしましになりますが、それでもほぼ似たようなものです。

 しかし、このような実態を厳しく露悪的挑発的に指摘しても、おそらくまだ真には理解も納得もしてもらえないでしょう。現実にぶち当たらねば、生徒はなかなかわからないものです。

「自分の頭の中にすでに“わかるものだけのもの”があるときに初めて、理解が成立するのです」と、誰かどこかで書いてあった記憶がありますが、まさにこれはその例のひとつといえます。

 ‘すでに’実力形成の中身の3分の2がすんだ、と書きました。そして‘すでに’その実力の正体も、こちらとしてはほぼわかっているつもりです。始めねばなりませんね、2年間の復習を!

 塾でする場合、4月から9月一杯まで、半年は要します。できる生徒もできない生徒もそれぞれの力からあと偏差値10上げる、気の長い作業です。もちろん個人で集中してやれば、この半分の期間でできるでしょう。しかし、一般にはどうか? 春期とか夏期とか塾の集中特訓なんかで、たとえば10時間(2時間×5日)あるいは20時間の講習を受けたからといって、それでほんとうに2年分の復習ができるとは、そして実力が養成されるなんてことは、あくまで私見にすぎませんが到底信じられないのであります。この点、皆様はどう考えられるでしょうか?・・・。

 次に、数学と英語の2科目について。

 ほぼ2年間の勉強がすみました。この数学と英語はご存知のように、理科や社会と根本的に違い、積み重ねの教科です。1,2年の基礎がしっかりしておかねば、中3の内容を吸収するのにはなはだ支障をきたします。また理科や社会のように、すでに実力形成の中身の3分の2がすんだ、とは決して考えておりません。わたしの感覚では、まだ全体の必要とする学力の3分の1程度です。中3課程の学習内容で、3分の1の重さです。
 
 では、あとの残りの3分の1の学力とはなんだ?! それは、入試に照準を合わせた勉強とその対策から得られる学力です。この時間が、ほしい。ほんとに必要です。とくに公立トップ高とそれに見合う私立高校(併願)を狙う場合は、特に。いわゆる受験対策にあてる1ヶ月やそこらの期間ではありません。もっと厚みと熟成度を加えた、入試応用レベルに攻め込む学力を鍛える時間です。

 その勉強の中身とは、もちろん1,2年と3年の学習内容の入試へ向けた土台部分をミスもなく、穴もなく完璧にする作業と、入試過去問をしてそこで気づいたまだ自分の力の足りない部分を厚みをもって演習・訓練する作業があるわけです。

 特に後者は具体的にいって、英語は長文読解、数学は図形攻略の力をとことん磨いていくことですね。英語の長文読解、そして自由英作文などへの対応力は、適切に勉強すればするほどその力はより高まります。しかし、数学の入試図形問題は(すべてではありません。都道府県また理数or文理学科、自校作成などその条件によって難易度は違います。あくまで8割前後の問題として)、ふだん優秀な生徒であっても、英語のようにはその力を高めることは容易ではない。ここが問題。それだけに、的を射た勉強と指導(あるいは教材)が要る。

 英語と数学は、1,2年で学習した力+3年で学習する力+入試に照準を合わせ勉強した力、の合計(各々3分の1の学力)で決まります。これは抽象的で、理解しづらい指摘かもしれません。頭で想像することではなく、実際に入試過去問にあたり、それを自らの手で解いてみれば、1,2年で学んだこと、3年で学んだこと、それでもまだ足りないことなど総合していったい何が必要なのかが、五感をとおして痛いほどわかることかもしれないのですが・・・。でも、予め知っておくことも必要か、と。

 中3の1年は短い。日数的にも受験日まで丸1年ありません。習う内容は多いし、入試問題と密着した単元も多い。中3の後半ともなれば、やれ学校の定期テストだ実力テストだ、塾の学力テストだと、やたらと忙しくなる。時間は刻々と過ぎていくだろう。こう書くと、なにやら急がねばならないようにも受け取られないけれど、そうではなく、一歩一歩やるべきときにやる、すべき課題をきちんと把握しできうる限り計画にそってやっていく、そういう実行力が、中3生にはこれまでの2年間の反省点を踏まえて、なにより求められるかと思います。1の「.いままで習ったことが、実力として保存されているのだろうね?」をまずチェックすることから。
 
 最後に国語。あきらかに上記理・社、そして数・英と、学力のつけかた・みかたは異なります。まったくの専門外で、伝えておきたい見識も能力も持ち合わせていません。ただほんのすこし、こういうことはわかっています。国語という科目は、1,2年の基礎がなければ中3の内容がわからないということはないし、中3の内容がわかったからといって、それがそのまま入試に通じる学力を表してもいない、ということを。

 問題は高校入試の国語で、できるだけいい点をとることでしょう? では、直接高校入試の国語の過去問にあたればいい。なんだ、この程度か、というのがわたしの素直な印象です(公立入試に限定しますが)。これはかなり誤解を与える表現です。難関私立中学入試の国語の問題。そのイヤらしい出しかた、設問と較べると、むしろ素直でやさしい内容であるように感じます。設問の作り自体高度なことは生徒に求めていないし、解きやすく、答えやすい内容ではないでしょうか?

 とある国立2次試験の国語の問題と解答が新聞に載っておりましたが、ざっと流し読んだだけで、うーん、3年後にはここまでの国語のレベルが要求されるのかと、なにやらうすら寒いものを感じ、あらためてその質と量に驚いた次第。ギャップが大きすぎます。というか、本来はこのレベルがふつうで、それに比したら高校入試の国語のレベルこそ、大甘で低すぎるといいたい。

 中3にもなればまっすぐに高校入試の問題にあたればいい。他の4教科と違ってあたれるのは、この国語だけです。どこに応用がある? 無いですね。作文も何もかもていねいにやって、そこで修行すればいい。5ヵ年の問題が済んだら、他県の問題を利用すればいいんで、じゅうぶん問題と演習はできるかと思いますよ。ただしこの方策は、ある程度国語の力がある生徒に対してです。あくまで有効と思える方法のなかのひとつにすぎませんから、そのあたりは適当にご判断ください。

 以下は、宣伝。必要なければこの波線部分は読まないでください。
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 上記で指摘した3つの勉強、この3つを1つにすることは不可能です。しかし、3つを2つになんとかすることは可能です。つまり、3年の学習を進めつつ1,2年の重要な部分の復習をする、3年の学習を進めつつ入試に向けたレベルまでの学習する、しかもそれは切れぎれでするのではなく、継続的にしてこそ意味と効果がある、そういう意いで作ってあるのが、中3数・英(通年用)問題集です。そしてサブとなる専門的な問題集もあります。当然演習量も多く、またあちこちで立ち止まる、考える、学校で習っていない問題の壁にぶちあたるでしょう。でも、ほんとうの実力をつける勉強とはそういうものでしょう。

 中1数・英(通年用)問題集も中2数・英(通年用)問題集も同様ですから、利用して勉強している生徒は、まずその内容のすべてをやることを心がけてほしいと思っています。習った内容はすべて自分のものに吸収してしまう。学校や教科書で習わない、すこしレベルが高い内容が入っていても、それは入試に出る、また欠かすことができないものであって、1,2年のあいだによぶんにきっちり学んでおいてほしいと考えています。

 ただ、そうすらすらすべて吸収できるとはつゆも思っていません。忘れるでしょう。ゆえに、忘れる頃を見計らって、忘れちゃあいかんよと、大事な基本は徹底して繰り返しを入れてある。実力を下げないとは、そして実力を上げるとは、ひとつにそういうことです。こんなことができていれば、積み重ねである英語や数学は、特別1,2年の復習なんて要らないんですけどね。じっくりたっぷりやってる形ですから、落とすものも忘れるものもあまりないんです。前に前に進んだらいい。そこでも、つまり中3の問題集でも、繰り返しの復習は入っていますから。
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