E-juku1st.Comの中学数・英問題集      中学生の学習のしかた
        中学生の学習のしかた E-juku1st.Comの中学数・英問題集

中学オリジナル各問題集 ご利用者の声 問題集の価格 中学生の学習のしか お問い合わせ ご注文

 HOME 中3数学実力テスト対策 中3英語実力テスト対策 <新版>入試社会の攻略


  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§33 夏休みをどう使うか?! VOL.2 
<自力で頑張る中3生に> 

 前回、自分の力のみで頑張ってる生徒と、塾や家庭教師について勉強してる生徒とでは、夏休みの時間の捉え方と使い方が違うのは当然、と書きました。そこで今回はオーソドックスに、いや、いまでは少数派に属するであろうが自分の力だけで受験勉強をやってる生徒を対象に、夏休みの使い方、攻め方について、若干述べてみたいと思います。

 まず計画を立てなければなりません。夏休み40日として、私なら1クール5日間とし、全体を8つに区切ります。5日のうち1日を休みの日とし、8つの区切りのなかの一つ、5日間をまるまる休みにします。どうですか? ゆったりしてるとは思いませんか。

 何か休みを先に考えてるみたいですけど、中3とはいえ、夏のクソ暑いときに勉強ばかりし続けるのはしんどい。4日猛烈に勉強して、1日ゆっくり自分のしたいこと、好きなことをする。これで8回を乗り切る。しかし、である。2回目、3回目となると、はじめの勢いと気持ちが次第に萎えてくる。そこで5回目を休みとし、それを目標に4回目を頑張る、乗り切る。

 じゅうぶん5回目を休んだなら、6、7回目はまた気持ちに張りとやる気が湧いてくる。最後の8回目は根性を出して、うんうん唸りながらも頑張る。なんで1週間単位にしないんだ?といわれれば、別にたいした理由も根拠もない。緊張と持続は4日間ぐらいが限度だと思うからである。また普段の日常サイクルから離れて、土日も関係なく過ごすのも変わっていてちょっと新鮮だと思う。

 上の計算でいくと、勉強する日の合計は28日間となり、全体の7割に相当し、12日間は自分の自由な時間が取れる勘定になりますね。これならやり遂げられるんではないだろうか? 大事なことは生活と勉強に一定のリズムを自分で作り、それを最後まで守り通すことです。そうすれば、計画した中身が大きく崩れることなく、そこそこは完遂できると思います。

 さて今度は勉強の中身ですね。28日間をどう使うか?! 勉強する日は、朝3時間、午後2時間、晩3時間(このバランスは各自、自由に柔軟に)の計8時間はやらねばならないと思いますよ。あまり細々したことはいいたくはありません。またいう必要もありません。

 VOL.1で書いたように、塾に行ってる場合は自分で決めて最低1教科をものにしろ、と書きました。自分でする場合、最低2教科でしょうか。これは後で述べるとして。まず勉強の中身、何をするか?ですね。一人でするわけですから、2学期の先の学習をするとか、入試問題集でこれまでの範囲の応用問題を解くとか、そういうことはあまりできないわけで、また視野に入れても何の役にも立たない段階であり、当然ポイントは、復習にあります。

 中1、2年で習った基本学習の総復習です。2,3%の生徒にしか当て嵌まらないキレイ事を並べてもしかたがないでしょうから、理想的なことではなく、現実的に書きます。中3のこの段階まできて、事ここに措いてはっきりしたいのは、5科目に対する本人の能力、ないし実力への見究めです。どの科目とはいいませんが、実力テストで40点しか取れないのなら、80点や90点を目指すのはバカげてる(70点前後なら努力目標ですが)。2学期初めには60点をまずなんとかクリアーできる力を身につける、その努力と課題をこなすべきでしょう。これが実は、どれほど大変なことか・・・。

 もし国語を除いた4教科の中にそのような点数を取る科目があるなら、絶対にその科目を夏休みの間に復習しなければなりません。最後のチャンスのつもりで一からやり直すことです。何故なら、そのままほっといたら2学期の実力テストの点数は上がることはまずなく、へたすりゃ問題の構成とレベルによってかえって下がることは、生徒において甚だしくあることだからです。

 また学校から出された宿題を適当にやる生徒がとても多いですが、その適当さ、つまりいい加減さと自分の実力不足で、真に復習ができている生徒は、その見かけの姿ほど多くはありません。これは長年、生徒の夏休み明けの学力テスト(塾)、実力テスト(学校)の結果を嫌というほど看てきて、はっきり指摘、断言できることのひとつです。

 自分にとってどうしてもややこしく、難しいところはまだいいんです、そんなものは(80点を目指してるのではないんですから)。しかしそれ以外の基本、基礎の忘れたところは、徹底して覚え直し、暗記し直すことが必要です。恐らくその教科は、理科か社会のはずです(両方とも、も結構いると思いますが)。あと数学と英語を加えて4科目の中で、自分にとって弱いor実力不足の2科目を、この28日間を活用して、石に齧りついても勉強することだと思います。

「なぜ国語が含まれていないの? なぜ5科目全ての復習をしないのか?」という声が聞こえてきそうですね。ではいいますが、中3の夏にちょっと勉強しただけで国語の力が伸びると思いますか? ここまでほってきて置いて、急に読解力がつくと思われますか? 疑念に思われる方は「国語について思うこと」をお読みください。この段階、時期にくると、はっきりいって勝負あり、でし
ょう。誤解しないでもらいたいのですが、諦めろと申しているのではなく、小手先の勉強だけでは国語は実力がつかないことを申し上げているのです。

 また、5科目すべてに対する復習ですが、これもきわめて現実的ではない。できるにはできますが、それは表面的であり十中八九底の浅い学習内容になるでしょう。即ち、2学期の実力テストでは何ら効果も成果も期待できないことになる可能性が大でしょう。真剣に考えるなら、本当に実力を上げなければならないと思うなら、28日間というのはとても短い日数なのですよ。2教科を徹底して総復習するのが、精一杯だと思いますが。

 次に、学校からの宿題に対する処理のしかた、心構え。ひと言でいうと、ていねいにすることです。例えば数学なんか1年、2年の全範囲の宿題が出てるとしたら、とてもありがたいじゃないですか。それをきっちりやればいい。応用は殆ど出てないと思いますし、基本の学習を積んでいくこと。出来ないところは、ここが大事なんですね、自分の力でやること! 教科書、プリントなどで調べて、すべて理解と暗記のし直しです。

 復習ってのは、自分が忘れたところ、わからないところを捜し、それを解決することでしょう。それが実力アップの、肝心な元なわけです。この簡単な理屈がわかっていない生徒が多過ぎます。すらすら出来る問題には意味がなく、忘れた問題、ややこしい問題に意味があると心得て、中3の夏は宿題に取り組むことが望まれます。

 数学で例を書きましたが、それが英語であろうと理科であろうと同じです。とにかくこの夏の宿題は、いままでの受身的な発想でこなさず、自分の力で真剣にやり遂げることです。そうすれば2学期、少なくとも10点は1科目につき上がるんじゃないかな。従来通り(?)やれば下がっても、上がりませんね。

 自分で行う2科目の復習と夏休みの学校からの宿題を活用して、夏の勉強を真摯に無心に乗り切るならば、2学期の実力テストでは最高で80点、最低で30点アップするんではないだろうか?! やり方を間違えず、こつこつ丁寧にすれば、500点満点で250点の生徒は330点に、300点の生徒は350点に、360点の生徒は400点に、400点の生徒は430点に、それぞれ成績アップすると思うんですけどね。

 最後に、自分で復習する場合の2教科の教材ですが、これは自分で決めること。それは学校で用いた自分の今までのノートやプリント類を活用するのもいいし、ドリル演習的な問題集でも市販の問題集を買ってするのもいい。自分にとってやりやすい方法で復習すればいいと思います。 さあ、では頑張って! あとは腰砕けにならない、最後までやり遂げる行動あるのみ。