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§526 中学生の「英語の学習のしかた」
<英語の勉強量は足りているのか>

 中学生の「英語の学習のしかた」について、書いてみることにします。

 といっても、すでにこれは中1、中2、中3と各学年、かなり具体的に説明してきてます。そしてさらに、いろいろな視点から、生徒の英語の勉強に関する課題と問題点、成績の見方なども言及してまいりました。これらは吾がHPにもずいぶんと載せてありますし、すでにそのなかの幾つかお読みいただいた方もおられるでしょうか。

 まあ、わたしとしても、このテーマはあらゆる角度から書き切ったようにも感じているのですが、長年いろいろ多くのメールをいただくなかで、ふだんの英語の勉強は、これまでどのようにやってきたのだろうか・・・と思ってしまうことがあり、それがふつうの成績ならさもありなんで特にあれこれ想像しないのですが、通常のテストがつねに90点以上とっている生徒なのに、あれれ、この実力はなに・・・、かなりマズいんではないかと、あるいは、いままで身につけてきた英語の知識とその全体に持っている英語力の伝わってくる印象が、すこ〜し狭い範囲にとどまっているのではないのか、とかそんなふうに感じるケースが、おそらく皆様が想像や理解されている実情の数倍はあるもので、またぞろこのテーマを書かせることになったわけであります。

 簡単にその感覚を書きますと、90点以上を“つねに”とっている英語力なら、模試(or学力テスト)の英語の偏差値なんて65くらいせめてあってほしいわけで、またわたしのHP上にある英語のテスト形式の問題なら、これもせめて80点前後はとっておかなきゃと思うんですね。

 実際、それでもまだ学習上の詰めの甘さと学力的な不備が、わたしの目なんかからすると問題ありのように感じてしまうわけですが、それをどういうふうに勉強し補い埋めていくか、こう言葉で書くと簡単そうに見えますが、これもけっこう大変なのであります。しかし、このゾーンにいる生徒なら、もうすこし別角度からの適切な教材を使い、基本と応用の良問からなる定番的問題演習を増やしてゆけば、偏差値のアップ、実力の伸長はじゅうぶん可能でありましょう。

 ですが、これより今回対象としたいのは、「もっと学力が下になってしまう生徒」のケースです。

 定期テストでは、90点以上の英語の成績を“つねに”とっているのに、模試なんかの成績は偏差値でいえばたとえば58や60くらいになる生徒、また、わたしのHP上にある英語のテスト問題(100点満点)で63点とか下手すれば50点そこそこしかとれない生徒のケースです。自分の力で勉強している生徒もいますが、塾に通っている生徒のなかにもけっこういるものです。

 いったい、どこに、こうした落差を生む原因があるのでしょうか?

 それは、生徒自身の学習のしかたと認識の問題、学校での授業の問題、塾での教わり方とその指導内容の問題などがいろいろ絡み合っているのだと思いますが、ここでは、生徒自身の英語の学習のしかたと、その認識の面にだけ目を向けてみることにします。学校や塾などほかに原因を求めても、それはほとんど解決・改善はむずかしいでしょうから。

 さて、狭い範囲の定期テストの成績と模試(&わたしのHP上のテスト)などの点数・偏差値に思っている以上に開きがある生徒、つまりはっきり言って、英語の実力が見かけほどにない生徒の勉強のしかたには、そもそもからして基本的にさほど実力がつかない勉強をやっているとしたら・・・。

 これは、気づきにくいことです。なぜなら、本人の確立した(?)勉強スタイルで、テストでは誰がみてもいい点数がとれているんですから。

 では、なぜ模試などのテストになると、平均よりは当然上だけどふだんの学力に見合う(?)ような偏差値65あたりがとれなくて、58や60そこそこになるのか、はたまたわたしのテストでは5,60点しかとれないのか?

 その原因のひとつに、というか実は半分以上を占めているかと考えていますが、「勉強量」の問題があります。自分でそのことを考えてもらうために、わたしの指導してきた勉強の進め方とその量を書いてみたいと思います。

 当然ここでは、恐れながらE-juku1st.Comの英語(通年用)問題集を利用しての勉強となります。この問題集の中身の工夫した問題構成などには触れませんが、問題演習量は他の問題集の3倍前後はあるでしょうか。

 これが、ひとつのポイントです。問題量は、豊富にこなすことです。

 いろんな問題集があります。いずれも解説はとても丁寧でたっぷりありますが、それに較べ、市販の問題集、教科書準拠の問題集なんかは、ひとつの質問形式に対する問題数は4,5問というところでしょうか。設問のパターンも決まっており、そしてこれが問題なのですがその設問はほぼ新しく習う文法に集中しています。前に習った文法問題、その重要なところ、ミスをしてはいけない文法箇所、また時間が経って生徒が忘れやすくなっている文法や語彙など、まず入っていません。

 つまり、いま新しく習おうとしている文法単元の、狭い限られた範囲のなかで思考する演習をしているといえます。これがたとえ3つくらいの単元であったとしてもその定期テストのレベルなら、まじめにきちんと勉強していればいい点数をとることはじゅうぶんあり得ることでしょう。(これを批判しているのでは決してありません。まずこれが基本ですし、ほんとに大切な勉強ですから。)

 ただ、それで続けてゆけば、習った全範囲の知識がほぼ疎漏なく蓄積できていればいいのですがそうではなかったのが、ここで指摘している生徒の実情でしょう。

 要するに、勉強のしかたが浅く、記憶にとどめるための勉強量が足りていなんです。それなら、2倍や3倍に勉強量を増やせばいいかというと、そうではありません。同じパターンの狭い限られた範囲のなかで思考する演習では、少しは溜まる率が増えても、あまりいい勉強法とはいえません。

 繰りかえして書きますが、前に習った文法問題、その重要なところ、ミスをしてはいけない文法箇所、また時間が経って生徒が忘れやすくなっている文法や語彙などを、ふだんのなかでもっと拡げた勉強をつねにしていくことが必要なのです。その結果の勉強量の増加です。英語の実力をほんとうに身につける勉強とは、こんななかにあると思っています。

 こうした視点でE-juku1st.Comの英語(通年用)問題集は作ってあるのですが、ではこれでじゅうぶんかというと、まだそうではありません。

 この勉強の本体となる問題集を演習するにあたって「中1英文法ノート」というのがあります。これはいわゆる単元別の文法解説書〈プリント)なんですが、覚えるべき重要構文を載せてあります。新しく習う文法の理解はこれに拠りますが、それと同時に、まず重要構文(プリント左側)の30回音読を生徒にさせています。どういうふうにやってもいいのですが、たとえば1日10回音読(10分くらい?)を3日する、というふうに。

 これで暗記できるわけではなく、まあすこしこれから習う単元の文法に親しむ程度のウォーミングアップみたいなものです。この後に、問題集の演習が始まります。

 ・・・、さあそれが何時間(〜何十時間)かかって済みました。新しく学んだ文法や語彙・熟語、模試や入試などによく出る英文などもなんとかすべて学習しました。もちろんその間、間違ったものはノート直しです。

 これで済んだのか? いいえ、詰めの作業をしなくてはなりません。すなわち、はじめに戻るのです。重要構文(演習する前に30回読んだプリント)の確認です。「単元別文法テスト(基本構文)」というのがあり、内容はまったく同じなので、そしてかなりの問題演習をした後なのですから、全部すらすらできて当たり前なんですが、そうでない生徒もいます。この場合、一語一句完璧にできて○で、ほんのちょっとでも間違いがあれば×とします。

 平均点あたりの生徒は、ほんのちょっとしたミスをまだやりますが、定期テストで7,80点くらいの生徒もこの部類です。90点以上とっている生徒なら完璧にできます。(しかしここで指摘している生徒なら、こんな勉強を踏んできていませんから、ほんのちょっとしたミスどころではないかもしれません・・・。) たとえ全部できたとしても、プリント右側の練習部分に何度も書いて覚えます。大切な文法、それを含んだ基本構文を記憶に深くしっかり留める作業がここにあります。

 この問題集を利用、自分で勉強している生徒のために、上述の勉強の不備があってはいけないので、さらに「中1英語まとめテスト」というものを作りました。これでその単元の実力がどのくらい身についたのかが、自己確認できるものです。そこでできなかったものは当然覚えねばなりません。これでやっと完了です。次の単元も同様に進めていきます。この地道な積み重ねです。

 この勉強を縦軸の勉強とすれば、横軸に縦断する勉強がさらに念押しで、実力確認とその補強・強化として要るわけですが、それに相当するのが各学年「実力テスト対策問題集」です。

 と、まあ、今回はとくに英語の勉強にかける問題量の面と、どこまでやんないと本当の実力はなかなか身につかないのかについて述べてみました。

 自分の英語の勉強の量は足りているのか、あるいは、現状の勉強のしかたにもっと改善を加えるところはないのか、それを考え、見直すための材料に今回の内容がなればさいわいです。