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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§286 成績のみかたについて 
<中1英語の場合(2学期末)>

 あっ、それはちょっとやばいねえ・・・、と思うことがある。多々ある。経験上、性格上、また職業柄、そのことがよくみえるわけだけど、勉強のしかたなんて、そもそも秘密めいたものが思うほどあるわけではなし、魅力的な特効薬が存在するわけでもない。時間をやはりある程度かけ、雑にならず、ていねいに継続して勉強していけばいいのである。

 学習した基礎的事項と知識をまず確実に自分のものに修める。そのためにはいままでにもくどいほど書いているのだけど、「わかる」から「できる」の状態・段階まで持ってゆく、その勉強の中身の感触と意識が、しっかり生徒に備わっていればいいことなのだ。

 この「できる」という段階の感触と意識を自らのうちにつかめるまで勉強するのがわかっている生徒は、自力でじゅうぶんに勉強していけるだろうし、塾に通っても次第に伸びていくし、かなりいい成績を取ることになるだろう。が、その割合は残念ながら、10人に1人も満たないのが現実であろう。あとの生徒の半数は、大雑把な括りだけれど、勉強が「わかる」段階で止まっているというか、わかることが勉強の大きな目標になっているようで、またそこで自己充足してしまっている。その先が、無い。そこから先こそが、ほんとうの勉強、自分に対する勉強が始まるのである。これは大きな勘違いである。(ただし、10人のなかの1人とて、厳密に観ればいろいろ不備なところ、まだ完璧になっていないなあと感じる点は随所にあるのだけれど、ここでは省く。)

 ところが、この勘違いが、本人はなかなか気づこうとしないし、あるいはわからない。勘違いならその点をしっかり正しく指摘すれば直せるだろうと思われる方もいるでしょうが、とんでもない。ケアレスミスを注意して次から減らそうと、口先でいくらいっても実際にはなかなか直せないのと同じで、そう単純には理屈どおりにはいくものではない。大抵の生徒は徒手空拳、無策のまま、その場に問題点を放置したまま、次に進むのがその姿であろう。ましてやそこそこいい点数と一般に思える点を取って、自分でもその成績に満足しているのなら、まあほとんど聞く耳を持たないでしょう。

 大概は、テストでの点数が下がってきて、それも今までどおりテスト勉強をきちんとしているのに結果が自分の予想よりかなり悪くなって初めて、どこか勘違いしていたことに気づくことになる。あれっ、おかしいなあ・・・。しかし、それがどこかは、この時点になっても、いまだ本人にはわからないのだ。あるいは実力テストなんかで、これまで常に取っていた点数との落差、あまりのギャップに愕いて、ようやくいままでの自分の勉強の在り方に不安と問題点があるのに遅まきながら気づいたりするケースも結構多い。

 このことは、自分で勉強している生徒だけではなく塾に通っている生徒にも、当然あて嵌まる。まあ、それは、科目によっても症状はまちまちだし、本人の自覚の温度差によっても違うし、気づく時期も、中1の後半からの場合もあれば中2になってわかることもあり、さらには中3になって夏休みあたりになってようやく自分の正確な実力に気づいたりと、さまざまであろう。

 自分自身の学習と知識の浅さとにほんとうに気づいたときには、もうあちこちに大きな穴、小さな穴が散在している状態なんだけど、まあそこからやり直していくしかない。しかし、できることなら、それはちょっとヤバイね、その点数と学習のしかたは、と判断できた時点から、できるだけ早く手を打つに越したことはない。

 そんな例をここでは、中1英語に限定して挙げてみる。

 1学期の英語の定期テストの結果――中間テスト93点 期末テスト82点だったとする。これは、非常に多いケースだといえる。点数の「下がり具合」も‘普通’である。これで仮に、成績の評価が4とすると、普通の力の生徒はまずまずだと思うであろうし、英語に関してひとまず安心する親も多いでしょう。

 塾に通っていてその面談の折、講師から、「英語は、まあまあの成績ですね。期末テストは少し成績が下がりましたが、その内容はおおよそ理解できていますし、些細なミスで点数を落としているだけです。まだ1年の1学期ですから大丈夫、これをなくしていけるようもっと注意して、次から頑張りましょう」 なんて、認識の甘い気楽なこと(励ましなんでしょうが)を言われれば、そんなものかと納得、安心もついしてしまう。

 果たしてそうか?! 現在の公立中学の学習内容は、1990年以前と較べれば質的にも量的にも目を覆いたくなるほど痩細って見劣りする。またそのレベルは低い。車で市街地を時速50キロで走っているのを普通の感覚とするなら、数学や英語の授業の速度、特に中1に1学期のそれは、とろとろと時速10キロかと思えるほどのろいスピードであり、せいぜい速くても時速20キロ以下の進み方である。物事の習い初めがいかに大事でありゆっくりやるといっても、限度がある。気が長いほうとは決していえないわたしだが、しかし耐え忍ぶことは知っている。その我慢の限界の3倍はあるでしょうか。いい加減イライラする速度である。

 速度ばかりかその学習の中身も当然多くはありませんから、いまの公立中学の1学期のテストいうものは、次の言い方は語弊を招くところではありますが、はっきりいってお飾りの程度だと認識している。もちろん点数がいいのはいいことです。中間も期末も90点以上取っているのはそれなりに勉強している証拠でしょう。しかしそれは、実力とは必ずしも結びついていない。いや、そもそも1学期のような学習内容では、実力と呼べるだけの知識量をまだまだ勉強してはいません。

 それを増やし溜めていくのは2学期であり、実力の伴った勉強をしてきたのかどうかがわかり、あるいは気づくのは、この2学期も終わるいまでしょう。(ただし、まだわからず3学期になってから、ようやく気づく生徒や親もいますが。) つまり、2学期の学習こそが中1英語の唯一の山であり、中学3ヵ年の英語でみても、最初の大きな関所といえるでしょう。

 この2学期に「習う量」はいつのまにか(?)増え、「学習する速度」も前より速くなります。ところが1学期と同じ感覚で勉強するものだから、十分に理解と暗記をすべき文法は上面だけ撫でた勉強で終わり、どんどん拡がりをみせる単語や熟語もコツコツ練習して覚えるといった基本を徹底せず、これでは英語ができるはずがない。しかしそれでもなかに、定期テストなら範囲も狭く限定されているため、そこそこいい点数を取る生徒はいます。けれども、このタイプの生徒は、増やし溜めるという知識の集積が想像するほどはないので、実力はあきらかに伴っていない。

 この2学期、単語や熟語がどんどん増えていくのと同様、大切な文法も拡がりと量を増やしてゆくわけですが、ここでの生徒の理解と整理整頓する力が、とんでもなく浅く、狭く、また雑なんですね。ご存知のように、中1英語なんかまだたいしたものではありません。習うに従って、内容が難しく高度になるわけでも決してありません。ただ基本が、少し複雑になるだけです。基本の幅といったものが横に広がるにすぎません。

 少し複雑になるところを十二分に演習し、そのなかでミスを出しつくし、それを修正する。豊富な演習のもとに理解の不足を補い、そこでの注意点と、まえに習った文法との対比・相違をつねに自分で考える癖をつくり、そして暗記していけばいい。それだけのこと。ただ、このそれだけのことは、それだけの問題集を択び、時間をかけ、深く、とことん演習する勉強が要るのである。こういったことが、自分でするにしろ、塾で勉強するにしろ、あるいは通信添削等の教材を使った勉強にしろ、徹底してなされていないのである。

 そのためこの2学期は、もうあちこちに文法の穴をあけ、それを塞ぐ考えも行動もせず、ひどければさらに大きくして、またその数も増やしていくものだから、全体の平均点が下がるのはもちろん、自分の点数もいつの間にか(?)下がっているのだ。2学期の中間・期末テストが70点前後になる生徒の平均的な姿が、これといえようか。「実力的」には50点前後の力といえる。うーん、実に半分はわかっていない。1学期、中間テスト93点 期末テスト82点。このあたりの生徒の8割前後はこの2学期の終わりには、このような点数と実力の中身になっていくのが、毎年毎年繰り返される典型的なパターンでしょう。

 この冬は、1学期の後半部分から2学期の全範囲の復習を、終始一貫やり直すことをお勧めします。

 では、上記のゾーンの生徒より上の成績の生徒はどうか?
 2学期の中間・期末テストが80点以上、また90点以上取れている生徒です。
しかしこれは、ひとつにひっくるめて語ることはできません。すくなくとも3つに分類できるのですが、その視点はさておいて、もし80点以上とか90点以上とか点数で別けるとすればそれ自体ナンセンスであり、ちゃんと実力のついた勉強をしているかの見方に、誤った判断を含ませることになります。

 問題はこういう指摘より、実際に自分の目で観て確認することでしょう。そのひとつの材料として、中1の場合(中2も同様ですが)は既にメルマガで、「実力診断テスト(中1の2学期まで)【冬休み特別編】」なるものを配信しています(12月4日分)。 すでにトライした生徒とご父母の方がおられるかと思いますが、未だの方はぜひしてみてください。簡単な評価として、次のように書いています。
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・A:90点以上:成績優秀、実力大いにあり。
・B:75点以上:一応合格だけど、その力にまだ甘いところがある。
・C:60点〜75点:うーん、自分で気づかないところで、実力不足の穴がたく
 さんある。
・D:60点以下:既習範囲の復習を大急ぎでやること。
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 こんな単語はまだ習っていないとか、こんな文法もまだ勉強していないとか、いう生徒は、厳しいように聞こえるかも知れませんがまだ実力のつけ方を知らない、またはやや広げた勉強をしていない証拠でしょう。それはたとえあったとしても10%にも満たないもので、できるだけ基本の範囲で出題していますが。

 2学期の期末で95,6点取っている生徒も、Aはなかなか取れないでしょう。願わくばBに入るかどうかなんですが、さてどうか?! そのできなかった箇所、間違った文法こそ実力が足りない点で、それらをまず早急に埋める勉強をすると倶に、これからさらにもっと勉強が要るのです。定期テストで90点以上取れてても、Cに入ってしまう生徒がいるでしょう。狭い範囲の内容の理解や記憶の力と実力との乖離を、まず認識すること。気づいたら、いままでの勉強のしかた、浅い学習の実体を見直し、大いなる改善が必要ですね。Dは書いてあるとおりです。

 B、C、D、いずれもまだまだ、習得しておくべき知識も実力も足りません。自信をなくす必要はまったくありませんが、テストでは少々いい点数だからと油断したり、安心するのだけは禁物ですね。自分の実力を知り、真剣に、時間も費やして常日頃から勉強すること。手間暇惜しまず豊富な演習を積み重ねるべし。なにもかももっと愚直に暗記せねば。そして文法力を地道にもっとつけねば!!と思います。復習してください。

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 ホームページ上では下記URLにて、テスト問題を載せています。ご参考まで。
・中1生:「実力診断テスト(中1の2学期まで)【冬休み特別編】」 
     http://www.e-juku1st.com/jituryokueigo1/1eigo15.htm
・中2生:「実力診断テスト(中2の2学期まで)【冬休み特別編】」
     http://www.e-juku1st.com/jituryokueigo2/2eigo19.htm