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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
819 オリジナル小学英語問題集について
<リンゴはアポ―のままでいいのか?>

 今回は久々に、トッポ先生オリジナルの新問題集「小学5・6年英語(単語&基本英文)」問題集〜英単語550と熟語50を暗記してしまう!〜が完成しましたので、この問題集についてすこしご紹介させていただきたく思います。

 問題量ですが、B-4サイズで問題編が189枚、テスト編が2つあり26枚と15枚の、計230枚(解答編は計55枚)の構成になっており、小5生と小6生を対象とした英語問題集です。自宅で、自分ひとりの力で勉強できるものです。

 この問題集の狙いをひと言でいいますと、生徒が英単語をしっかり完全に覚えてしまい正確に書けること、そしてそれに付随する熟語すこしと基本の英文をできれば身につけることにあります。英文や熟語はわき役で、あくまで主役は英単語です。

 Writingの場合、英文が正しく書けることがとにかく重要で、それに勉強の注力を第一に傾けるのがふつうで その英文の単なる構成要素のひとつに過ぎない英単語などは当然書けて当たり前、あくまで英語学習のなかではわき役にすぎません。
 
 しかしいま、このわき役がどうも軽んじられているように、わたしには思えます。というか、この英単語を覚える作業、たくさん手で書いて訓練し暗記するという勉強の行為が、4技能のなかで下に下に追いやられてしまったなと感じています。

 4技能とは、「Listening 聞く」「Speaking 話す」「Reading 読む」「Writing 書く」の4つですね。5,6年生から「Reading 読む」「Writing 書く」があらたに加わって、この4技能を身につけることが目標とされ、英語によるコミュニケーションスキルの基礎を養い、また実践的な英会話中心の授業内容が展開される。

 これを1年間70単位時間(週2回 1コマ45分)でやるわけでしょう? 英会話中心ですから、バランスは学校によって違うものの「Listening 聞く」「Speaking 話す」が例えば70%ほど占めるなら、残り二つの技能「Reading 読む」「Writing 書く」は30%ほどの比重、よって「Writing 書く」という勉強は多くて英語学習全体の2割にも満たないのではないでしょうか? うーん・・・、と唸りますね。

 2年間あるとはいえ、たったこれだけの時間で、小学校のあいだに600個から700個もの英単語を覚えておくことが目標になっています。中学ではさらに1600個から1800個の単語を習得することが要求される。これは生徒にとって相当な負担、その学習にはかなり覚悟と努力が必要です。(ちなみに従来は、中学で習う英単語は1200個でした。それでも生徒(およそ7割ほど)の単語力、その覚え方と暗記力にはヒドイものがありました・・・。)

 中学では小学校で習った英単語の習得が前提となって授業が進められます。もう一度書きます。一昔前のように、中1の初めはアルファベットが書ければいいという内容ではありません。たくさんの単語が書けることは当たり前、このたくさんとは、まあ500個くらいはすくなくとも覚えていて間違いなく書けること、文法もある程度理解していて、英会話を中心としたさまざまな場面ので使われる英文を読み書きする力が、中1の1学期から求められます。

 おいおい待てっ! まあ英文はともかくとして、たったこれだけの学習時間、その2割にも満たないWritingのなかで、600個から700個の英単語を学習することは果たして可能なのだろうか? 学習することはできたとして、それを習い全部とは言わなくもその8割ほど「覚える」ことは可能なのだろうか?! 

 ここに大いに疑問と危惧を持ちます。漢字が読めても、書けない。書きは読みの数倍の努力と訓練が要るのは、皆様よくご承知のとおりです。英単語も同じです。また英単語はたとえ和製英語の発音であっても、そのとおりの表記にならないことは、しばしば感じることでしょう。

 そもそも英単語の覚え方がわからない。その勉強のしかたがわからない。勉強のしかたはわかったとしても、なんか自己流の間違ったやり方になって、たいして覚えられていない。などなど、現実の生徒は単語習得の段階でさまざまに壁にぶつかっているかと推測されます。

 英単語はただ書けば覚えられるというものではありません。英単語の勉強って、ある程度暗記した英単語の量が増えてきて、そしてその訓練を積んだあとに徐々に気づいてくるかと思いますが、たった5回書いただけで覚えてしまう単語もあれば、一方10回書いてもどうも覚えられない、あるいは何度も繰り返しの練習している割にはすぐ頭から正確なスペル(正しくはスペリング)が抜けてしまう、なんて単語もありますね。

 つまり一律ではない。単純に5回、10回書けばいいというものではありません。ややこしいのは、自分にとってややこしいなと感じる単語は、他のものより多く練習することが大事ですし、また回数ではなく、自分なりの暗記の工夫を加えることも必要になってくるでしょう。そのことに気づく生徒は、思っているより少ないはずです。
 
 黙って書くより声に出して書くほうがいい、ゆっくりていねいに書く、鉛筆でもボールペンでもできるだけ強めに書く、など頭に残りやすい練習の作業もできれば必要かと思いますが、決してやってはいけないのは、乱雑にすばやく書くこと、これだけはしてはいけませんね。

 わたしの問題集では、これらを念頭に置き、あくまで生徒自身がひとりで自宅で勉強できるよう、そしてノート直しなどほかの勉強がすこし要るなどないように、プリントのなかで単語習得の勉強がすべて完結するよう作り上げました。

 また意識的に、文法の説明はいっさい省きました。それは90%以上この問題集の目的は550個の単語習得にあるからです。当然英文も、それは基礎的な英文レベルですが、そこそこ演習します。しかしその問題構成に占めるのは、基本英文を写すという作業が中心で、あまり深刻に頭を使わす勉強できるよう作ってあるからです。また、英会話の要素が強い英文に、あまり文法的な理屈を加えることはよくないなと判断したからです。(もしあるとしたら、この名詞はなんでsがついているの?とか、この名詞はaではなくなんでtheなの?といった質問がるかもしれません・・・。しかしこのレベルは学校で教えていて当然だと思いますが。)

 小学英単語はいったいいくら覚えればいいのか。900、1000、なかには1800ってものもあるけれど、どれも多すぎ。教科書に載っている単語ですら、なんでこんなの載せているのか、おそらく視点が違うのだろうが、そしてわたしの捉え方のほうが今の時流に合っていないのだろうが、正直理解に苦しむものにぱらぱら出くわします。

 例えば、もうランダムに書いてみますが、
 ブロッコリー broccoli、キュウリ cucumber、イグアナ iguana、スティック のり glue stick、アーチェリー archery、クレヨン crayon、シマウマ zebra、モンゴル Mongolia、イモリ newt、焼き魚 grilled fish なんて単語を見るにつけ、こんなの要らんだろと思ってしまう。

 キュウリなんて、いまでは小学レベルの英語のなかでは、どういうわけかどこにも出てくる単語になっている。「わたしはキュウリがキライ(苦手)です。」 I don"t like cucumbers. なんて英文は、おそらく今後、中学、高校、大学で出くわすことは皆無だろう、と思ってしまう。ブロッコリーやシマウマなんて単語も小学校で覚える必要があるのか? イモリのnewtに至っては、人生で初めて見た単語だ。あまりにバカらしくて、皮肉なことに1回見ただけで記憶に残ってしまったが。

 やっぱりね、中学に入ったら覚えていて役立つ単語、小学校のあいだに覚えたい、ではなく、覚えておくべき基本的な単語というものがあるでしょう。それを意識して、わたしは550個の単語を選定しました。

 ここでHP上にある、「小学5・6年英語(単語&基礎英文)」問題集の説明ページを載せておきます。もしよければご覧ください

 また、次のふたつのページを公開しています。

 1.小学5・6年英語(英語へのステップ)完成テスト
    問題編(50問)  解答編 制限時間10分

 2.小学5・6年英語(8.曜日と時間割について伝える)
  問題5枚 解答1枚 テスト問題 テスト解答

 1のほうは、小5・6生に利用できます。英単語50問のテストで、単語レベルはごく基礎的なものです。お子様がいま、単語の力が果たしてどのくらいあるのか、それがチェックできるかと考えています。できれば80点以上(40問以上)とっていてほしいですが、さてどうか?・・・。

 以下、このテストに関してすこし余談。

 わたしの知り合いのお子様。その生徒は小6生。模試の偏差値で、英語がなんと40にも届かない成績。なんとかならないか、と。

 電話で。「リンゴって、英語でどういうの?」
     「アポ―」
     「じゃあ、そのスペルは?」
     「a,p,o・・・」

 こんな感じ。うーん・・・・。

 「小学5・6年英語(単語&基礎英文)」問題集の初めの部分に、「小学5・6年英語(英語へのステップ)」というものがあり、これだけは今回の問題集を作る前からあったのですが、これをやらせました。全部で34枚、アルファベットの書き方とその訓練から始まり、英単語50個を覚えるものです。

 途中小テスト4回(12単語から16単語)があり、最後にその仕上げとして50個分の単語テストがあります(1のテストはこれです)。
 
 途中の小テストは12問なら11問、16問なら14くらいできるできるようになりました。うーん、まずまずです。そして最後、仕上げの50問では? なんと44問正解の88点をとったではありませんか。英語学習の光が見えてきたようです。
  
 もうひとつの2につきまして。

 これは曜日の英単語を覚える訓練のプリントです。問題集の具体的イメージが、これでつかめるかもしれません。

 これも1同様テストがありますが、もしされるのなら、はじめにまずテストをやって、その力が現状どれくらいあるのかチェックしてもいいかもしれません。そのあと、覚える訓練のプリントをやり、最後にまたテストをする。それで問題集の効果も具体的によりわかってくるか、と。

 以上です。