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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
 成績のみかたについて
<中1英語と中2英語の場合(3学期・・・)>

 学習してきた英語の基礎的事項と知識を、まず確実に自分のものに修める。そのためには、いままでにもくどいほど書いているのですが、「わかる」からミスなく「できる」の状態・段階まで持ってゆく、その勉強の中身の感触と意識が、しっかり生徒に備わっていることが大事です。

 この「できる」という段階の感触と意識を自らのうちにつかめるまで勉強するのがわかっている生徒は、自力でじゅうぶんに勉強していけるだろうし、塾に通っているならまず次第に伸びてゆく。そして優秀な成績をとることになる
だろう。がしかし、その割合は残念ながら、10人に1人も満たないのが現実か。

 残り生徒の大半は、大雑把な括りだけれど、勉強が「わかる」段階で止まっているというか、わかることが勉強の大きな目標になっているようで、またそこで自己充足してしまっているのである。その先が、ない。そこから先こそが、ほんとうの勉強、自分に対する勉強が始まるのである。つまり、どうも勘違いをして勉強をしているのである。(ただし、10人のなかの1人とて、厳密に観ればいろいろ不備なところ、まだ完璧になっていないなあと感じる点は随所にあるのだけれど、それはここでは省く。)

 ところが、この勘違いに、本人はなかなか気づこうとしないし、あるいはわかっていない。勘違いならその点をしっかり正しく指摘すれば直せるだろうと思われる方もいるでしょうが、それはとんでもない。

 ケアレスミスを注意して次から減らそうと、口先でいくらいっても実際にはなかなか直せないのと同じで、そう単純に理屈どおりにはいくものではない。大抵の生徒は徒手空拳、無策のまま、勉強しているその場に問題点を放置したまま次に進むのが、大半の生徒の姿であろう。ましてやそこそこいい点数と一般に思える点をとって、自分でもその成績に満足しているのなら、こうした指摘にはまあほとんど聞く耳を持たないであろう。

 大概は、テストでの点数が下がってきて、それも今までどおりテスト勉強をきちんとしているのに結果が自分の予想よりかなり悪くなって初めて、どこか勘違いしていたことに気づくことになる。あれっ、おかしい・・・。しかし、それがどこかは、この時点になってもまだ本人にはしっかりわからないのだ。あるいは、実力テストなんかでこれまでとっていた点数との落差、あまりのギャップに愕いて、ようやくいままでの自分の勉強の在り方に不安と問題点があることに気づく事例が多い。

 このことは、自分で勉強している生徒だけではなく、塾に通っている生徒にも当然あて嵌まる。まあ、このことは、科目によっても症状はまちまちだし、本人の自覚の温度差によっても異なる。気づく時期も、中1の後半からの場合もあれば、中2になってわかることもあり、さらにひどければ中3になってようやく自分の正確な実力に気づいたりと、実にさまざまである。

 自分自身の学習のしかたと知識の浅さにほんとうに気づいたときには、もうあちこちに大きな穴、小さな穴が散在している状態なんだけど、そこからやり直していくしかない。でもですね、できることなら、その学習のしかたと実力はちょっとヤバイね、と判断できた時点から、できるだけ早く手を打つに越したことはありません。

 そんな例をここでは、中1英語で書いてみます(中2英語でも同様)。

 1学期の英語の定期テストの結果――中間テスト93点 期末テスト85点だったとする。これは、非常に多いケースです。点数の「下がり具合」も‘普通’である。これで仮に、成績の評価が4とすると、ふつうの学力の生徒は、まずまずだと思うであろうし、英語に関してひとまず安心する親御さんも多いことでしょう。

 塾に通っていてその面談の折、講師から、「英語は、まあまあの成績ですね。期末テストは少し成績が下がりましたが、その内容はおおよそ理解できていますし、些細なミスで点数を落としているだけです。まだ1年の1学期ですから大丈夫、これをなくしていけるようもっと注意して、次から頑張りましょう」なんて、認識の甘い気楽なこと(励ましなんでしょうが)を言われれば、そんなものかと納得、すっかり安心してしまうことでしょう。

 果たしてそうか?! 現在の公立中学の学習内容は、1990年以前と較べればこと読み書きでいうと、質的にも量的にも痩細って見劣りする。そのレベルはどうも高くはない。車で市街地を時速50キロで走っているのをふつうの感覚と仮にするなら、数学や英語の授業の速度、特に中1の1学期のそれは、とろとろとまるで時速10キロかと思えるほどのろいスピードであり、せいぜい速くても時速20キロ以下の進み方である。物事の習い初めがいかに大事であるか、はいうに及ばない。ただし、ゆっくりやるといっても限度がある。気が長いほうとは決していえないわたしですが、しかし忍耐は知っている。その我慢の限界の、これは3倍はあるでしょうか。いい加減イライラする学習スピードである。

 速度ばかりかその学習の中身も当然多くはありませんから、いまの公立中学の1学期のテストいうものは、次の言い方は多少語弊を招くところではありますが、はっきりいってお飾りの程度だと認識している。もちろん点数がいいのはいいことです。中間も期末も90点以上とっているのはそれなりに勉強している証拠でしょう。しかし、それは実力とは必ずしも結びついてはいない。いや、そもそも1学期のような学習内容では、実力と呼べるだけの知識量をまだまだ所有も勉強もしてはいない。

 それを増やし溜めていくのが、2学期です。実力の伴った勉強をしてきたのかどうかがわかる。そして気づくのは、この2学期も終わる頃か、あるいはいまいまあたりです。つまり、2学期の学習こそが中1英語の唯一の山であり、中学3ヵ年の英語でみても最初の大きな関所といえるでしょう。

 2学期には「習う量」はいつのまにか(?)増え、「学習する速度」も前より速くなります。ところが、1学期と同じ感覚で勉強するものだから、じゅうぶんに理解と暗記をすべき文法内容が、上面だけなでた勉強で終わり、またどんどん拡がりをみせる単語や熟語をコツコツ練習し覚えるといった基本が徹底されず、これでは、英語ができるはずがありません。しかしそれでもなかに、定期テストなら、範囲も狭く限定されているため、そこそこいい点数をとる生徒は少なからずいます。けれども、このタイプの生徒は、増やし溜めるという知識の集積が想像するほどはないので、実力となるとあきらかに伴っていないし弱い。

 2学期、単語や熟語がどんどん増えていくのと同様、大切な文法も拡がりと量を増やしていくわけですが、ここでの生徒の理解と整理整頓する力がとんでもなく浅く、狭く、また雑なんですね。中1英語なんてものは中学英語全体でみれば、まだたいしたものではありません。習うにつれて、内容が難しく高度になっていくわけでも決してありません。ただ基本が、少し複雑になるだけです。基本の幅といったものが横に広がるにすぎません。

 少し複雑になるところを十二分に演習し、その作業のなかでミスを出しつくし、それを修正する。豊富な演習のもと、理解の不足を補い、そこでの注意点と、まえに習った文法との対比・相違をつねに自分で考える癖をつけ、そして暗記していけばいいのです。それだけのこと。

 ただ、このそれだけのことは、それだけの問題集を択び、時間をかけ、深く、豊富にとことん演習する勉強が要るのです。こういった勉強が、自分でするにしろ、塾でするにしろ、あるいは通信添削等の教材を使ったものであるにしろ、徹底してなされているかといえば、大いに疑問を感じるところであります。

 そのため2学期の終わり頃になれば、もうあちこちに文法の穴は言うに及ばす単語も熟語も穴をあけ、それを塞ぐ考えも行動もせず、ひどければさらに大きくして、またその数も増やしていくものだから、全体の平均点が下がるのはもちろん、自分の点数もいつの間にか(?)下がってしまうんですね。2学期の中間・期末テストが75点前後になる生徒の平均的な姿が、これです。

 わたしからいえば、その英語力は「実力的」には50点前後の力といえる。うーん、実に半分はもうわかっていない。1学期、中間テスト93点 期末テスト85点。このあたりの生徒の8割前後は、2学期の終わりにはこのような点数と実力の中身になっていくのが、毎年毎年繰り返される典型的なパターンといえます。

 では、上記のゾーンの生徒より上の成績の生徒はどうか?

 2学期の中間・期末テストが90点以上とれている生徒です。しかしこれは、ひとつにひっくるめて語ることはできません。すくなくとも3つに分類できるのですが、その視点はさておき、もし80点以上とか90点以上とか点数で別けるとすればそれ自体ナンセンスなところがあり、ちゃんと実力のついた勉強をしているかの見方に誤った判断を含ませることになりかねません。

 つい最近も、以下のようなメール(一部)をいただきました。
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 定期テストでは平均して90点(学年だと2番手くらいの成績)、2回受け
た実力テストの平均も90点程度で、そこそこ出来ていると思っていました。
ですが先日、ホームページの中一実力評価テストをやらせてみたところ、結果
は40点でした。(失点の半分はスペルを忘れて間違えた)まだまだ実力が不
足していることを本人も痛感したようです。
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 さて、問題はこうした指摘より、実際に自分の目で観て、確認することでし
ょう。そのひとつの材料として、中1生と中2生の場合、HP上で「実力診断テス
ト【冬休み特別編】」及び「中1&中2実力評価テスト」なるものを載せていま
す。 すでにトライした生徒とご父母の方もなかにいらっしゃるかと思いますが、
未だの方はぜひご利用してみてください。簡単な評価として、次のように書い
ています。

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・A:90点以上:成績優秀、実力大いにあり。
・B:75点以上:一応合格だけど、その力にまだ甘いところがある。
・C:60点〜75点:うーん、自分で気づかないところで、実力不足の穴がたく
 さんある。
・D:60点以下:既習範囲の復習を大急ぎでやること。
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 こんな単語はまだ習っていないとか、こんな文法もまだ勉強していない、とかいう生徒は、厳しいように聞こえるかも知れませんが、まだ実力のつけ方を知らない、またはやや広げた勉強もしていない生徒といえるでしょう。(たとえあったとしても10%にも満たないし、できるだけ基本の範囲で出題しています。)

 2学期の期末で95,6点とっている生徒も、上記分類のAは、なかなかとれないかもしれません。まず、すくなくともBに入るかどうかなんですが、さてどうか?! そのできなかった箇所、間違った文法こそ実力が足りない点で、それらをまず早急に埋める勉強をすると倶に、これからさらにもっと角度を変えた勉強が要るでしょう。

 また定期テストで90点以上とれていても、Cに入ってしまう生徒がいることでしょう。狭い範囲の内容の理解や記憶の力と実力との乖離を、まず認識すること。気づいたら、いままでの勉強のしかた、浅い学習の実体を見直し、ここで大いなる改善が必要です。Dは書いてあるとおりです。

 B、C、D、いずれも各々のレベルで、まだまだ習得しておくべき知識も実力も足りません。自信をなくす必要はまったくありませんが、テストでは少々いい点数だからと油断したり、これまでの勉強のやり方をそのまま続けるのだけはよしたほうがいいですね。自分の英語の実力を正しくつかみ、やり方を変え、時間も費やして日頃からもっと深く勉強すること。手間暇惜しまず、豊富な演習を積み重ねるべし!です。単語も熟語も重要構文ももっと愚直に暗記せねばいけません。そして文法力を地道にもっとつけねば!と思います。まずもって、復習してください。

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 ホームページ上では下記URLにて、2学期までの範囲ですがテスト問題を載せています。

・中1生:「実力診断テスト(中1の2学期まで)【冬休み特別編】」 
     http://www.e-juku1st.com/jituryokueigo1/1eigo15.htm
・中2生:「実力診断テスト(中2の2学期まで)【冬休み特別編】」
     http://www.e-juku1st.com/jituryokueigo2/2eigo19.htm

 あるいは、「中1&中2実力評価テスト」も新たに作ってあります。
・http://www.e-juku1st.com/index-new2-test.html

 どちらでもいいですから、よければご利用してみてください。

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 ☆中1生→「中1数・英REVIEWセット問題集」or「中1数・英土台構築110%セット問題集」
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