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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§308 <新版>入試社会の攻略問題集について
<この1冊で受験勉強はOK!>

 <新版>入試社会の攻略問題集について、そしてそれと関連して生徒の多くがやっている社会の入試勉強のあり様について、すこし説明や意見を書かせていただきます。

 今回の新版の問題集は、「<A>入試土台編」と「<B>入試実践編」の大きく2部構成になっています。旧版に較べ、内容も構成もガラッと一新しました。旧版の問題集では、強制的(?)に暗記させ猛烈に教える形なら効果絶大な(?)問題集なのですが、生徒が自力で勉強する場合、そうはなかなかいきません。

 そこで、従来より暗記学習する量を30%ほど減らし、その代わり、入試問題で何の知識がどれだけ要りまた何を求められているか、それを繰り返し訓練するなかで社会のほんものの実力と実践力を身につける形に改めました。前者が「<A>入試土台編」であり、後者が「<B>入試実践編」になります。

 HP上で「学習のしかた上のアドバイスなど」として、「生徒の多くがやっている社会の入試勉強のあり様」について、すでにいわんとするところは直截に述べているのですが、もうすこしここで、現状認識を深めてもらうといいますか、またこれからの大事な時期、勉強した割には成績がもうひとつ上がらなかったとか、偏差値的には目標とするところまで近づいても本番の入試社会では思うような点数が取れなかったとか、そういう事態にできるだけ遭わないために、「受験社会」に対する勉強のしかたの基本及び注意点について触れておきます。

 社会は暗記科目か?といえば、意見はいろいろあるでしょうが「もちろん暗記科目である」と、わたしは認識しています。私立入試の社会の問題は、その作成上のへんなコダワリや意図もなくすっきりしていて、中学3ヵ年で学習した内容(あるいは一部それ以上)をストレートに問うているといいますか、「こんなことを知っているか、じゃあこれは暗記しているか、それならここまで詳しいことまで勉強したか」など、あくまで生徒の知識の度合いを量っている作りになっていますね。社会があまり得意でない生徒にはかなり難しく感じるようですが、余計な事ながらわたしなどは単純明快でとても好きな作りです。

 それに比して、現今の公立入試の社会は、あれやこれやのとかく煩わしい理屈の入った作成意図と着飾った作りになっていますね。いわゆる「記述力を試す問題」「資料を読み取り活用させ能力を問う問題」「身近な題材や時事問題を通して考える問題」などです。

 たいそうにひとつひとつグループ別けして、これらの分析と対策を述べているアドバイスもありますが、たとえば、日頃から新聞やテレビのニュースなどに関心を持ち、国内外の出来事をいろいろな角度から考える訓練しておくことが大切ですとか、知識を単に暗記するのではなく、常に自分の生活とのかかわりの中で学習事項を捉えておくことが必要ですとか、たしかにごもっともな意見なんですけど、現実の生徒に照らせば、おいおいその前に自分の足元をよくみて、重々やっておかなければならないことがあるだろう、と思うんですね。覚えておくべき、またわかっていて当然の、知識の絶対量が足りないんだよ。

 あともうひとつ、「〜を簡潔に説明しなさい」という形式の記述問題に対して、満足に考えることもせず白紙のまま、人の説明や解答を丸写しする、これを横着というんだが、こんな姿勢や勉強のしかただけはするな、と強く指摘したいね。自分の頭でまずは粘って考え、たとえそれが間違っておろうがまだ説明不足であろうが構わない、とにかく自分の力で書くというのが基本でしょう。そこから修正、直せばいい。

 やさしいことを変に分析、対策を示すとかえって難しく感じるもので、そしてそれらはしょせん頭で考えているだけの抽象的なイメージになりますから、実際に問題にぶちあたれば、なんなんだ、これしきのことか、と思うことが多分にあります。別の視座で大別すると、ふたつです。

 ひとつは、なんやかんや問題の出し方はオブラートで包まれているけれど、それをひん剥くと、単に覚えた知識を出せばいいものと、覚えた知識を組み合わせて考えれば答が出るものの2種類になります。前者もまだ生徒は弱い。後者はさらに弱い。前者は、土台になる知識、後者は、入試実践の知識と実力、とでもいえばいいでしょうか。上述した「勉強した割には成績がもうひとつ上がらなかった」生徒は、土台になる知識がいったい何なのかが自分でよくつかめないまま勉強してきたのであろうし、「偏差値的には目標とするところまで近づいても本番の入試社会では思うような点数が取れなかった」生徒は、土台の知識だけを身につけ、後者の入試実践の知識と実力のつけ方の訓練と演習が足りなかったのであろうと推測されますね。

 もうひとつは、地理に多いですが資料をもとにグラフを作成したり地図を塗りつぶしたり問題、設問にそって資料やグラフの比較から特徴や変化を読み取って文章記述させる問題、そして「〜について、あなたの考えを具体的に述べなさい」という問題があります。はっきり言って、最初のと三つ目のは興醒めする問題ですが、これもいまの公立高校入試の特徴のひとつと割り切って考えざるを得ません。

 以上の指摘は、社会の入試問題のなかの、「記述力を試す問題」「資料を読み取り活用させ能力を問う問題」「身近な題材や時事問題を通して考える問題」に光を当てて述べたもので、全体を俯瞰すると2,3割の部分を占めるに過ぎず、やはり大半の勉強は、しっかりした知識の獲得と暗記にあると考えています。しかも上で述べたように、さらに目を開いてじっくりみると、なんのことはない、しっかり覚えるべきものを覚え、また覚えた知識をうまく活用したり組み合わせて分析・検討すれば正答が導き出せるもの、そして記述問題でも定番的なものは少なくとも半数以上はありますから、それらはきちんと暗記、表現できる訓練を積んでおけばかなりのものが処理でき、それらを含めると90%以上の知識は、やはり暗記に基づいた学習にあると、わたしは捉えている次第です。
 
 さて、今回の「<新版>入試社会の攻略問題集」ですが、汎用性のない一部問題やたった1回きりのしかも出来のよくない問題、そして重箱の隅をつつくような問題は省き、公立入試の社会で必要な知識のほぼ隅々まで網羅し、そして具体的に活用すればとても効果が出る知識の伝授と豊富な解説をほどこし、上記の視野と考えのもと、出来上がっています。これで完璧というものにはなかなか至りませんが、現状作り得る最高の問題集には仕上げました。

 あとは、何がどういいのか、どこがほんとうにすばらしいのか、またやれば確実にどのくらい実力がつくかなど、これは実際手にし使っていってわかることで、いくら説明しても詮無きことかと。ただ、早速ご注文いただいたあるお母様から、次のような評価をいただきました。

「問題集を拝見させていただいて、一歩一歩知識に深みを増す勉強をしていく
ために、大変有意義な問題集だと思いました。
今回も解説が丁寧で素晴しいです。
生徒が理解することに鋭いほどに着眼しており、見事です。」


 最後に、勉強の進め方での注意点について。
 これはHP上でも書いているので、すでにお読みいただいた方には重複の形になりますが、ご容赦願うとして。

「<A>の土台編」をしてから「<B>の実践編」をしても、あるいは「<B>の実践編」から始めて「<A>の土台編」をしてもどちらからでもいいと思います。ただひとつ守ってもらいたいことは、問題をしたあと、よく解答をみることです。

 問題をして、解答を合わす。これは勉強の3分の1をしたに過ぎない。次の3分の1は、解答とその説明をよくみて、正解であったものは自分の知識の確認をもう一度し、間違いやわからなかったものは、なんで間違ったのかをよく追求し理解し、わからなかったものはよく覚えることです。通常、きちんと勉強できている生徒でも、ここまででしょう。まだあとの3分の1の勉強が足りません。

 それは、この問題集の大きな特長でもあり入試への実力の武器でもあるのですが、解答にプラスして書いてある語句や説明、そして右欄(<B>の場合)に書いてある知識の整理や関連・拡大した解説、さらに暗記上の重要なまとめなど、じっくり時間をかけ深い理解の定着と暗記を図ることです。ここが実は、もっとも重要な学習です。

 問題をすればふつう、それに関連した事項の確認や知識の拡大に、さらに教科書や参考書、ほかの問題集などを利用して勉強をするのが正しい基本なのですが、それでは手間と暇がいっぱいかかります。「効率的に」という言葉は大キライですが、あえて使うなら、勉強上の「効率的に」というのは、こういう場面でこそ使いたい。その意味においてはふんだんにこの「効率的」を採り入れていますので、最終各自の都道府県の入試過去問をする以外、こと社会に関する勉強は、この1冊の問題集を徹底的にやればじゅうぶんかと考えています。どうか社会の入試勉強、本物の勉強をしてください。それにあらん限り応えた問題集が、この「<新版>入試社会の攻略」です。