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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§32 夏休みをどう使うか?! VOL.1
<中3生の場合>

 夏休みをどう使うかについて、VOL.1 と2では中3生に関して、VOL.3 では中1・2生に関して、ある程度焦点を絞って述べてみたいと思います。

 受験生にとって、「夏を制すものは受験を制す」という言葉が昔から言われてますが、果たしてその実態はどうなんだろう? 中3生ともなれば軽く半数以上、都道府県によってまたその地域の環境によっても違うでしょうが、多い場合は7割以上の生徒が塾に通って勉強してるのだろう。

 自分の力のみで頑張ってる生徒と、塾や家庭教師について勉強してる生徒とでは、夏休みの時間の捉え方が違うのは当然。よってここでは今回、塾に行って勉強してる生徒、夏期講習を受ける生徒を対象に話を進めたいと思います。(自分の力で努力して頑張ってる生徒については、次回のVOL.2で詳しく述べます。)

 今回の題名は「夏休みの過ごし方について」と書いてるのではなく、そんなのは一杯あちこちに載ってるわけで、その内容は一日に何時間ぐらい勉強するか、計画は細かくしないで余裕をもって大まかに組むほうがよいとか、1、2年の復習のしかたはどうあるべきかとか、なかには健康面のことまで詳しくていねいに書かれていたりします。

 しかし、もしそのようなものを参考に読んだとしても、その内容、指摘するものがたとえどんなに素晴らしくとも、塾に通って夏期講習や通常の勉強をするのなら、長年生徒を観ていると、実際にはなかなか実行しなかったり、計画が狂ったり、また途中で諦めてしまうケースが大半かにみえます。ですから題名を、「夏休みをどう‘使うか’?!」にしたわけです。

 夏休みは、40日間もあります(一般には)。とても長く感じられ、日頃いっぱい思ってることができそうな気がします。でも中3生なら、1年、2年の時の自分の夏の過ごし方を振り返ってみてもらいたい。――― 
どうでしょうか?・・・ クラブ活動と試合、塾の勉強の時間、学校の宿題に慌てて追いまくられる日々、遊び、小旅行、暑くてだらだらした日、など・・・。

 別にこれをとやかく言う気はありません。普通なことです。しかし、ちょっと考えてもらいたいのは、夏休みを自分で計画し、その半分でもいいから実行できたか、です。勉強の面ではどうでしょう? おそらく、「はい」と答えられる生徒は10%にも満たないのではないかと推測される。さらに厳密にいいますと、不満は残るものの計画の80%はやったと思う、と答える生徒はクラスに一人いるか、いないか、でしょう。

 ということは、中3になって多少の受験に対する自覚が備わったとしても、夏休みをしっかり捉え、計画して、その勉強をいままでと違って質の高い、稠密なものにしていくには、よほどの覚悟と強い意志の継続が必要になります。 
 もうおわかりですね、あれやこれやできないことが。急に立派な計画を立て、「さあ、やるぞ」と意気込んでみて二、三日やってみたものの、塾の勉強はあるは、その宿題をしなければならないし、学校の宿題も片付けていかねばならないし、前半にはクラブの練習もあるし、と、外部の要因に流されれば、結局今までと、さして変わらないではないか?!・・・。

 いつの間にか長い夏休みも終わり、2学期の休み明けの実力テスト。
 そうですね、クラス40人として、成績が12,3番くらいの生徒二人を仮定しましょうか。A 君とB 君とします。

 実力テストの合計平均点を、260点としてみます。1学期も2学期(9月)もわかりやすいように同じ点とします(実際、それほど変わるものではありません。
多少上がる場合もあれば、逆に下がるときもあります)。
個々の平均点は、数(50) 英(54) 国(58) 理(43) 社(45)です。

《A 君》       数 英 国 理 社  合計点 
1学期の実力テスト  62 72 72 46 56 =308
2学期の実力テスト  64 74 70 48 60 =316
《B 君》
1学期の実力テスト  75 64 64 47 59 =309
2学期の実力テスト  79 62 65 70 62 =338

 さあ、どうでしょうか。ちょっとは上がったみたいだけど、そんなに二人とも変わっていない、ですって? そうですね、実力テストいうものは定期テストとは根本的に違って、そう簡単に、単純には成績は上がりません。ところで、夏休みの勉強の成果はどうなったんでしょう? 

 もう一度、二人の成績を視てください。個々にみますと、A君は8点のアップ、B君は29点のアップです。また科目別の点を確認しますと、A君の場合はそれほど変化していないのに対し、B君ははっきりと理科の成績が22点も上がりました。29点のなかの大半を占めます。これは今後、活きてきます。

 もう一度書きます。これは定期テストではありません、実力テストです。中3の夏休みを、夏期講習やその他の勉強を経たからといって、実力が目に見えて急に上がるケースは、このゾーンに生徒についてはそう多くはありません。4分の3以上の生徒が実際、A君のケースに当て嵌まるのではないですか。では、B君は夏休みをどう使ったのでしょうか?! 塾や学校の勉強以外に、自分で、自分の力だけで、理科の1年、2年の復習を根本的にやり直したのでしょう。

 確かに他の教科に目をやれば、英語や社会なんかはまだ充分力がついていません。けれども夏に、自分の力で理科の1教科をなんとか頑張って実力を上げたという実績と自信が、学習のしかたそのものを知ることになり、秋以降の勉強にいい影響と繋がりを与えることは間違いありません。これが社会でもあっても、他の科目であっても、もちろんいいのですが。

 さて、上のことが「夏休みをどう使うか?!」についてのひとつのヒントと助言になればさいわいです。

 過去(中1・2)の自分の夏休みの過ごし方を省みるならば、40日というまとまった期間は、塾などで人から与えられる形の受身の勉強ではとても長いように想像されますが、一方自分だけの力で弱い科目の復習(1年、2年の学習)をするのには決して長くはない期間であり、またとてもいい機会の筈です。現実にはあれもこれもしなければなりませんから。

 その、あれもこれもの内容が塾の勉強や学校の宿題だとすれば、それらを等閑にせず(つまり、適当にやっている生徒が多いということですが)、もう少しきちんとこころを込め、時間を費やし、考え、覚えていけば、もっと他の科目も、夏以降には成績が上がっているでしょうか。雑な勉強はしないことです。そのあたり、中学になって3度目の夏休みであるならば、さらなる自分の勉強の中身の改善と工夫をしていくべきかと思います。