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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§463 中学生の睡眠時間についてひと言
<体調を整える基本>

 「新中2になるに及んで<学力のつきかたの様相について>」をお読みいただいたあるお母様から下のメールをいただき、今回はいつもとはすこし違う視点で、ほんの少しだけ書いてみることにいたします。

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 妹尾先生、こんばんは。

 <略>

 娘は今もなお、やり残したプリントをやっている状態ですが、きっと今回の
問題集(注:高校英語)も活用していくだろうと思っております。

 今回のメルマガ(注:前回の462号)を読みまして、やっぱり娘の体験と合
わせてみても、英語と数学は中1の最初からきっちりプリントをこなしていく
のが大事だなと思いました。

 娘も最初の頃はプリントの進み具合が定期テストの範囲に間に合わないこと
が多かったですけど、でも、プリントをしているだけで確実に成績が上がりま
した。

 土台をいかにしっかりしたものにしていくのかが、大事なんですよね。

 それから、娘は部活が終わる3年の夏までは、英語と数学のプリントをする
ので精一杯でした。

 でも、部活が終わってから自分の弱い、残り三教科を特に頑張りだしました。

 偏差値の高いトップ高を目指すにはそれでは話にならないものかと思います。

 でも、部活を頑張ったことが、受験勉強を頑張るためのスタミナになったよ
うな気がするのです。

 母親の私が気をつけたことといえば、娘の睡眠時間ぐらいなものです。(8時
間ほどは毎日寝てました)

 睡眠時間を削ってまで勉強したかつての私は、高校へ行ってから、確実に勉
強する気力も体力もなくなってしまいました。

 睡眠をしっかりとって、できる範囲で勉強していった娘は、同じ塾で、睡眠
不足の優秀な友達に追いつき、追い越せた部分もありました。

 受験を乗り越えて、高校へ進んでからの勉強を頑張る力は、やっぱり体調を
整えるということが基本になると思うんです。

 ということを、これから受験される皆さんにお知らせできたらなあと思い、
メールしました。失礼しました。
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 いまの時代、もうほとんど使われないように思われますが、わたしらの時代、「四当五落」って言葉をけっこう耳にしました。御承知の方も多いでしょうが、これは受験勉強に置ける睡眠時間のことを指し、一日四時間の睡眠なら合格、五時間も睡眠をとるものなら不合格になってしまうことを言っています。

 ところが、この言葉をネット検索しますと、中学生にも当て嵌めていろいろ説明しているものを見かけます。が、ちょっとそれは違いますね。これはあくまで高校生の段階の、それも国立難関大学受験、医学部受験に向けたときに使われた言葉で、実際わたしの周りにもそしてわたし自身もやってはみたものの、長くは続かなく惨敗であったように思います。もちろん高校では試験前、試験中に、徹夜などはかなりやった口ですが、それとは違い、半年、1年あるいはそれ以上の一定期間、こうした四当五落の継続的な姿勢の勉強は、ほんとに難しいものであるかと思います。

 ところで、体にために、また脳のために大切な働きのある成長ホルモンは、夜11時から午前3時くらいにかけて作られ出ているそうですが、ゆえにこの時間帯は、寝ているのがいいわけですね。その成長ホルモンの分泌には波があって、人間の一生のあいだに、急激に分泌量が増える時期が3回あると書いていました。それは、赤ん坊から2歳ごろまでの期間、次に10歳前後の第一次成長期、そして10代前半に訪れる第二次成長期。

 一方、脳の成長期は、誕生直後から学齢期前の6才頃までが一番の成長期で、その間(まあ8才ころまで)に脳内ではあらゆるものの基礎力が養われ、8才以後その成長は緩慢になり、20才ころで完成されるんですね。

 と、まあ、なにやらたぶんに即席の聞きかじった知識を書きましたが、わたしなんかは「三つ子の魂百まで」といった知恵の断片をただ単純、素朴に信じて、大事にしてきた一人にすぎません。

「脳は寝ている間に日中取り入れた情報を整理し、記憶を定着させると言われている」なんて書いている人(これも又聞きであろうが)の説明なんか読むと、ふーん、そうかな、それならもっと頭がよくなっている生徒は多いだろうし、あれほどまあ物事を何度も忘れんだろうがあ〜っと思っちゃいますし、それ以上に、自分に照らし合わせして考えればとてもこんなスマートでこそばく感じることはいえるものではなく、こんな歯が浮いた知識は打っ棄って、三度目のそして最後の急激に増える成長ホルモンがやってくるという中学生にとっては、体ばかりではなく脳のためにも、早寝が必要とは申しませんがある一定の睡眠時間の確保というものは、まず必要なんだろうなと思います。

 個人差はあるでしょうが、最低でも6時間は要るかと思いますし、ふつう7,8時間は眠ったほうが、授業への集中力、頭の回転、そして気力の充実も増すというより「継続して維持できる」のではないでしょうか。

「受験を乗り越えて、高校へ進んでからの勉強を頑張る力は、やっぱり体調を整えるということが基本」
 と、このお母様は述べられておりますが、体調を整える基本は、食事とこの睡眠時間の管理が、わたしなどが言うまでもなく基本中の基本であるでしょうから、とくに中3生にとって長くて結果短いこの1年、どうぞうまく乗り切っていってほしいと思っております。