中学英語・中学数学のオリジナル問題集(社会&理科も好評)の販売とサポート!
中学生の学習の仕方 中学生の学習の仕方
 「中学生の学習のしかた」
中学生の学習
のしかた
中1数・英問題集
中2数・英問題集
中3数・英問題集
トップページへ
戻る

  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§386 真面目な勉強のしかたとは? new
<基本を守ることはたいへん>

 真面目な勉強のしかたとはどういものであるのか、中2の数学ですこし考えてみたいと思います。

 時期はまだすこし先なりますが、6月頃とします。中学数学を1年すこしやった段階、単元的には「式の計算」と、「連立方程式」は文章題にはまだ入らず計算だけすませた状況です。

 数学に於いて、生徒の勉強上のいい面は、これからもさらに継続、伸ばせてゆばいいんですが、もし悪い面があるのなら、それは即刻できるかぎり取り除かなくてはなりません。

 この悪い面、つまりひと言でいえば、基本から外れた行為はいまに始まったことではなく、たいてい小学5,6年時から各生徒身についてきている、あるいは引き摺ってきたものといえるのですが、それを根底から払拭、直す機会は、中1の最初にあります。

 数学に入っての、きびしい躾けが必要です。基本のなんたるかを徹底して教え、また基本から外れた場合はそれがどれほど小さな点でも見逃さずくり返しくり返し注意を与え、それでも直らない生徒にはときにキビシイ叱責を加えねばなりません。

 それほど生徒というものは、基本から逸脱するものです。今日はよく守ってできていたことが明日にはできていないことがあります。いや、今日は授業でよく守ってできていたことが、家に帰って自分でやると、守れていないことがあります。しつこく書きます。今日はよく守ってできていたことが、1週間後にはできていないことがあります。ここずっと守れていた基本が、テストになると突然守れない生徒がいます。しつこく書きます。1ヶ月、2ヶ月と順調に守れていた基本が半年もすると、いつのまにか弛んでしまってもとの野放図な状態に戻ってしまう生徒がいます。

 では、なぜ基本をこうも守らなければならないというのか───。
 それは、テストで余計なミスをする確率を減らすためだからです。そしてまた、基本どおりやっていれば、もしミスをしたと気づいたときに、基本にそって見直せば自分のミスしている個所にたどりつくことがより可能だからです。さらに、いまはかりにできていても、時間が経てばたとえ計算であっても、解法そのものを忘れてしまう生徒が、驚くほど多くいるからです。

 まだまだ理由はあります。が、そのなかであとひとつだけ、大事なことをつけ加えておきます。基本を満足に守れていない生徒が、入試レベルの応用問題ができると思いますか?───ということです。

 絶対に不可能だ、とは書きません。何事にも例外があるからです。そしてそのような生徒がいるからです。しかし、100人に1人いるかいないかの生徒の例を書いても、ここではまったく意味はないでしょう。

 応用問題ができる生徒というものは、基本がしっかりできていて、かつ使いこなせて、応用問題でも基本のときと同様に応用の基本をしっかり守っているからできるのです。

 ですが、話をここまで広げるつもりはありません。それ以前の問題です。定期テストの数学で、75点しかとれないとか、80点すこしはとれても90点以上はとれない生徒、または、定期テストで90点以上とれても実力テストになると点数を2,30点もダウンする生徒を今回は想定して書いています。さらに、日頃勉強を真面目にやっているのにどうも数学の点数が伸びない生徒とそのご父母の方に向けて書いております。

 さて、基本とはなにか、この具体的なことを書いていません。いちいち書く必要もないことですし、それ以上に皆様よくご存じのとおりであります。またいままで配信したメルマガのなかの半数以上で、つねに触れているかと思います。基本から外れた行為というものは、ひとつの基本から3つ4つも枝わかれしたかのように、実にたくさんあるものですが、基本そのものは、そう多くはありませんね。むつかしいのはその基本を守ることで、また守っているようで実は完全には守れていないこと、あるいは守ろうしていないことに、いま一度注意深く目をむけてもらいたいと思うのです。

 以前に、下のメールをいただきました。今回の内容に合致していますので、失礼して採り上げさせていただきます。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「今回は○○の数学のテストについてですが、1年時82,83,82,68,68、そして
今回75点(注:中2の1学期 ○○はお子様の名前)というひどい結果が続いて
います。テストを検証してみると、先生が書いていらっしゃる「間違いは果た
して直せるのか?」のコラムの内容が、ズバリ○○のテストに当てはまるので
す。

 問題の読み違えや計算ミスで毎回点数を落としています。その度に自分自身
で直そうとしなければ直らないということを○○に言いました。昨夜も○○に
くどくどお説教をしてしまいました。ただ○○は涙をながしてじっと私の怒り
に耐えていました。○○にこの危機的状況がどのくらい伝わったのかわかりま
せん。

 とにかく○○に任せて○○自身が改善していくしかありませんので、主人と
私は何も口を出さないことに決めました。今日から○○は間違いを直すため具
体的に何か始めるそうです。

 ○○は真面目です。塾には行かずに自分で頑張るといって真面目に勉強に取
り組んでいます。でも点数が取れないということはただ単に勉強量が足りない
ということでしょうか、もうどうしてよいのかわかりません。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 これを読んで、ヤバイと感じました。何がヤバイかと申しますと、もう口を出さず、本人にまかせると、本人に託した点です。たしかに、かなりキツイことを親だからこそいったわけですが、そしてお子様の間違いを直すために具体的になにかを始めるという言葉を信じるのは、当然の親の感情でしょうが、問題は、これでいい方向に向かうのか?・・・、この内容を読んで、わたしにはどうも判然としません。具体的にどこをどう改善するのか、問題となっている点をもう一歩踏み込んで追求できているのか、その感触がつかめないのです。

 基本から外れた勉強の具体的行為あるいはその個所を、目をしっかと開き、50センチからの距離でつきとめねばならない。問題点が本人にわかっている場合もありますが、まだわかっていない場合もけっこうあるのです。当然わかっているだろう、では90%以上改善されずダメなままであることがふつうなんですね。また、たとえわかって直せたとしても、上で書いたように、今日できたことが明日もできるかどうかの保証はありません。継続が必要なのです。本人にも、見る側にも。

 そして、もう一点。真面目という言葉。親御様がおしゃるのですから、明らかにそうでしょう。しかし、真面目に勉強に取り組んでいることと、「基本を守って」真面目に取り組んでいることとは、まったく違う!のです。

 ここが今回もっとも指摘したところ。もし違っていなければ、点数はもっといいはずです。違っているから、点数が悪いのです。

 もちろんこうした直截的な表現や厳しい指摘は、返答のメールには書いていません。ただ、もうすこし子供の勉強の様子、具体的な中身を詳しく観察されるように、問題となる行為や個所を突き止められるように、とアドバイスいたしました。

 そして、次のようなメールをいただきました。
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「○○の今までの学習の仕方を改めて確認してみました。
 実際、○○のやり方は私が当たり前だと思っていたやり方とかなりのギャッ
プがありました。でも○○にしたらやっているつもりでいたのです。本当に情
けない話ですが、まず問題を解いた後の答えあわせがとてもいい加減であった
り(符号が間違っているのにマルになっている)、それから間違えた問題のや
り直しもただ答えを赤で直しただけだったり、計算の時、時間を計っているが
ただ計るだけでかかった時間を縮めようと努めなかったりと、問題の数はこな
していましたが、のらりくらりと作業をしていたにすぎません。

 これは勉強ではありません。テストで間違えるのは当たり前です。もう中学
生なのだからと○○に任せた結果がこの始末です。真面目な性格だからといっ
て、必ずしもこちらの言った通りの方法で勉強をやるとは限りませんね。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 よくぞ気づいてもらえたと思います。勉強のやり方の「基本」で、実は守られていないことがどれほどあるか。真面目そうにみえても(真面目でなくとも)、実はどれほど多くの生徒が、実際は基本から逸脱した自己流の勉強をしていることが多いか。この一例から、できれば汲み取ってほしいと思います。

 中2のこの時期ともなると、もう1年以上数学の勉強をしているわけですから、基本から外れた勉強、基本を守らない勉強のしかたというものは、程度の差こそさまざまながら、そして塾に通っている通っていない関わらず、かなりの生徒がごくふつうに身につけてしまっているものです。

 定期テストの点数を上げるだけでなく実力をほんとうに上げていくという目的のためには、いま足を引っ張っている原因の確実に半分以上(〜8割)を占めている、基本を守っていない勉強のあり方にメスを入れることです。具体的にひとつひとつそのよくない点をつぶしていき、基本に立ち返った勉強を継続していってもらいたいと考えております。