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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§320 中2生にとって、この冬休みにすべきことは?<改訂> 
<うしろを振り向いた勉強>

 中2のこの時期、いったい中学3ヵ年の学習のどのくらいが済んだのでしょうか?――
 そう問われれば、たいていの生徒は、約半分とちょっとかな、と答えるのがふつうかと想像されます。

 では、受験まで、あとどのくらいの期間があるのだろうか? と問えば、先のことですから、そしてまだ他人事のように感じたりはっきりイメージがつかめていなかったりしていますから、中2の残りがまだまだあり、そして中3の1年間もあって、漠然と1年半近くあるのかなと思ったり、今まで過ごした期間と同じくらい先にはまだあると捉えているのがこれ、まあ大多数の生徒の意識傾向とその認識かもしれません。

 これはこれである種しかたがないといいますか、無理をして受験に意識を持って行くことも、特別な志望や目標がない限り、まだ早いことかとも思います。ただしかし、ちょうど1年後の今頃はどうかというと、生徒自身の実力がほぼ見えてしまい、学校との三者懇談もすでに終わっており、最終段階ではないにしても内申点も志望校の選定もほぼ90%以上は決まっているでしょうし、年を越せばすぐに私立入試も迫り、公立入試もバタバタッと来てしまうわけですから、そんなには悠長に構えておれないのも事実でしょう。

 多くの生徒が、中3になって、4月になってから、いよいよ今年1年は受験の学年だ、よーしがんばるぞ、と思い始めるわけですが、正確には1年もありませんね。翌年の1月をまるまる含めても、10ヶ月間しかありません。これはいままでにも何度も言及し、かつそのややこしさを指摘してきたのですが、中3という学年は、中3の勉強があり、1,2年の復習もしなければならない、そして受験対策の勉強もあるのです。

 つまり、これまでは、ただ現在の勉強だけをきちんとすればよかったわけですが、中3になると、3つの異なった勉強をしてゆかねばなりません。ひとつのことがきちんとできないで、どうして三つのことができるといえるのでしょうか。ひとつのことがきちんとできていても、三つともなると、そこに学力の差異が大きく生じることは、理法です。

 ある塾のHP。そこに11月の実力テストの結果が公表、内容分析もされていた。そのままでは具合が悪いので、数値だけはそのまま、ほか内容は大幅に変更して。
「中学3年○○テストの平均点254点。予想は260〜265点だったので、それを下回る結果でした。英語は、上位層が薄く中〜下位層が均等人数のグラフ。とにかく、上位校に食い込むためには英語力アップが不可欠です。数学は全体平均が43点とかなり低いです。英語よりさらに上位層が薄く、下位層が分厚いという最悪のグラフの形。ですから、数学でどれだけ抜け出せるかが、合否のポイントになります。」

 もうこれは典型的な、中3後半の実力テストの結果を表しています。学校の実力テストといっても実は、ふたつのタイプがあって、簡単にいえば、習った範囲の知識の定着具合をみるものと、高校入試への実力具合をみるものとがあります。潮目が変わるように後者のタイプになるのは、ふつう中3の2学期後半からのテストになるでしょうか。

 つまり、必ずどの学校でもとは言いきれませんが、それまでの習った範囲の基本の知識を問う問題のほかに、入試でも出た応用問題がすくなからず混じってきて、問題の難易度は上がってきます。それが顕著なのが、英語と数学でしょう。このことを踏まえれば、上のテストでなぜ生徒がそのような成績分布になるのかがより深く理解できるかと思います。そして、「ひとつのことがきちんとできていても、三つともなると、そこに学力の差異が大きく生じることは、理法です」と書いた意味も、お解かりいただけるかとも思います。

 さて、このメルマガは「それでも公立トップ高校を目指したい!」という題名にしていますので、もし公立トップ校を目指すならの視点で書きますが、上記の実力テストで、総合450点以上はやはり取りたいわけです。つまり、英語数学も90点以上であればいい、というわけにはいきません。単純にいえば、国語も理科も社会も90点以上要るわけです。実際に即して書けば、たとえば数/92点、英/96点、国/87点、理/94点、社/81点とかになるでしょうが。でも、ほぼ最終段階で、このような点数をとるのはタイヘンですね。

 さらに指摘を加えますが、数学のこの92点の力が、入試で92点の力になることはまずありえない。現時点なら、いいところ75点ぐらいの力だと思っていいかもしれない。その差を埋めていく勉強が入試対策であるけれど、その形だけの勉強では不徹底、実際もっと長い期間と訓練が要るものです。英語は数学ほどではないけれど、ご存知のように長文読解の訓練を本格的にまだまだ積まねばなりません。国・理・社の3科目は、上記の実力がそのまま入試にもほぼ近似しているので、弱いところを補強しつつ受験勉強を続けていけばいいことになります。

 ざぁーっと1年後の様子を俯瞰しましたが、これを読んで、とくに今回生徒にも読んでもらいたいものですが、どのように感じるでしょうか?

 中3を迎えた4月に、「さあ、今日からしっかり勉強やっていくぞ」なんて気持を切り替えたり、あらたな闘志を燃やしても、いきなりガンガンできるものではない。そもそも、いったいなにから、どのように、またどんな計画と展望をもってするのだろうか? その具体的な内容と勉強材料を、すくなくともそのときには、自分でしっかりつかんでいなければならないのではないか。

「冬休みから少しずつ体制を整えていって、4月から準備万端で本格的に受験勉強を開始するのが良い」なんて、どこかのHPに抽象的でキレイごとが書かれてあったけれど、準備万端なんて、まず可能なわけがないでしょう。また、本格的に受験勉強を開始するとは、いったいどう意味で書いているのか。こうした愚にもつかない世迷言に煽られるのもよくはありませんね。

 そうではなく、はじめに書いたように、中学の勉強もはや1年半すこしが経ったいま、そしてわたしが上で触れた入試までの期間や中3の実力の様子を念頭において考えるならば、この冬休みに、自分として何ができるのか、あるいは何をすべきなのか、そのあたりがぜひ考えて見えてきてほしいと思うのです。

 かなり成績がいい生徒でも、数学や英語の基礎が完璧かというと、そうでもない。応用に繋がる知識や学校で習う以外の知識がよぶんに身についているかというと、そうでもない。他の科目に較べてなかなか成果が出にくい国語を等閑にしておくと、あとあと響いてくる。これはすでに過去何度も書いているけれど、理科や社会の実力はほんとうにあるのだろうか? 応用的なものは要らないから、せめて習った範囲の基礎知識でいいのだけど、それらを忘れましたではなくほぼ完璧に頭に入っているのだろうか?

 手を打たねばならない。打つべき時機に、自分でできることを。上で疑問提起したことはすべて、やらねばならぬという意いに至れば、自分でできる内容です。

 冬休みは、期間がみじかい。そのあいだにできることもあれば、できないこともあります。が、できないものでも、あるいはできないことがわかっていてもどうしてもこの時期からやらねばならないものもなかにあるでしょう。それは継続して、3学期を利用してやり続ければいい。計画し実行したにもかかわらず、ある科目は中途半端に終わったり、またもう少し続けねば完成しないものが出てきたりするものです。

 そのことについて、当初の計画の半分もできなかったような勉強のしかたと進め方では困るのですが、これはやり終えた、あれもやり終えた、しかしこの部分のここがまだすこし残ってしまったとか、そういう感触と次の課題を自覚して、できれば中3の4月を迎えたいわけです。

 来年の4月になれば、当たり前ですが完全に中学の2年間はすんだことになり、前をみつめれば1年もありません。勝負の形と趨勢がある意味ついたかなと一般に思われる11月末までなら、たった8ヶ月しかありません。もう一度書きますが、中3になるとこれまでと違い、中3の勉強だけ一生懸命やればいいではすまされません。うしろを振り向いた勉強があり、中3の勉強の向こうにある入試の勉強もあり、3つの異なった勉強をしてゆかねばなりません。

 それらをすべて中3で窮屈にやろうとするから、塾に通っていてもある者は余裕がなく、ある者は頭のシンコに届かないうわっ滑りした勉強になり、各科目ほぼ実力がみえた11月の実力テストで、平均点がたとえば数学43点、英語53点、国語62点、理科49点、社会47点とかいったひどい結果に一般の生徒は、毎年なるのでしょう。

 ですから、もう少しスケジュール的にも学力的にも余裕をもちたい。この余裕をもつためには、手を打つべき時機に、自分の力ででできることをしっかり考えてよく捉え、中2のあいだにあまりたるむことなくもうすこし勉強をしておくことが望まれるのです。それにはごく一部の生徒(1,2%くらいかな)を除いて、まずは、うしろを振り向いた勉強に目を向け重点をかけるのが賢明ではないかと思うのです。そのためには、この冬休みあたりから(テストが終わったあと、早いぶんには12月からでももちろんいいですね)取りかかるのがなにより上策であると考えるのですが、さてどうでしょうか。