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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§298 中2学習について VOL.1 new
<予備知識として>

 今回、中2学習を進めていく上で注意しておくべきこと、あるいは予備知識として持っておきたいことを述べてみます。

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1.中2はどうも、ダレる学年である。
 
2.中1で学習してじゅうぶん身につけた力でもって中2学習に進んでいるのだろうか?・・・。

3.数学は、いよいよ1次関数、図形の証明が始まる。これを苦手とする生徒のなんと多い
 ことか?!

4.英語の学力格差は、この中2でさらに拡がる。決定的といってもよい。

5.国語の力は中1と較べて、どれだけ進歩したのか?

6.理科と社会の勉強は、あいかわらず浅いのではないか?!

7.中2の学習がまずければ、3年になれば実力は下がる。当たり前ではないか。
 問題はそのまずさに気づいていないことだろう。

8.中2の実力は、高校入試の視座で瞰ると、まだ半人前以下である。しかしその半人前
 以下の学力を、中2のあいだになんとしてもつけておきたいものだ。
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 うーん、ちょっと挑発的でアイロニーたっぷりの言葉遣いになりました。清く正しく美しくの精神では、なんともぬるま湯に浸かったような状態から目覚めてくれないので、あえて刺戟的に助言。(ただし、清く正しく美しくの精神は、もうとっくに持ってはいませんが・・・。)

 以下、すこし説明をしていきたく思います。

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1.中2はどうも、ダレる学年である。
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 なんでもそうだけど、2年目は、1年目の意識はもはやない。いい面での慣れと自信、わるい面での気の緩み、これが混在する。これは小→中、中→高、高→大、大→社会人などなど、自身の経験に照らしてみればすぐにもわかることだろう。

 とは思うのだが、これはあくまで経験した者にとってわかることであり、生徒自身が中2のこの新たな時期にはこの感慨も実感も持てというのは、無理な話である。また、たぶんにこのダレる感覚と行動は、外側からみえない内面の気持からくるものであるがゆえに、本人は自覚しにくい。

 しかし逆に他者は、内面の気持から滲みでてきて外側に発する、その様子や空気はわかるもので、それを指摘すると、ダレてるぞ、となる。

 これが顕在化するのは1学期ではなく、個人差もあるがふつう2学期、3学期である。ダレるのにはそれなりの理由がいっぱいあるだろう。たとえダレてるつもりはなくとも、しかしどこかにそれがあるのだ。しかたないことである。当然この感覚は勉強に影響を及ぼす。問題はその程度である。

 では、どうすればいい、ではない。そんなアドバイスなんてあっても、まず効き目なんかないであろう。直接なら、喝を入れるため叱るだけ。直接でないから、アドバイスは書けないのである。これがわたしのまずいアドバイス。

 あえて言うなら、けじめ、である。勉強に、自分の感情をいちいち持ち込むな。勉強にダレる感覚を持ち込むのは、不届き千万。境界を設けて、自己を律せよ。―――である。
(前の文と後の文では主張に一貫性がなく自己韜晦、なにやら論理も矛盾しているかな? まあ言わんとするところは、なにとぞご理解ください。)

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3.数学は、いよいよ1次関数、図形の証明が始まる。これを苦手とする生徒のなんと
 多いことか?!
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 生徒が苦手とするところはたいてい、数学でも一番重要な部分である。苦手としないところは、数学ではふつうの部分である。

 ふつうの部分は、あまり思考することもなく理解と正解が出る。重要な部分は、時間をかけて考えたり理解したり、またなかに、暗記の作業も必要となるし、演習も豊富にしなければならない。

 これを中2の1年間に割りふればどうなるかというと、もう何度もこれまで指摘しているけれど、1学期は「計算」などのふつうの部分、2学期、3学期と進むにつれて「1次関数」「図形の基礎」「図形の証明」を習い、数学の重要な部分の学習で構成されている。

 これでどうしなければならないか、どう注意して勉強をしてゆかねばならないか、その成績の評価と捉え方も含めて、わかるではないか?! どうぞ用心しておいてください。

 ここで起こる問題は、大きくふたつ。

 ひとつは、学校の授業の進度だ。ふつうの部分は、まあこちらが億劫に感じるほどゆっくり進めるが、その反対に、重要な部分は、おいおいそんな残り時間であとやっていけるのかよ、説明も演習も足りないのではないか、と不安になるほどその授業時間数はすくない。

 しかし、でもなるほどと腑に落ちるのは、その学習内容である。ほんとに基礎と基本しかやらないものね。そこから先が大事な勉強だろうが、ほんとうの勉強が始まるだろうがという、つまり時間をかけ、思考力を練り、基本を応用に活かす勉強の作業と指導が、まるっきり(?)欠落あるいは省かれているのである。この授業の質と、中2課程全体の進める学習の段取りの悪さには、じゅうぶん用心しておくほうがいいのではないかと思います。(ただしこれは、一般的傾向で書いているので、すべてがそうとは言ってはいません。)

 断定した物言いはよくありませんが、そして学校は学校の事情が多々あるのだから、決して好ましい指摘ではないけれど、こちらからの視点ではそうなる。学校の授業は大事である。それを軽視しては絶対にいけない。しかし、そのすべてがわかったからといって、そしてテストでもできたからといって、重要な部分の学力が吸収できたかというと実はそうではないことを、あらかじめ認識しておいたほうがいいように思う。

 次にもうひとつ。それは生徒側の問題。
  
 勉強する時間は、「その内容によって、当然変わるのでないか」ということ。

 やさしい内容(ふつうの部分)の勉強は、勉強時間は少なくてすむ。難しい内容(重要な部分)の勉強は、勉強時間を増やしてしなければならない。当然のことである。たとえば1学期に1時間ですんだのなら、2学期、3学期は2時間かけなければダメな場合が出てくるであろう。

 1学期と同じ調子と感覚で勉強するから、「1次関数」や「図形の証明」がわからなくなり、苦手となるんだね。これだけが理由ではもちろんないけれど、意外と大きな要因であることは間違いない。この単純な道理がどうぞわかって(親がわかってもしかたない(?)ことで、生徒自身がわからねばなりませんね。その意味では、たいへん)、中2数学の全体に予め心配りをしておいて、学習に取り組んでもらいたい。

 ところが、頭のいい生徒は、「ふつうの部分」も「重要な部分」も、2学期、3学期と1学期と‘ほぼ’同じ調子と感覚、時間数で勉強できるものである。その結果として、定期テストでもそれまでと変わらずいい点数がとれたのなら、なんら自分の勉強に不備不足はないと思うだろう。ゆえに、ここにひとつの大きな落とし穴があるといえる。

 いい点数が維持できているのなら、本人も親も一応満足するだろう。あえてそこに、あらためてなんの反省点、問題意識を持てばいいのか、そんなこと考える由もないではないか。これまでの自分の勉強のやり方は変わらないし、取り組む意識の変化もさしてないまま進むのがふつうである。

 しかし、待てよ、である。そのテストの問題内容とレベルはどうなものであるか、よく承知しておいたほうがいいのはないかと思う。

 ―――これは、すでに書いている。「ほんとに基礎と基本しかやらないものね。がそこから先が大事な勉強だろう、ほんとうの勉強が始まるだろうがという、つまり時間もかけ、思考力を練り、基本を応用に活かす勉強の作業と指導が、まるっきり(?)欠落しているあるいは省かれているの」と。つまり、その範囲で作られていることを。

 もうずーっと以前に一度、学力評価のひとつの目安として(とても粗っぽいものだが)、「2:6:2(全体を10と観た場合)」の比率を書きました。定期テストでまず想定した場合、「2:6:2」は「2(いい点数):6(ふつう):2(わるい点数)」となる。一般に定期テストとは、あくまで教科書の内容が理解でき、学校の授業で教わったことが、いったいどの程度生徒がわかってできるのか、その力のつき具合と様子を確認する手段との認識に立てば、そして実際に目でみて「基礎と基本」だけでたいてい構成されているのを認識すれば、この「2(いい点数)」の力の正体がいかなるもであるかはわかるであろう。

 安心はできないのである。無防備な信頼は、置けないのである。そして数学に限定するが、この「2(いい点数)」の力は、数学のほんものの実力とはおおいにずれている、と指摘したい。ここまで書けば身も蓋もないことになるけれど、数学のほんものの実力はすぐ隣、それも深い溝を挟んだすぐ横にある。それをぴょんと跳び越える力こそが、実力である。もちろん実力には、基本の内容ができる実力と応用の内容ができる実力のふたつがあるが、ここでは後者を指しているのはいうまでもない。

 基礎と基本がいくら完璧にわかってできたとしても、それだけでは決して応用の実力には結びつかない。「そこから先が大事な勉強だろう、ほんとうの勉強が始まるだろうがという、つまり時間もかけ、思考力を練り、基本を応用に活かす勉強の作業と演習」を通してしか、応用の実力をつけるすべはないと断言できる。ただし、一を聞いて十を知るに近い能力の生徒なら別だが、如何せんそのような生徒に出遭ったことはない(もちろんわたし自身にもない)。

「2:6:2」の「2(いい点数)」の生徒のなかで、実はさらに「2:6:2」の比率に別れるとして、「2(A):6(B):2(C)」とした場合、数学のほんものの実力を上記の勉強を通して身につけられる生徒は、2(A)の生徒である。これは入試数学の問題とその結果を観ての判断である。実はこれでもまだ甘い基準であるのだが、およその数値として、そして偏差値でも測れないその上の感覚でもある。6(B)に属している生徒は、勉強はしても実際にはまだ借り物で、自分のものになるまで深く勉強していない。2(C)の生徒は、この段階の勉強はまったくしていないといえる。
 
 こうして文章で書くと難しい印象をとかく与えてしまいがちだが、決して難しいことではありません。ただ自分の頭に甘えていてはいけない。数学のほんものの実力を磨くには、数学の重要な部分の学習のすぐ隣に、深い溝をあることを知ること。そしてそれを挟んだすぐすぐ隣の位置にぴょんと跳び越える訓練とその跳び越える感触を掴む学習が望まれるのだ。

 その重要な部分の学習とは、中3内容と較べて、中2ではまだまだ少ない。注意しておきたい問題は、1次関数の応用と図形の証明である。証明は学校や通常の塾で勉強する証明を指しているのではありません。入試問題ではもっと高度な、難解な証明問題が、なかにちらほら見かける。それをいっている。このほかにも図形は、中3になってからの相似や3平方の定理を学習する前に、もっと常識として解法として身につけておきたい諸知識がある。

 うかうかしていると、中2ではこれらすべて見逃してしまうことになる。また、学ぶべきときに学んおかないと、あとからやるのはたいへんである。なぜなら、あとからやる時期には、それ以上にやることが、そしてさらに難しいレベルの問題が待ち構えているから。 この続きは、 VOL.2で。