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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§257 高校入学前にしておくこと 
<英和辞典に慣れる>

 高校入学まであと2週間あまりあるでしょうか。すでに志望する高校に無事合格した生徒、不本意にも志望する高校とは別の高校に進学することになった生徒、また全国的にみれば、今週まだこれから後期の結果がでる生徒、とこの時期、中3生とそのご父母の皆様にはさまざまな状況下にいるかと思われますが、どうぞタイミングのいいときにこれをお読みいただければ、さいわいに思うところであります。

 といっても、たいしたことは今回書くつもりはありません。もうほんとに、ワンポイントアドバイス。この時期だけの、そして時間も限られたなかですから。

 それは何かといえば、英語の辞書に、すこしでも慣れ親しんではどうか?ということ―――。

 高校側から与えられた課題、宿題なるものがあるかと想像されますが、それはきっちりとまたちゃっちゃと片付けるとして、また受験勉強の緊張から開放されて自分の好きなことに、前々からやりたいと思っていたことに屈託なく嵌るもよし、暫しのあいだダラダラと生活するもよし、友達と遊びまくるもよし、まあなーんでもよしなんだろうけれど、そーんな中、高校の勉強がちょっと気
になり出したら、英和辞典に接近することをお勧めする。

 ごくごく一部の生徒を除いてわたしの知る限り、いまの公立中学生で、英和辞典を自由自在に引ける生徒に出遭ったことはない。筆記体ですら書けない生徒、いやそのような指導すらしなくなったいま、学校でも塾でも英語の辞書の使い方の指導なんて考えられもしない時代になってしまった。本格的には高校からでいいけれど、本格的になるその前の段階があるわけで、その予備段階がないのはなんとも寂しい限りである。

 では高校に入って英語の授業で、辞書の引き方や使い方など懇切丁寧に教えてもらえるかというと、そういう先生もなかにいるだろうが基本的には当てにすべきでない。それ以上に、そもそも辞書というものは、自分で調べるものだし、その使い方と目的も本来己で習得、会得していくべきものであろう。この基本と心構えをまずしっかり持って、高校英語に臨んでもらいたいと思う。
 英文法の参考書と英和辞典、和英辞典は、それぞれ高校側から推薦するものがあるので、その中より自分の気に入ったものを選べばいいわけだけど、わたしが一応参考に勧めるのは「研究社のライトハウス英和辞典」である。

 さて辞書の使い方だけど、表面的にいえば、1冊の辞書をボロボロになるまで使いまくることであろう。昔の高校生はそんな使い方をしたものだ。わたしは如何なる本でも買ったらすぐに、装丁のカバーは取って裸にして読む。理由は邪魔であるからで、また手に馴染んで読みやすいからだ。その反面、傷みやすく、ときに読んだあとカバーを付け直そうとしてもどこかになくなってしまう場合もあるが。しかしそんなことにはこだわらない。

 英和辞典も同様である。ケースからいちいち出すのは邪魔くさいので、そんなものは捨てる。辞書に薄くついているビニールも微妙に邪魔になるので、これもひっぺ剥がして捨てる。これで辞書と直接、そして常に裸と裸の付き合いができるわけだ。持ったときの手から伝わるしっとりした重量感とひんやりした肌触りからは、なにかしら刺激を受けるものである。

 調べた単語には必ず線を引く。手元に鉛筆しかなければ鉛筆で、赤ペンを握っていれば赤ペンで、青のボールペンを使っておれば青のボールペンで、委細構わなく線を引いたり、括弧で括ったり、とにかく調べた証拠を残す。一度二度調べた単語もある。十回以上チェックした単語もある。たとえばwouldやshouldやlessなんて、何十回引いたのかわからない単語もある。もうこれでいい、じゅうぶん頭に入ったと思うものは驚くほど少ないのであるが、それでも3年も使えば、どのページも線が引かれ、赤や黒やその他の色でびっしり汚れている。辞書の側面の部分も手垢で汚れ、表紙もよれよれ状態。愛着は尽きない。

 しかしこれは、わたしを含めた世代が昔の進学校(?)で学んだときの英語学習の基本のひとつであり、いまは大学入試の英語の学習、つまり受験英語には辞書は必要ないという考え方も一方にはあります。入試英語で点数を稼ぐために、まずは入試に出る意味から要領よく押さえていく単語集や熟語集の類の専門の本が多数あるでしょう。私立公立を問わずいまの高校の英語指導で、いわゆるオーソドックスで英語を学ぶ基本的なスタイルを守っているところは少なくなってきて、辞書はそっちのけでその種の単語集や熟語集をフルに活用、勧めている学校は多いように思えます。

 詰め込み教育といわれた時期のほうがなにやら学問の王道を進んでいたように思え、そして皮肉にもゆとり教育で学ぶ内容が減らされたいまのほうが却って高校の予備校化が定着した感が禁じ得ませんが、これが時代の流れなんでしょう。特に批判を加えようとは思っていません。

 ただ、時代が遷っていっても勉強の基本となるところは変わらないわけで、それもバランスの変化や移動があるに過ぎず、辞書のフル活用もできない生徒に高い英語力は望めないということだけは書いておきます。

 まあ初歩の初歩に過ぎないけれど、辞書の扉を開けてその玄関ぐらいは自分で何度も入る訓練だけは、この時期積んでおくのもいいのではないかと思うわけです。