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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§140 中3の偏差値について
<いつまで偏差値を見るのか>

 偏差値はいつまで見るものなのか?―――
 いきなり変な問いから始まりましたが、そりゃあ常識からいえば最後の最後まで見るのが普通であろうし、一喜一憂するところであろう。
 では、質問を少し変えて、
 偏差値はいつまで見るのが正しいか?―――
 なら、どうだろうか。これもまた変な問いである。正しい答えはないのであるけれど、最後まで見るのが正しいとは必ずしもいえない、とまず書いておきます。奥歯になにか詰まった言いまわしですが。

 中1や中2の段階の学力評価テストにおける偏差値と中3の1学期までの偏差値は、その各科目と各時期までの既習範囲の知識の定着度合い、及び学力のつき方の変化を客観的にみるのに有効な数値と見れますし、大切な努力目標ともなるでしょう。と同時に、この期間のそれは、まだどこかに余裕といいますか次への期待や挽回の余地もあって、その後の勉強いかんでは成績向上の期待が持てます。これは誰しも認識しているところです。

 ところが、大方の学習事項を終え、その全体の力を測る段階のテストの結果とその偏差値というものは、まあそれは中3の11月頃の学力テストの結果を指していますが、いままでの偏差値の意味するところとは明らかに異にしているわけです。

 学習内容からいってもそうなのですが、時期的にももうあとがないわけですね。確かにまだ、年明けの1月のテストというものも学校や一般の学力テストで残っていますし、それを目標にさらに頑張るのは当然です。そんなことはいうまでもない。しかし、公立受験なら内申の90%近くと私立の選定は、2学期の11月(ないし12月)でおよそ決まるという事実を、きっちり明確に受け止め
ていなくてはなりませんね。

 偏差値云々の次元でいえば、中1から中2、そして中3と勉強してきたその成果と完成具合を問う、ある意味最終のゴール点であり努力の到達点です。きっぱりとここで(中3の11月)区切らなければならない。学力テストの偏差値と入試に対応する力とは必ずしも完全に一致していないのですから。それを一致するようにしていくのが、残り数ヶ月の勉強となるでしょう。

 このことを英語でいいますと、受験の長文問題(公立高校に限定して)は、その「設問の内容」を基準に考えれば、中3の文法が占める割合が全体の70%、1,2年の文法はベースの部分として30%ぐらいと、わたしの場合はその「英語力」に関して分析、判断していますが、非常に重要な文法が、それも入試に直結している文法がまだ、実はこの時期のテスト(11月度)にはそれほど含まれていないのです。つまり、まだ正確には、全体の英語力なるものは測れない点を残しているのです。この点は数学もまったく同様です。(社会と理科、そして国語は違いますが。)

 またもう1点、学力評価テスト(専門業者のですが)はその過去のデータと分析により、合否の80%近くは測れるとはしても完全ではありません。その形態と対象はいろいろあるとして、各都道府県の公立高校を主眼とする密着した模試にしても、その採点上の煩雑さ故、英語の場合では自由英作などの出題形式の問題はあまり含まれておらず、実際の入試問題とは微妙に違うものです。

 このようにほぼ最終段階といえる偏差値にしても、それが本人の正確な力の映しているかといえば決してそうともいえず、いいところ7〜8割の信頼性しかないのが普通でしょう。残りは経験からの予測と判断になるわけです。

 たとえば、11月の英語のテストの成績が68点で偏差値61だったのが、1月度ではテスト内容の質が少し上がって難しくなったせいもあり、たった2点アップの70点であった。それでも偏差値が65にもなった。しかし、偏差値が4も上がったといままで通りすんなり喜んでいるだけでいいのだろうか?! 1年生や2年生、また中3の1学期くらいまでなら、よかったね、少し力がついたのかなと、その満足するところでいい。でも、事ここに至ると、問題は入試へ向けた英語の総合力、獲得できる点数が大事でしょう。入試本番で80点は取りたいのに、そして偏差値が65なら80点くらいは取れる力なのに、過去問を解いてみると70点少ししか取れない・・・、としたらどうだろうか?

 これは想像上の話しを書いているのではありません。現実のなかのよくあるケースのひとつを書いています。もうお解かりでしょう。「最後は偏差値ではなく点数を見なさい!」ということです。自分なりに取らねばならない点数を意識して、その差を埋める学習を積みなさい、でしょう。何度も学力テストを受けていると偏差値ばかり気にするようになり、自分の取った点数を満足にみない生徒が多くいます。偏差値を主にして、点数を従で見る意識がいつの間にかできている。これは本末転倒です。

 中3の2学期の後半、11月頃に実施される学力評価テストを含めてそれまでに、自分の志望する高校の偏差値レベルまで到達する乃至越えておくことが、大事です、ではなくて、そんなことは勉強スケジュールにおいては基本であり当たり前でしょう。そのあとは入試へ向けた力、入試独特の応用レベルの問題や癖のある出題形式にうまく対応する力を磨いていかねばなりません。この期間は一般には2,3ヶ月というところ。所謂入試勉強です。各教科、入試で何点取れるのか?ではなく、何点取らねばならないんだということを真剣に追求、勉強していくことになりますね。

 そこには最早、偏差値がどうのこうのという視点や考えが入り込む余地なんかまったくないわけで、目の前にある問題の2点、3点を如何に自分のものにしていくか、これこそ課題であろう。

 初めに書いた「偏差値はいつまで見るものなのか?」「偏差値はいつまで見るのが正しいか?」の意味が、これで少しでもご理解いただけたかなと思います。偏差値から点数への移行の勉強をスムーズに行えるようにする、その目線と行動をもって中3生は、この秋、頑張ってほしいものです。