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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§228 英語学習について VOL.2
<2つの横糸>

 前回のNO.227よりの続きです。

「この問題集(通年用)だけでも普通の問題集を使っての勉強と較べ、また塾などの学習と較べても、もしきちんと学習を積めば、その実力のつき方は偏差値で10前後は確実に違うだろうと、・・・<略> 実は英語の勉強とはそれだけではいけない。まだ足りません。」
 と、最後に書きました。

 問題集で勉強して、できなかったところ、わかっていてもミスをしたところ、単語や熟語の暗記練習など、ノートに何度も書いて覚えるといった基本作業の大切さは、そして大切だと頭で知っているだけではなくそれを是が非でもコツコツ実行していく、慣習化していく学習姿勢の形成は、あくまで生徒自身の自覚と努力に在るのですから、この点だけは、もともと持っている生徒や自分で気づいた生徒はいいのですが、不十分な生徒には口が酸っぱくなるほど教え、ほんとうに気づくまで根気よく指導しなければならないかと思います。

 この基本が実はどれだけ大変で難しいかは、よくご存知のことでしょう。端から守ろうとはしなかったり手を抜いたり徐々に慣れて勉強のしかたが粗く杜撰になったり、と。食い止めて、常に一定の正しい水準で勉強を進めていかねばなりませんね。水は低きに流れる・・・。

 さて「実は英語の勉強とはそれだけではいけない」というのは、この気持ちや態度も指していますが、あと二つあります。この問題集を使った「本体の勉強」が8割とすれば、残りの2割にあたります。

 それは、経糸(たていと)と横糸でまた喩えますが、「本体の勉強」が経糸1本1本をていねいに紡ぎ織り込む作業とすれば、果たしてきちんと織り込めたのか、その確認と補習の作業がひとつ、そして1学期ごとまた1年ごとのまとまりのある範囲を全体に俯瞰して、太く横糸を通す作業がひとつです。

 前者も横糸にあたりますが、具体的に何なのかというと、・・・。さて何なんでしょうか? 別に勿体ぶっているのではないのですが、また普通の誰も知っていることなんですが、それゆえにといいますかすぐ書き連ね説明してしまえば、人間集中していないと、あるいはアンテナをするどく伸ばしていないと往々にして頭には残らない可能性もあるので、あえて問います。

 えーっと、質問はなんだっけ?・・・。
 整理しますね。およそ8割にあたる問題集を使った「本体の勉強」ができたとして、まだ2割が残っている。それをしておかねば英語の勉強は完成したとはいえない。また実力のつきかたにも甘さと欠陥が残る。それは2つあり、ていねいに紡ぎ織り込む経糸の作業に対して、横糸を通す作業ですね。その1つが、果たしてきちんと織り込めたのか、その確認と補習の作業がひとつ、と書
きました。それは何ぞや、という質問です。

 でももう少し拡げます。問題集を利用した勉強以外に、英語の学習上ふだん必要なことは何か、でいいですね。


 答えはいろいろあっていいかと思いますが、わたしの答えは「音読と基本構文(英作)の暗記」です。これがなぜ大切なのかは過去に何度か述べているので省きます。それよりむしろ、こういう基本的な学習を守ってやっているか?を、あらためて問いたい。中1の最初だけではないか? 部屋で音読している声が、時折漏れ聞こえますか? わたしの場合は中1から中2、そして中3まで3年間、音読の訓練を課すし、それが実際どのくらいきっちりできているか、授業ではチェックしますよ。聞けばすぐ判ることで手を抜いている生徒には、厳しい叱責を飛ばします。

 学習上の基本の習慣というものは、それが基本でかつ平易であればあるほど継続は難しいもので、愚直なくらい一徹でなければ身にはつかない。こちらも愚直と頑固に徹し指導しなければ、中1から中3までとても3年間もやっておれない。この英語学習の基本の習慣というか、音読と基本構文の暗記も満足にしないで、この問題集がいいとか悪いとか単なる評判で判断したり、また書店の本棚の前でどれがいいのか迷っている、またそれをちっともおかしいことだとは思わず恥じず、評論家まがいにしゃべっている人がネット上には見かけるけれど、目をどこにつけているんだっ?!と思うね。

 書店の本棚の前でどれがいいのか、どれが自分の力に向いているのか逡巡するのは、実際に勉強する生徒自身でなければならないだろうが! 過去に評判のいい問題集で成績が、そして実力が、上がったのか、役に立ったのか? 問題を外に向け、いや、逸らし、肝心の生徒自身の学習の基本はどうなっているのか! 英語がそこそこわかるようになって、またその勉強のしかたや要領も知るようになって、学校での成績もそれなりに取れれば、いつのまにか止めてしまった音読と基本構文の暗記は、もうそれで終わりか? なら、実力はついているのだろうね。たとえばわたしの英語の実力判断テストで、90点くらいは取れるのだろうね、不満足ながら妥協して書くけれど、せめて80点以上は取れているのだろうね?! 

 2年生になればえらくなるものではないし、3年生になればえらくなるものでもない。その態度、考え方、行動に、歪みや弛みがないか、そしてこの英語学習の基本が備わっているか、いま一度点検してもらいたい。喪っていれば、これを機会に初心に戻るべし、だね。

 具体的にわたしの場合は、「音読と基本構文の暗記」は教科書ではなくオリジナル問題集の各文法の解説にある重要基本文を土台にして、その英文の音読と暗記をさせているわけですが、簡単に流れを書くと、音読→問題集による演習→基本構文の暗記、の順になります。

 文法の単元によって問題集による演習が2,3週間で済むものもあれば、2,3ヶ月もかけて終わらせるものもある。大きな文法は、細かく切って音読と基本構文の暗記を進行させるが、学習サイクルとしては、まず新しく習う文法を理解し、その日本語訳にも慣れる、頭ではなく音読してその文法に親しむための訓練をする。

 それをもって、実際の演習に入る。かなりの問題数である。ただし単純な訓練ではない。いろいろな角度から問題を作っているので、さらに前に習った文法の確認も常に入れ練り上げて構成してあるので、生徒は常に注意力とよく考えることが求められる。決して難しくは作っていないのだが、確かな実力がなければ、生徒は相当難渋することになる。逆にいえば、この難渋がなければ、ほんとうの英語の実力はつかないということ! ここだけは断言する。

 さて、そうして演習をこなし、つまり何を学び、わかり、そしてできるようにならねばならないかを、あくまで問題プリントを通して知る、そして一見わかったようでまだまだ本物にはなっていないその学習知識を常に深める演習を、角度を変えた問題で繰り返し行う。重要なことは文法から単語、熟語まで漏れくすべて覚えこんでしまうことになる。

 普通ならこれで十分。十分すぎるほど十分なのである。小学校の基礎が、特に国語の読解力とごく基本の文法がわかっており、社会や理科など習ったことの90%くらいは暗記しておける力があるならね。偏差値だって68前後までは行くだろう。これは経験上から書いています。しかし、そのような生徒は少ない。国語力のお粗末さと暗記力の貧弱さで実力を、生徒自身が偶然ではなく必然的に下げてしまうからね。

 その下げる率を半分に減らすのがこの、音読→問題集による演習→基本構文の暗記、の最後の学習「基本構文の暗記」にあります。わたしの問題集にはこの、単元別文法テスト(暗記構文)なるものがB-4プリントとして別冊としてすこしあるのですが、その内容はいたってシンプル、B-4プリントを横向きにして左右に別れ、左半分には、10個から12個前後の日本文に対しその英作(暗記構文)をするようになっており、右半分は横線だけ引いたスペースがある。

 まず普通、この最終段階では習ってほやほやの知識、それもさんざん演習してきた文法の、しかも最初に音読した英文に単に戻っているだけですから、12問の英作があるとしたらすべてすらすら書けねばならない。ところがなかに、8問くらいは正解を書けても2問は書けない、残り2問も一部の文法ミスや単語のミスをまだする生徒がいる。中1から鍛えている生徒は殆どいないが、途中入塾生となるとこんな症状である。

 それはさて、すべて書けている生徒も関係なく、最後のトドメとして宿題を課す。即ち右半分のスペースに基本英文をたっぷり練習して、次回にまったく同じテストをする、ということ。これが上で書いた横糸を通す作業の一つ、果たしてきちんと織り込めたのか、その確認と補習の作業にあたることがよくわかるかと思います。

 ここでひとつ、極端な(?)例を引いておきます。
 宿題として右半分のスペースに基本英文をたっぷり練習するのですが、かつて、ある男子生徒が、2ミリぐらいの大きさでびっしり練習してきました。それはこちらの考えている「たっぷり」の3倍はあるもので、右半分真っ黒に見えるかというほどの書き込みでした。

 ちょうど中2からの転塾生だったのですが、その頃は中2ともなると英文すべて筆記体で書かせるように稽古、指導していたもので、気の入っていない書き方や乱雑に英文を書いている者がいれば叱責、容赦なく消しゴムで消させ直させましたが、その男子生徒の書体はきれいで乱れがなく、こころが入った書き方でした。

 うーむ、とわたしは唸り、「よしっ、見事!」と一声かけました。国語の力はそれほどでもない、5段階評価でいえば4くらいだったのですが、英語はよく出来ました。でも当初の偏差値は65ぐらいだったかに記憶しております。彼の見事さは、それ以後中3最後までそのスタイルを変えることがなかったことで、もちろん問題集の勉強のしかたからノート直しまできちんとできておりましたが、その後の英語の成績がさらに上がったのは言うまでもありません。中2の2学期以降、英語の偏差値は70台をずっとキープしました。

 ここまでやれというつもりはまったくありませんが、英語ができる、そこそこできる、という段階ではなく、もうひとつ上の力、ほんとうの実力をつける生徒というものは、こういった地道な練習、努力も積み重ねているということを知っておいたほうがいいかと思うんですね。

 長くなりましたがもうひとつの横糸を、残りすこし書いておきます。
 それは、1学期ごとまた1年ごとのまとまりのある範囲を全体に俯瞰して、太く横糸を通す作業、と書きました。

 これは字義の通りでわかりやすいかと思います。具体的には各学年、新学年の最初とか、夏休み明けとか、冬休み明け、あるいは学年末の、その名称はまちまちとしても実力テスト(or確認テスト)なるものがあるでしょうから、それをうまく利用して、つまり学習の目標というかモチベーションとして、既習の範囲の力を自己確認し、足りないところは補う、ちょっと穴の空いた部分があれば繕う、そうした実力を固める作業が、年に数回必要となりますね。

(少し宣伝。英語の各学年実力テスト対策問題集は、まさにこの意図で作ってあります。失礼しました。)

 しかしですね、入試対策やかなりハイレベルの学習をしかも高速で行っている(私立の一部だけ)となるとまったく話は別ですが、それまでの基本の知識の集合でしかない学校の実力テストなんてものは、これまでVOL.1やVOL.2で述べてきたように、日頃の学習、経糸1本1本をていねいに紡ぎ織り込む「本体の勉強」がきちっりできておれば、そしてそれらがきちんと織り込めたのか、その確認と補習の作業である横糸がしっかりと通っておれば、特別する必要はないと考えています。

 ところが現実は、一般に中2ともなると平均点が55点前後、中3にもなればへたすりゃあ50点を切ることさえあるわけでしょう。しかも、塾でにしろ、自分でにしろ、実力テストへの勉強をしての結果がこれですから、どこに原因と問題点があるかは、上のことからもう十分にわかるかと思います。

 目線を上位の生徒に揚げても、ふだん取っている成績がそのまま本人の実力を表していることは稀で、わたしが出している英語のメルマガの一部テストにしても、実力テスト対策問題集のテストでも、なかなか80点(希望は90点以上ですが)以上取ってくれる生徒は少ないわけで、その力の正体からしても上記の横糸を通す勉強、実力を固める作業が年に数回必要であることは、それも的外れな学習と内容ではなく(意外に多いのです)、きちんと正しい方法と問題内容で対策をとることが大事である、といえるでしょう。