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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§191 中1英語の1学期についてVOL.1 new
<be動詞と一般動詞>

 中1英語、それも最初の滑り出し部分の問題点について触れてみます。

 be動詞の文法と一般動詞の文法ではどちらが難しいか? いや、どちらがややこしいのか?―― 

 この設問自体、いささか愚問であるしポイントもずれている。それでもあえて掲げる。直感的にわかりやすいからです。そしてその多くは、一般動詞の文法に決まっているではないか、と答えるだろう。あるいは、なんでこんなレベルでややこしいところがあるの?と、一部に思う方もいらっしゃるかもしれない。

 しかしこれは、自分が習った場合の視点と教える視座で把えるのとでは、まったく大きく様相が異なってしまうのも事実で、そこを混同する設問であることが愚問だなと書いた次第です。また、be動詞を習えばbe動詞がわかり、一般動詞を習えば一般動詞がわかり(その逆もあり)、然るのちに、be動詞と一般動詞が混じればまったく混乱する、つまりどちらの動詞の文法もその場だけで上っ面しか理解しておらず、また整理と区別もできていない、気がつくとほんとうにはわかっていなかった、そういう生徒が、うんざりするくらい多くいる(わたしの眼からは観れば8割以上)のが、紛れもない現実なのです。ということで、どちらの動詞の文法も結局満足に理解も暗記もできていないのなら、こんな設問は、端からポイントがずれているわけであります。

 その気がつく時期は、およそ、1学期が済み、夏も越えて2学期の中頃ぐらいなものだから、これはどうにも厄介なんですね。本人も親も気づいたときには、こちらから観ると相当にぼこぼこと、大事なものが穴だらけになっていているのが常です。それは、塾に通っているから、または学校の定期テストでは90点近くはとれているから大丈夫と判断していたケースも、例外ではありません。

 中学の英語を教えて一番厄介で手間がかかるのは、そしてもうくたくたになり、同じ生徒を同じ状況で二度と教えたくないと感じるのは、この中1の1学期とそれに続く2学期のある時期までです。そこを無事越えると、少し楽になるのですが。

 しかし、そこに至るまでが実に大変で、どれだけ大変かはくどくど語ってもしようのないことなので省くとして、ここで知っておくべきことは、教える側にもこの時期の大変さがわかっていない、または教科書をマニュアル通りしか教えられない教師・講師も多くいるということです。そしてまた、この1学期の時期に英語をすらすらと、たいして日々の時間もかけず、まして考えることも暗記する習慣もつけず、なんの支障もなく目の前の問題だけをこなしている生徒、塾に通っていれば次々と先の勉強を順調に進めている生徒の多くにこの大変さが意識できていないのなら、明らかに自らの学力不足と小さな穴があることに気づいてはいないことになるでしょうか。

 中1の1学期というものは、基本をなかなか身につけないから、いや、もともと基本がなっていないものだから(これは教える側から見れば恐ろしい深淵です)、何から何までまるで初めてみたいに一から作り上げていかねばならない。小学校で当然習得し覚えていなければならない最低の知識や学習上の小さな作業でさえ満足に自分のものとして所有していない生徒が多くいます。それだけに、一から再度こうした基本の知識を作り上げつつ中1英語を進めるわけですから、そうそう順調には捗らないのがふつうなのです。(しかし、このふつうの有様は学力低下そのもので、ふつうという基準がずいぶん下がってしまっているのは、なんとも情けない話ですが。)

 さて、基本とは何か、英語を学ぶ以前に当然持っていて当たり前のこと、そして学ぶ上で必要なものとは何かを列挙してみます。

<A>英語を学ぶ以前に知っておくべき常識。
1.主語と述語(or主部と述部)ぐらいは、ふつうに判別できる。
2.名詞と動詞、そして形容詞の3つの品詞は最低、何であるかを知っている。
3.文の種類(肯定文・否定文・疑問文)を識別する。

<B>学習上の作業の基本。
1.宿題は、帰ったらすぐにする。
2.字はていねいに書く。
3.間違いの上に訂正を書かない。
4.ノート直しは詰めて書かない。
5.ノート直しはほんとに気を入れてやる。さらなる間違いを書いて練習しないこと。
6.日本文はやたらとひらがなばかりで書かない。適切に漢字を用いる。

<C>1学期の英語を習得する上で。
1.主語(or主部)の人称を区別できる。
2.単なる疑問文の最後は揚げて読む。疑問詞のある疑問文は下げて読む。
3.分かち書きをする。
4.単語と単語の間は1文字分空けて書く。
5.肯定文・否定文なら文の終わりにピリオド、疑問文なら?マークをつける。
 文頭は大文字から始める。
6.単数なら冠詞をつける。
7.習った単語は必ず覚える。
8.音読する。大切な文は暗記してしまう。
9.bとdをはじめとするスペルの単純ミスを無くしていく。
10.イディオムとは何かを知る。
11.前置詞を知る。
12.日本文をみて、be動詞の文か一般動詞の文かをすばやく掴む。
13.設問の主語に対し、代名詞で答える。また、二度目は代名詞に転換する。
14.同じ間違いは3回までに止める!

 まあ思いつくまま書いたのでこれ以外にもあるかと思ってますが、一応3つに別けて挙げてみた。英語を学習するのだから、当然最初はアルファベットの練習をして、少し単語の発音やその覚え方を習い、挨拶などの文句も耳にし、そして文法に移って行くのが誰しも想像することで、そしてその際、<C>に関して生徒は、ほんとに細々とたくさんの問題点を次々噴出させてくるわけです。

 この1から14まで挙げた項目の、まさに反対のことをとことん生徒はやってくれます。それを直すのに、またわからせるのに、いったいどれほどの時間と繰り返しの指導がいると思われますか? 1ヶ月ですか? 2ヶ月で直せるでしょうか? 

 生徒の問題点は<C>だけではないのです。<A>と<B>、実はこれが相当根深い問題といいますか、意外なんて言葉ではとても表現できないほど学習上の基本と常識的な知識がわかっておらず、また頭に残っておらず、英語の学習を進める上でかなりのブレーキをかける要因となっているんですね。それゆえ、3ヶ月や4ヶ月では無理。つまり、1学期の間ですべて補填することは困難なのです。もちろん生徒の能力にも依りますが、この勉強するのに足を引っ張る要因を直すのには、半年ぐらいかかるのがふつうなのです。

 ここに掲げた基本、<A>から<C>まで計23個。小さな問題点もあれば、大きな、それを直さねば致命的とさえいえる問題点もあります。小さければ、簡単に直せるかといえば、教えた経験のある人なら解るでしょうがそう事は簡単に運ばない。また、直さねば次に必ず生徒は、その小さな欠陥を引き摺っていく。一瞬も気が抜けないのが、この時期。抜くと、生徒はあらぬ方向を向いていたり、へたばって立ち往生していたり、中には悪しき馴れのなかで努力を怠ります。時間をかけ培ってきたものを、いとも無造作に毀してしまったりもします。

「中学の英語を教えて一番厄介で手間がかかるのは、そしてもうくたくたになり、同じ生徒を同じ状況で二度と教えたくないと感じるのは、この中1の1学期とそれに続く2学期のある時期までです。そこを無事越えると、少し楽になる」と上述したのは、こういう意味からです。

 つまり、これまでの内容を簡単に言い換えるならば、中1の1学期の英語は、英語の勉強は半分、それ以外の勉強も実は半分ありますよ、ということになります。変な言い方ですが、教科書に沿った英語の勉強ばかりしているから、2学期にもなればやがてできなくなる、わからなくなり行き詰ってしまうのです。そしてまた、表面的にはできていても内実混乱していて、実力となるとガタッと成績が落ちるというケースが、一般にはほんとに多いです。知っておいてください。

 中1生のお子様を持つ、或るお母様からの便りの一部。

「英語に関してですが、娘のときには教科書など見たことも無かったし、見たところで、ああ、こういうことを習うんだ、という感想しか持てなかったでしょうが、今なら少しはわかります。不親切すぎる・・・ということが。文法だって、こんなにばらばら出てきたら、子供たちは混乱するだろう、ということが。しばらく教科書のほうは、暗誦できるくらいの音読に力を入れて、目先のことは気にしないようにします」

 E-juku1st.Comの中1英語(通年用)をご使用いただいて勉強をされているのですが、自宅ではbe動詞の学習の半ば(正確には3分の1あたり)に対し、教科書(TOTAL ENGLISH<学図>)では一般動詞の勉強から始まっているので、少し早めにスタートを切っても、最初はかみ合わないところが出てきます。それは、NEW CROWNやNEW HORIZONでもいまの配列ではbe動詞を少しやったかと思えばすぐに一般動詞の文法が入り込んでくるので、同様の問題が出てきます。<注:いまはまた配列が変わっているでしょうが>

 でもしかし、なぜ最初に、be動詞の勉強を徹底してやったほうがいいのか、be動詞の文法をたっぷり演習し習熟して、その後に一般動詞の文法に移ったほうがいいのか、その理由は、上で述べてきました。それは<A><B><C>の基本習得のために他ならないのですが、次回もう少し絞った角度から述べてみることにします。