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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§174 英語の復習のしかたについて(改定)
<中1英語REVIEW・中学英語/1・2年の復習&実力アップ問題集を使った場合で> 

<中1英語REVIEW・中学英語/1・2年の復習&実力アップ問題集を使った場合>

 復習用問題集をご購入いただいたあるお母さまからのメールの一部。
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(中学英語/1・2年の総復習&実力アップ問題集と中学数学/1・2年の復習
問題集)無事に受け取りました。ありがとうございました。

本日2頁ずつ解いてみて、早速弱点があぶりだされて驚きました。

普段からの復習不足、アバウトな性格のせいと本人批判になりがちで、本人も
自信もやる気も無くし、どのように今後受験勉強を進めたものかと途方にくれ
ていたところ、先生のHPを見かけました。

親世代のノウハウを伝えやりたくとも反抗期&当世の方法と違うとやらでうま
くいかずに手をこまねいておりましたが、送付いただいた問題集には解説とし
て心構えとルールが問題のポイントと併記されており、一歩一歩安心して進め
るイメージです。

夏休み前までに復習を通して、まずは苦手部分を切り分けて対処できるように
し、基本姿勢を身に着けて受験勉強に入れればと思っています。
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 このメールを参考に、「中1英語REVIEW・中学英語/1・2年の復習&実力アッ
プ問題集を使った場合」の「復習のしかたについて」書いてみたいと思います。


 しかし、復習をいつどういう目的でするのか、また生徒自身がどのくらいの
英語の力を持ってやるのか、そのタイミングや実力の度合いによって、復習の
しかたに要する時間が異なってくるのは当然かと思います。

 そこで、ここでは限定して、一応パターンとして多い、また手前勝手な内容
とその進め方になり恐縮ですが、E-juku1st.Comの「中1英語REVIEWまたは中学
英語/1・2年の復習&実力アップ問題集」をご利用され、その際に勉強の進め
方でお問い合わせが多いご質問を念頭において、以下書いてみることにいたし
ます。

 塾に通っている生徒もいれば、通っていない生徒もいます。ちなみに公立中
学生の通塾率は、某資料によると、中1生で約59%、中2生で79%、中3生で約
80%ほどとのこと。しかし他の資料による別角度からみて、中学生の男子は73
%、女子は67%というのもあり、さらに通塾していない生徒は30%もいるとい
う統計もありすこしばらばら、でもまあおよそこんな感じなんでしょう。

 それはさて、上記中学生が英語学習で身につけてきた知識の実情について。

 英語を本人としてはていねいに学習してきて、学校での定期テストではそこ
そこ点数がとれている。80点前後の生徒もいれば、90点以上とれている生徒も
いる。しかし実力テストになるとどうもガクンと点数が下がる。習ってきたこ
とができない。

 本人の感覚としてテストである程度できたつもりでも、返ってきた答案では、
自分でも思わぬところを間違っていて、赤でペケや修正がついている。5,6点
下がっているのならわかるけれど、自分の予想より15点も下だったりする。ま
た「実力をつける英語メルマガ(いまはHP上にて掲載)」をしてみれば、採点
結果60点もとれない・・・、などなど。

 上記の成績でない生徒もいます。定期テストで60点前後だったり、50点もと
れないような生徒、およそ3分の1はこのゾーンにいます。この学力は「復習」
ではなく、一からやり直しです。「復習」とは、習ったことをそこそこ覚えて
いるが、一部分ややこしくあるいは込み入ったところを忘れていたり、勉強の
量が少なくて浅い知識でしかなく、理解も暗記も不十分な単元・分野などを、
も う一度鍛えなおす、抜けた穴を塞ぐときに用いる言葉であるはずです。

 つまり、大まかにいって、基本なら7,8割はまあ覚えているが(応用ではあ
りませんよ、応用なんてそもそもいまの公立中学ではほとんで習いませんから。
それでいて高校受験では出るんですから矛盾していますね)、残りの2,3割に
不安がある、欠落している、そういう学力状態にある場合に、復習という作業
が必要なのであり、また有効なのです。

 ところが生徒の現実はどうか? 復習なんて言葉では生温い。一からやり直
しではないか?! そのような学力しか持たない生徒は、けっこう多くいるん
です。この中には50点以下や60点前後だったりする生徒はもちろん、最初に書
いた80点前後の生徒も意外な割合で含まれるのですから、じゅうぶん気をつけ
てもらいたいと思います。

 さらにこのことが、社会や理科になると、基本なら7,8割はまあ覚えている
が、ではなくて、まったく逆転してしまい、残りの2,3割が覚えている量にあ
たる生徒が、全体の半分以上にもなる(そんなばかなとお思いでしょうが、誇
張ではありません)のですから、まあほんとうに、唖然とします。

 このことは一般に、中3になれば認識するわけです。ここで書いている数値
は、実力テストなどで出てくる点数ではありません。わたし自身が現場にいて、
自ら問いを逐一発し、また基本の集積をまとめたテストや問題を通して認識し
ている生徒の学力把握です。まさに肌感覚の知識です。ですから、テストにな
ると適当に書けばまぐれでできる問題や、あるいは出題の中にヒントがある問
題などで点数として出てくる結果は、40点とか50点(これは平均点でしょう)
になるのが普通です。

 ですから、たとえば50点なら、50%の知識があるのかといえばそうではなく、
その実態は、わたしが裸の知識として捉えているところの3〜4割がいいところ
なのです。実力の正体の厳しい指摘と認識ですが、ご参考になる点があれば。

 話しがすこし逸れました。英語の場合、費やす時間も通常に取り組む姿勢も
異なるわけで、その外見の様子も出てくる結果も違います。実力を把握する尺
度もまた別の視点が要ります。しかし、根底に流れているのものはそんなに変
わるものではありません。このことは体験上、つくづく感じてきました。

 さて、一番初めに書きました生徒、そこそこはテストの結果は出しているん
だけど、どうもいまの自分の英語力に不安と戸惑いを自覚している生徒、学習
範囲のことならなんとかできるが、それよりもっと基本の部分でミスを出して
実力が伴わない生徒、さらには英語の成績が下降気味で、理解と暗記不足を意
識している生徒などに対して、「中1英語REVIEWまたは中学英語/1・2年の復習
&実力アップ問題集」をする場合のアドバイスについて。(他の教材や問題集
をご利用されてる場合でも、すこしはご参考にできる点があるかと。)

 問題集をするに際して。

1.短期集中して成し遂げるということ。
・中1復習の場合1ヶ月、ゆっくりでも2ヶ月で完了するように計画を立て、そ
して日々こつこつと進めていくこと。
・中2&中1復習の場合は2ヶ月を目標に、ずれても3ヶ月以内に完了する。
 
 なぜか?! 意欲と集中力は、そう長くは続くものではないから。

2.ミスとわからなかった箇所は、必ずノートにやり直すこと!

 なぜか?! やりっぱなしは頭に残らないから。

3.大事なことは、理解するのはもちろんだけど、それ以上に覚えきる、暗記し
 てしまうということ! 何度も出てくる熟語や構文は特に。手をフルに使っ
 て勉強してください。また、学習計画はページだけで割り振らないほうが
 いい。4,5ページ順調に進む場合もあれば、1ページするのにとても苦労する
 ことがあるから。基本的に、やる時間で決めること。

 ところが、ご父母の方はご心配のあまりさらに綿密な、そして困難な学習を
 しようとされるケースが多く見受けられます。たとえば次のようなご質問で
 す。

・「1日1枚のプリントをする。次の日はその直しをして、次の1枚をする。週
 に7枚の予定。中1REVIEW52枚だから、7週間少しかかりますが、どうでしょ
 うか?」

・「とにかく何日かかるかわかりませんが、一通り済ませたら、もう一度最初
 からやり直したい。これを3回ほど繰り返したら、英語の力はかなりつくか
 と思っているのですが」

・「2〜3枚を一日でして、次の日覚えてるかもう一度同じプリントをする。2
 〜3回して次のプリントへ」

 わたしの考えは、「習った範囲の学習は集中して大急ぎでやれ」ということ
 に尽きます。どうしてじっくりていねいに、また同じ問題を繰り返してやら
 ずに、集中して大急ぎでやれというのか?

 その理由は以下。

 人のやる気はそう長く持続はしない、ということです。ましてや、対象が勉
強でしょう。ほんとうに勉強が好きで好きでしかたがない者は別ですが、わた
しも含めそうそう長くは最初の意思、どうしてもやらねばならないという強い
衝動、モチベーションなどは、時間が経つにつれ薄れていくものでしょう。こ
れは自然なことです。最後まで仕上げるのに必ず途中、嫌気が差し、マンネリ
を感じ、またその日の気分でやりたくない、深い意味はないがいま目の前の作
業が非常に億劫に感じてしまう、そういう日もあります。

 さらに、予定通りしようと思っても、テストが近づいてその間勉強が中断し
たり、別の作業、生徒ですから他の勉強が重なってきたりして、予定が崩れる
どころか、いつの間にか気持ちそのものが冷めて萎えてしまうことだってじゅ
うぶん想定しえます。

 その意味で、気持ちを常に前向きに、いや、攻撃的に、前につんのめった気
持ちで攻め続けること、少々の壁や問題点など突き破る気迫で臨むこと、そし
て打破していくことが、なにより大切かと思います。

 この場合、停滞は何より敵です。孫子の言葉に、「巧遅は拙速に如かず」と
いうものがあります。その意味は一般的に、「いくら仕事が巧みでも、遅くて
間に合わなければ意味がない。むしろ少しぐらい拙くても速いほうがよいので
ある」です。勉強における「復習」もこれに準じる、とわたしは考えています。

 巧みでもなかなか捗らないやり方は、倦んでしまう。敵は自分自身ですから、
絶えず奮い立たせるには、少々穴が開いていようが結果を出していく、そして
積み上げていく、その前に進む推進力をなにより大切にすべきである、と思い
ます。

 途中で厭きがきて、最後まで続けることができなければ、効果なんて期待す
べくもありません。何事も中途半端なところで終わって、人はそこから何を学
ぶのでしょうか? 最後までやり終えてはじめて、全体を眺めることができる
のでしょう。身についた手応えとともに、まだ身についていないことや取りこ
ぼしているものも、強く意識し得るのです。これは次の勉強に繋がります。で
すから、やり出したら最後まで突っ走ること、これが、復習のしかたの要諦で
あります。

 集中して大急ぎでやれ、といっても、中1英語REVIEW問題集なら1ヶ月、中学
英語/1・2年の復習&実力アップ問題集なら2ヶ月は最低かかります。実際、こ
れらの問題集をし終えて見事に立ち直った生徒、実力の底上げに成功した生徒
でも、この期間で済ませることはなかなかしんどいようです。常に自分の素の
実力と対峙し、それを見つめることになりますから。よくある短期講習などで
習った内容をさらっと復習する勉強とは、根底から質を異にします。

 英語学習において、いままで何が足りなかったのか、どのような視点と注意
力で英文を観るのか、そのような基本的なことを具体的で決して難易度の高く
ない、しかし豊富な演習量を通して学んでいけるように作ってあります。また、
次第に進めていく勉強のなかで、大切な文法ルールと知っておかねばならない
約束事などが繰り返し出て来るよう按配し、そしてそれらを吸収しなければな
らないように編集・構成してあります。

 宣伝くさくなってしまいましたが、いずれにせよ「復習」という学習をする
際のひとつの参考、指針になるところがあればさいわいです。