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 中学生の学習のしかた by Toppo
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§160 英語の出来がよくない生徒にVOL.2<日本語側の基本を身につけよ>

 英語の出来がよくない生徒に、単純な勉強のしかた、そのワンポイントについて。

 前回VOL.1で、学校での英語成績50点台、塾のテストでは30点少々の生徒について少し触れました。兄弟や姉妹の通塾生、また3人も兄弟姉妹を連続して教えて来た生徒もなぜかかなりいるのですが、兄が公立トップ校へ、弟が公立高校の最低でも難しいというのは、このケースが初めてでした。結果から先に申せば最終、中堅の公立高校へは進学することができたのですが、前にも書きましたが、英語が何ともひどかった。
 
 英語がひどいというのは、その多くが日本語がひどいわけで、そのひどさがどんなものか、恐らくその生徒の父母の多くがご存じない。この生徒に限らず、中1の時点で公立中学に進んだ生徒の中のおよそ半数は、日本文での主語と述語の識別と認識能力がない。また日本文のなかで動詞の判別、つまりbe 動詞と一般動詞の意味が掴めておらず、それがまたどの部分であるのかも自分で判断できない状況下にある。

 つまり大きく言うと、英語ができない症状には、英語の単語から英文の構造認識、そして重要な文法まで、英語側に入ったその初期のところでさまざまな問題を抱えている場合と、日本語と英語の対比における、まさに日本語側に途方もなく貧弱な課題を抱えている場合の、二つがあるわけです。

 実際後者の場合、中1生だけでなく中2・中3生でも、その症状と程度は違っても同じことがいえるわけですが、本人も親も英語ができない理由を英語側だけに気をとられていることが殆どなのです。また、この点に関し、教える側の中学校や塾の先生のなかにも見過ごしたり、或いは気にもかけずに指導するといったこともごくありふれてあるわけですから、くれぐれもよく目を見開いて、生徒のその原因をじっくり観てもらいたいと思います。

 英語の出来がよくない生徒に、単純な勉強のしかたの助言が前回からのテーマですが、日本語側の能力不足の局面で上述した二点は、家庭でも十分にできる対策なので、学校や塾任せにしないで(しても、その結果がさっぱり表れていないでのでしょう? なら、問題の解決にはいつまで経っても至りません。動かねば、本人も。そして親も、少しだけ)、是非一緒になって教えてあげて欲しいと思います。

 その二点とは下記。

・日本文での主語の見極め。また英文での主語の人称と単・複の識別。

 設問の文に対し、どう答えるか、その適切な代名詞転換。
・日本文のなかで動詞の判別。そしてbe 動詞と一般動詞の区別。

 主語の人称(中1英語メルマガ) ご参考に!
・ http://www.e-juku1st.com/jituryokueigo1/1eigo38.htm

・ http://www.e-juku1st.com/jituryokueigo1/1eigo39.htm

 まだまだ直接参考になるメルマガはありますが、それはご自分でお決めいただければと思います。この際大切なことは、中途半端に教えないということ、徹底的に教えることです。つまり、わかっていて当然のことをわかっていないのですから、または、知っていて当たり前のことを実に知らないのですから、教えて生徒がわかったとしても、それはまだ本人の頭に十分定着していないこ
とを、予め認識しておくことが肝要です。

 昨日さんざん教えたことが、今日になると半分抜けていたり、間違ったり、つい20分前教えたことが、言葉をほんの少し変えて出されただけで間違ったり、わからなくなったり、さらには、かなり演習を積んでそこそこ本人もわかり、教える側の手応えにも「よし、形がついてきたかな」と判断しだしたその時に、根底から崩す解答を口にすることも決して珍しくはないかと思われます。

 これは教えるほうも教えられるほうもまだ、中途半端の状態ということであり、このぐらぐらした基盤をしっかり固めるためには、さらに何度も諦めることなく説明と繰り返しが必要です。この壁を突破するには、そこそこの時間をかけることと、また根気と忍耐も相当要りますね。

 そしてその後ですが、具体的な英文の問題を通して、その力が初めて生きるかどうかが問われる状況に至ります。しかし、そこでも尚トラブル続発、ほんとうにはわかっていなかった点や、わかっていてもうまく運用できない力の不足が出てきます。(宣伝になり、まことに失礼しますが、この力を高めるために作られたのが、E-juku1st.Com の英語問題集です)

 さて、もう一点、単純な勉強のしかたのワンポイントを。
 今回はこれを最初に書こうと思ったのですが、話の展開上ここまでずれ込んでしまいました。それは英語側の、ごく基本的なこと、教科書の音読にほかなりません。

 学校での英語成績50点台、塾のテストでは30点少々の生徒(生徒Aとします)。順調に行けば普通(といってもそれは、普通の理に適った順調ではなく、理にまったく適わない、しかしある程度は予測できる順調さです)3ヶ月くらい過ぎると、少しずつ少しずつ基本が蓄積され出し、こちらとしても進歩の度合いが実感できるのですが、この生徒Aの場合は、表面的にできる学習作業とは裏腹に、結果がついてこない。

 わたしの場合、このようなレベルの生徒は10人中8、9人まではなんとかする。またなんとかしてきた。しかし、全員は無理である。なんとしても不可能。 次のような諺がありますね。
 You can take a horse to water, but you can't make him drink.
「馬を水辺に連れて行くことはできても、馬に水を飲ませることはできない」

 でも、やる気が少々なくても無理やり水を飲ませてきた。こう書くと、かなり強引のように受け取られてしまうが、そうではない。事細かに書く気はないけど、有形無形のあらゆる手があるのです。オリジナル問題集なるものも、その有形の一つです。

 生徒Aは前向きなやる気はないけど、それかといって極度にやる気が乏しい生徒でもなかった。どうすればいいか?! この続きは次回に。

 えっ? こんなところで終わるの? 最後まで書けよっ、という声が聞こえてきそうですが、最近どうも根気と集中力が低下してきてのか、いや、やる気が少々乏しくなってきて、自分で自分を水辺に連れて行くのが苦痛に感じるときもあるのです。そんなときは無理をしないに限る。上の話と多少矛盾しているのでは?! はい、そう思います。他人には厳しく、自分には多少甘く、が弱点です。