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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§175 勉強以前の問題点についてVOL.1 
<筆箱の中身とHBの鉛筆>

 Yahoo!掲示板 の欄に、おもしろい記述が載っていました。そのまま失礼して拝借する。
「ふでばこの中のペンの量と成績は反比例する」

 めぼしいものを最近殆どみないのだけど、これだけはちょっと感心してしまった。たった一行だけど、ある意味、見事に急所を突いている。思い当たるふしが頭に点滅するから、おかしい。わたしならこれに、「消しゴムを使う頻度と成績は反比例する」を追加したい。

 ふでばこをパンパンに脹らませて、いったいその中に何が入っているのか?と思いきや、鉛筆、消しゴム、定規、コンパス、シャーペンは何種類も、さらにカラフルな蛍光ペンが幾種類も、また修正液なども当然のごとく入っているね。まあ、これは個人の趣味だからあれこれ言うわけではないが、また微笑ましくも感じるのだけど、ほんと、実際の学習作業の中では関係ないことが多い。

 また反対に、薄汚れて細長いふでばこから取り出すのは、シャーペン1本、ちびた消しゴム1個、勉強に欠かせない赤ペンが入っていない生徒もいる。貧しいのならわかるぞ、しかし高い月謝払って塾に来ているんだ、ふでばことその中身にまったく無頓着なのは、根本的に勉強するこころ構えとその気持ちが欠けているんだ。こういう輩は、ガツンと怒鳴り、具体的に指示を与え、匡正する。

 それにしても、シャーペンをカチカチと音をさせては芯を出すいまの生徒、それもテストに臨んで鉛筆の芯を取り替えている風景には、?マークがつくなあ。それでは思考が中断するだろう、数学のテストなどでは尚更だ。こういうところまで気配りして指導している塾はあると推うが、そこまで細かく注意を与えるのはしんどい。何から何まですべて人にいわれてどうするんだっ! そ
んな小さな、どうでもいいようなどうでもよくないような点は、普段から自分で気づいて自分で直せ。予備を1本持てばすむことだろう。

 それよりね、やはり普通の鉛筆を黒は3本、先を尖らせて、平常から使用することを勧めます。赤は0.5ミリぐらいの細いボールペンのほうが使いやすいとは思うのだけど、黒はHBのできればちょっと高いけれどワイン色の三菱uniの鉛筆がなんといっても使いやすい。

 このことにさして根拠はない。あくまで主観である。
 別に鉛筆に変えたから頭がよくなるわけではないが、少しピリッと締まるではないか。勉強をしています、という雰囲気が伝わってくる。生徒がシャーペンを手にして勉強している姿には、どうも隙間があるというか、遊びがあるというか、真剣さと迫力を感じないのだ。これに似た感慨をお持ちの方はいらっしゃるかもしれませんね。

 穿った観かたかも知れないが、近年の生徒の学力低下、その右下がりの曲線と鉛筆からシャーペンへ持ち替えたその普及率とは、見事反比例しているようにも思う。きちっと鉛筆を持てない生徒、まるでぎゅっと鷲掴みしてかるのような持ち方で字を書いている生徒、目を凝らさなければまともに読めないような細い薄い字で、それもさもふらふら自信なそうな字を平気で書いている生徒、字に意思を込めないでさらさら浮ついて書いている生徒、などなど、それらの直接の原因は、基本をしっかり身につけねばならない小学時に、徹底して先生から指導されていないからであり、その能力も教える初期の私見も満足に持ち合わせていないない教師が多いからであろう。また当然、家庭での勉強に臨む際の親の躾も不足しているからである。そして、これらを助長する遠因に、シャーペン使用もひとつ絡んでいるのではないか、と思われてならない。
 
 まったくね、染み込んでしまった悪癖は、中学生にもなろうものなら、一筋縄では直りません。それは、これをお読みのお母様たちがよくご存知でしょう。「勉強に必要なものだけ机の上に出せ、いらんものはしまえ」 と、まだ慣れてない中1の生徒などには何度も繰り返し言いますが、数学をするのに定規が筆箱の中に入っていない生徒や、赤ペンも持ってきていない生徒、勉強する上で最低何が必要で何が要らなくてもいいのか、直接授業で関係ないノートや余計な問題集などを雑多に机の上に並べて勉強しようとする生徒など、まずは自分自身の勉強への環境を治めることができない生徒は、ありきたりな表現になりますが、先生の話を十分に聞かないし、そのポイントを押さえる能力・集中力も当然足りないわけで、宿題、復習なども満足に遂行しません。こう言い切りたくなるほど、そのケースは圧倒的に多いわけです。

 ですから、塾に通い出して1年もなるのにさっぱり成績が上がらない生徒の多くは実に、勉強の中身云々を言う前に、一言でいえば、この勉強する周りにある細かな自己管理の点で非常にルーズといえますね。できる生徒は、そのあたりはきちんとしていますし、また伸びる生徒も、言われたことはすぐ守ろうとしたり、次から修正してきます。

 わたしのような塾では成績が上位な生徒から中位の生徒、また一部下位の生徒までばらばらにいるわけですが、まあ、それをある意味器用に教えていくテクニックなども当然必要になりますが、そんな中でかつて、そこそこレベルが揃った生徒のクラスがありました。学校での英語の実力テスト(中3です)の平均点が確か52点前後の折、塾生の平均点は88点を取っておりました。

 滅多に使わないがたまに要るときもあるという問題集を、授業中急にわたしが、○○持っているか、持っていたら出しなさい、ということがあります。無理を承知でいったわたしが驚いたことに、生徒皆、突然先生何を言うの?という顔つきをしながらもごそごそとカバンから出しました。全員です。普通は半数以上がそんなもの持ってこないわけで、必要な部分を急遽コピーして手渡
すことになるのですが、やはりこういうところにも如実に、学習の差、成績の差は顕現化しますね。

 この続きは次回に。うーん、中途半端なところで終わりました。