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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
 勉強をする上での工夫new <成績上位の生徒の場合>

 勉強していく上で、理解することは一番重要なことは誰しもご存じのとおり
かと思います。さて、その理解の深さを掘り下げるというか、自分の頭でとこ
とん「納得」するまで勉強しないと気が済まない生徒がいた、とします。

 もちろんこれは、貴重な美質だと思います。定期テストなど各教科90点以上、
5教科計でも460点から高いと480点くらいとっていることも稀ではありません。

 テストでの間違いはしっかりあとで自己チェックし、直します。日頃の勉強
のなかでも、ていねいにきっちりやっていることでしょう。

 本人の勉強に対する意識もその行動にもなんら不備なる点はなく、周りも皆
認めるところであります。

 いったいこういう生徒に、なんの「勉強する上での工夫」があるんでしょう
か? 

 ないですよね。もしあれば、自分で気づき、うまくやっていくことでしょう。

 でも、次に書くことが生徒に当て嵌まるかどうかはわかりませんが、ひとつ
知っていてほしいことがあります。

 中1、中2と過ぎ、中3になって某大手進学塾の学力テスト、または比較的問
題レベルが高い業者の模試を受けた、とします。

 時間が足らず、問題の最後までできなかった。家に帰って、やりそこなった
問題を解てみると、なーんだできたではないか・・・、これで7,8点は損した
な、と。あるいは、ひどいケースでいえば、まるまる大問1問手がつけられず、
20点近く下がってしまうことも・・・。偏差値にすれば、3から6,7ダウンに
なっているかもしれない。

 こうしたことが起こる科目といえば、英語と数学でですね。理科や社会、国
語にはまず起こりえません。

 なんで時間が足りないことになるかというと、問題量が多くなったというこ
とがあるかもしれません。しかしそれ以上に、問題の質と傾向がこれまで自分
が経験してきたものと異なり、ガクンとレベルが一段上がったことから来るか
と思います。

 英語の場合は、問題の長文がぐーんと長くかつ難しくなり、それを読みとる
のに時間がかかりすぎるからでしょうし、数学の場合は、いつも解いてきた問
題レベルよりも1,2段難しくなり、必然的にその場でどう解くかひどく考え込
まされる時間が長くなるからでしょう。

 この種の模試や学力テストに対し、これまでテスト慣れしていないことがひ
とつ考えられます。もしそうなら、これは次の模試ではある程度改善されるで
しょう。解く要領と段取りが、このような生徒(自分の頭でとことん「納得」
するまで勉強しないと気が済まない生徒)には、痛い失敗を通して身につくか
らです。

 でも、視方を変えればあとふたつ、問題があるかもしれません。

 ひとつは、それまでの2年余りの勉強のなかで、応用レベルの問題をどこま
で取り組んで勉強してきたのか?ということ。応用といっても、それはピンか
らキリまであります。それゆえ具体的にはここでは示せないのですが、しかし
まあ数学でいうなら5段階あるとすると、その真ん中の3くらいのレベルです。
応用問題のなかの極めて高いレベルの問題を解くための、その基礎と基本とい
ってもいい定番的な応用問題です。これは1,2年で当然やってきたのでしょう
ね? (英語のなかにもそれはあります。)

 そしてもうひとつは、スピード感に対する意識です。

 ふだん、勉強のなかで、はじめに書いたように自分の頭でとことん「納得」
するまで勉強しないと気が済まない生徒は、理解ばかりでなく、問題演習のな
かでも、いささか時間がかかるのではないかと思うくらいていねいに、慎重に
やることが傾向上多いかと、わたしは認識しています。

 それはいいんですが、出題が限られた範囲の定期テストでは、たとえじっく
り慎重にやっても、時間が足りないってことは英語と数学でも、まず100%な
いでしょう。ないってことは、自分がテスト受けるスピード感に疑問を抱くこ
とはないということなります。

 これを1年、2年と続けていくと、中3になって、もうすこしスピードを上げ
て解かないと時間が足りなくなるという事態に出遭ったとき、なかなか直すこ
とが大変になるのは、おそらく想像できるのではないでしょうか。身につけた
習慣、それも良い習慣はとくにです。

 長所もときに、欠点になることがある。いや、長所のなかにも欠点を抱えて
いる部分がある、というのが正しいでしょうか。

 問題を解くスピード。なにも速ければいいというものではありませんが、理
解と納得のあとは、そのいくぶん遅い(?)スピード感をふだんの演習のなか
でも引きずるのでなく、よりスピード感を意識して処理、対応することも心が
けてほしいと思うのです。慎重さとていねいさを維持しつつ、しかももっと速
く、正確に解くという訓練を、基礎と基本を身につける勉強のなかで意識し身
につける。演習問題の残り半分ほど使ってこうしたことをやるのは、勉強する
なかでのひとつの工夫ではないかと考えています