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 高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
  大学合格体験記を読んでみてVOL.3 <勉強とスマホ>

 勉強とスマホの関係は、いまや生徒にとって切っても切れない関係になって
いますね。それはたとえ筆箱の横に置いていてもなんら違和感がない。

 出口治明氏の著書のひとつを読んでいると、次のような一節があった。

「どんな分野の勉強でもある程度の時間をかけて、一生懸命取り組む以外に方
法はないのです。結局、どんな勉強もかけた時間がものをいいます。大事なこ
とは継続です。したがって、自分のやる気を継続させるインセンティブを上手
に与え続けることが大切です。英語にせよ他の勉強にせよ、よくできる人は、
自分をごまかしながらやる気にさせる仕掛けづくりが大変上手です。
(注:インセンティブとは、モチベーションを維持・増幅させるための外的刺
激のこと。)」

 勉強は継続が大切、その継続を可能にする、やる気を如何にして保つか、自
分をごまかすその仕掛けづくりについて、これは指摘するまでもなく勉強に纏
わる大きなテーマでしょう。しかし反面、抽象的な内容になることが多く、そ
のノウハウも生徒それぞれの成績や勉強環境によって異なった対応が要求され
ますから、たとえ良さそうに見えても実践段階で潰えてしまうことは度々かと
思います。

 そうではなく、この文章からちょっと押さえておきたいのは、「勉強にはあ
る程度の時間をかけて、一生懸命取り組む以外に方法はないのです」という部
分であります。勉強時間はどの生徒にも限られている。そのなかで、でもやっ
ぱり、ある程度は時間をかけることが必要なのです。そして成績をいまより上
げるためには一生懸命取り組む以外に方法はない、のです。

 問題は、「ある程度の時間の外に」スマホを見るあるいはゲームなどをする
時間は当然あっていいと思うのですが、「ある程度の時間の内に」スマホを見
る時間を持っていては、これは生徒に対し直接マイナスの影響を与えることに
なるでしょう。

「ある程度の時間の内に」勉強しようとしているのに、ついスマホに触り、見
入ってしまい貴重な勉強に回す時間をロスしてしまう。このことに対し、なに
か回避する手立てはないのか?

 その参考例を大学合格体験記のなかより拾ってみました。といっても、この
話題に言及しているものはあまりない。また中高の違いや通学方法も異なり、
ただ、みんなスマホに嵌りそしてそれから距離を置くことにいろいろと苦労し
ていることだけは知っておいてもらってもいいかなと考え、載せることにしま
した。

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 スマホ。この文明の利器は受験生には敵です。僕はつい開いてしまう某動画
アプリにロックをかけ塾から帰った後11時以降は見れないようにしていました。
                     <名古屋大学 農学部>
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 集中力を妨げるものの代表例はスマホであります。アプリを消去したり時間
制限をするのもひとつですが、僕は学校のロッカー内に入れたまま帰るのをお
すすめします。今日はちゃんと勉強しようかなと思った日に学校のロッカーに
スマホを入れたままにするというものです。テレフォンカードを持っていれば、
何か親に連絡したいときに公衆電話かを使って連絡することができます、

 また、翌日スマホをロッカーから出し忘れることがけっこう多いので、次の
日も仕方なくスマホを触らずに集中して勉強することができます。これが何度
か重なると、スマホのない生活に慣れ始めます。考査期間中だけでもいいので
ぜひやってみてください。           <筑波大学 医学部>
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 僕は家で自習するのが苦手でしたがタイムプラス勉強法を実践してからは家
でも自習できるようになったので紹介します。

 これは大学受験だけでなく定期テストの勉強をする際にも使えると思います。
どんな勉強法かというと名前の通り、タイムプラスで自分の勉強している手元
を撮影する勉強方法です。

 この勉強法には2つのメリットがあり、1つ目は撮影している間はその撮影
している携帯やPADを触ることができないことです。僕は家で勉強しようと思
ってもすぐYouTubeで動画を見たりSNSを見たりしていましたが、この勉強法を
取り入れてから撮影している間に携帯を触れなくなり勉強に集中することがで
きました。

 2つ目のメリットは自分の勉強の記録を残せることです。勉強はどれだけし
たか実際に目で見ることはできなく全然勉強していないのではと不安になるこ
とがあると思うので、こうして勉強の記録を残すことで後々見返したとき自信
になると思います。

 短針がぐるぐる何周も回るのを見るとより勉強したと思えるので、アナログ
時計を置いておくのもいいと思います。これ以外にもStudyplusというアプリ
を使って勉強の記録を残していました。このアプリは友達と勉強記録を共有す
ることができ、友達の勉強記録に刺激を受けることができるのでお勧めです。
                       <大阪大学 工学部>
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 勉強する前に、ほんのひといきの息抜きのつもりでスマホに触る。5分、10分
のつもりが気がつけば20分は経っている。たった20分ではないか、と思うかも
しれないけれどこの間に気持ちはリラックスして、そのリラックスこそが勉強
に入る気持ちを阻害したり億劫にさせたり、あるいはやる気に入るスイッチを
もうすこし後にずらしてしまう。

 こんな感じの中学生もなかにいるだろう。上記の具体例が直接お役に立てな
くてもなんらかのヒントになればと思う。

 ロッカーに入れるなんてことはできないだろうけれど、少なくとも目に触れ
ないようにすることはできますね。机から離し、スマホを手の届かないところ
に置いておく、それも画面を下にして通知が見えないようにしておくだけでも
だいぶ違うのではないでしょうか? 

 またスマホを見るのは勉強と勉強のあいだの休憩時間、あるいは勉強し終わ
ったあと、これが一番理想かなと思うが、まあそれぞれ。一番重要なのは、勉
強に入るときは、なにも考えずなにも自分に余裕を与えずいきなり突っ込んで
入るべし、かな。この習慣というか癖をできたら身につけてほしい・・・。