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数学についてですが、問題を解くスピードが遅いように思います。定期テストでも、2問終わらなかったようです。これは、中1数学・再学習問題集をすることで、解決するのでしょうか? 問題集をするときに、時間を決めてやるなどすれば、いいのでしょうか? 先生の問題集と息子の相性や息子の意見を聞いて、2年からZ会から先生の問題集に変更することも考えています。<S様> |
メール拝見いたしました。 とても詳しく書いてくださってますので、お子様の状況その他よくわかりました。 現在、中1の男のお子様で、中学になってから勉強に関しては、Z会(5科目)を利用し、個別指導塾では英語を習っているんですね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 中1学年末テスト 英語98、数学87、国語96、理科98、社会85 明日受ける予定の業者テストの昨年の過去問 英語65(62)、数学78(66)、国語87(68)、理科88(68)、社会77(62)。3科230(67)、 5科395(67)カッコは偏差値 このような成績です。 埼玉県に住んでおり、公立トップレベルの大宮高校を志望しています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 うーん、とてもよくできていますね。5教科計464点。業者模試の偏差値も3教科、5教科とも67なら、大宮高校を狙うには現時点、まずまずのいい位置につけているといいますか、じゅうぶん可能性があるかと存じます。 さてしかし、もうすこし各科目接近し目を光らせて(?)視ますと、感心することと、うん、なんだ?・・・というものもありそうです。 とても感心するのは、国語です。男の子で、ふつうの定期テストで96点、業者テストでも87点、偏差値68もあるというのは、実際なかなかいませんし、ほんとにすばらしいと思います。理・数はとてもいいのに、国語で足を引っ張る生徒というのは、ある意味けっこう大変なことが先々あるのですが、そういう心配がないのはほんといいことであります。国語の力を身につけておく勉強というか教育を、小学時にあいだに家のなかで大事にされてきたのかなと、勝手ながら想像いたしております。 理科もいいですね。実力も大いにありそうですし、感心いたしております。 さて、ここからですが、先に社会。 学年末テストは85点、業者テストは77点(偏差値62)。決してわるい点ではないんですが、5教科のなかではあまり勉強していないんでしょうか、点数も現時点平凡であります。ただもっとねじを巻き、気持ちも入って勉強してゆけば、じゅうぶん偏差値的に70くらいまでは行きそうに想像いたしておりますが、まあここではいま、これ以上のことは申しません。 問題は、英語と数学。 厳しくみなければなんら問題はないんですが、そしてふつうにみればとても優秀な点数をとっているんですが、ちょっと引っかかるところがあって、あえて書かせていただきますね。 学年末テストの英語の98点はとてもいいのに、業者テスト(昨年の過去問)の英語では素点で65点、偏差値も62というのは、そして英語だけは個別指導塾でも勉強されているのですから、あっ、まだありました、わたしのHP上のテストをされてみたら68点というのは、ちょっと?マークがつくところであります。 また、その原因もわたしなりによく判りました。 これは息子様に限らず、よくあるケースなのですが結論的に申せば、演習不足です。習ったことも全体でいえば、一部は忘れているのが覗えますし、あるいはなかに深く文法を理解しきれていないところ、単語や熟語、重要構文なども完全に暗記しきれていないところなども想像しえます。中1英語の基礎と基本をじゅうぶん身につけているとはいえません。 数学はあとにして、先に英語のほうのご質問にお応えさていただきますね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 頑張っているけれど、先生のホームページに書かれている、実力テストだと点数 が伸びないパターンだと思い、中2になる前に、基礎を固めておくべきだと気付 きました。 問題の読み間違えや、問題があることに気づかない、まさかというようなミスも あります。 ここは、本人の意識の問題もあるとおもいますが、これからもその都度言い聞か せ続けるつもりです。(クエスチョンマークとピリオド忘れは、2学期までになん とかなくなりました。何度も何度も注意し、こちらが消耗しました〓) とにかく、先生のホームページに書かれている内容はまさにその通り!と思うこ とばかりです。 そこで、英語の問題集ですが、あと一ヶ月ほどで中1の土台をしっかりさせるた めに、息子に向く問題集は、中1英語REVIEW 問題集と中1英語の実力をつける問 題集のどちらが良いか教えていただければと思います。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Z会や学習塾での勉強もきちんと真面目にされているのですが、やはり上記の英語の点数や偏差値などから観て、わたしとしては「中1英語REVIEW 問題集」のほうをできればお勧めさせていただきます。 まさかというミスは、ほんとよく生徒はやりますね。またお母様が書かれている「本人の意識の問題もあるとおもいますが、これからもその都度言い聞かせ続けるつもりです。(クエスチョンマークとピリオド忘れは、2学期までになんとかなくなりました。何度も何度も注意し、こちらが消耗しました〓)」というのも、 つくづくよくわかるところです。まさに消耗戦であります。相手も疲れますが、こちらも確実に相手以上に疲れております。でも、途中でこちらがギブアップすれば負けで、とにかく負けないように頑張るしかありません。 でも、お母様も相当頑張ってこられましたが、お子様もそれによく応え、努力を続け、いい成績をとっているのは、なによりかと存じます。 「1年子どもを見ていて思ったことは、結局、塾に行くから成績が上がるのではなく、普段から家でコツコツ勉強しなければ成績は上がらない、という当たり前のことと、息子は、素直で真面目にコツコツよく頑張っている、ということです(親ばかですが)。」 いえいえ。たしかに書かれているとおりでありますね。大いに認めて、また褒めてあげてください。お子様は素直で真面目でよく頑張ってこられているのは、わたしにも文面からほんとよく想像しえるところであります。この姿勢が、勉強には一番です。 あと、数学につきまして。 学年末の数学は87点、業者テストのほうの数学は78点(偏差値66)。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 数学についてですが、問題を解くスピードが遅いように思います。定期テストで も、2問終わらなかったようです。これは、中1数学・再学習問題集をすること で、解決するのでしょうか? 問題集をするときに、時間を決めてやるなどすれ ば、いいのでしょうか? 先生の問題集と息子の相性や息子の意見を聞いて、2年からZ会から先生の問題集 に変更することも考えています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 英語とは異なり数学の点数は、87点とすこし低いのに、業者テストでは78点で偏差値66。 数学の実力のほうは、まずまずのものがあるように感じます。といっても、おそらくこれは、基礎と基本の知識がしっかりしていることとともに、応用の基礎的な段階までの学力が身についているということであり、これで現状じゅぶんなのですが、その上にある応用問題(特に図形関係)には特にまだ勉強されていない状態・・・かもしれませんね。 この点はさておき、そしてもっと基本に目をやると、学年末の87点というのは、最後まで解くのに間に合わず、2問終わらなかったことが点数に大きく影響したんですね。 問題を解くスピードが遅いのが原因・・・。 ・これは、中1数学・再学習問題集をすることで、解決するのでしょうか? うーん、解決するとは、はっきりとは申し上げられません。というのも、この問題集はHP上でも説明しておりますが、あくまで中1の復習をする問題集であり、基礎的なことを如何にきちんと守り、やるのが大事か、忘れてはいけない知識や解法は何か、またテストで問われる問題とは何かなど、それらをもう一度整理あるいはやり直して身につけることを目的とした問題集であり、問題演習量も通年用 の豊富なものと較べれば3分の1程度の量のものです。 ですので、もしされた場合、多少はスピードも上がるかもしれませんが、それはあくまで副次的なものであり、本来的には通年用問題集〈たとえば、これからですと中2数学になるかもしれませんが・・・)を通してその中で磨いていくのが理想となるでしょうか? ・問題集をするときに、時間を決めてやるなどすれば、いいのでしょうか? はじめは理解が重要であり、それにかける時間もある程度必要ですね。つまり、じっくり解くことも必要でありますが、どんどん問題を解いていくなかで、パターンも解法も掴んだという意識が持てたのなら、その段階からスピードを上げていくのが当然必要になってきます。 時間を決めてやるのは、こういう段階からであり、そしてその問題も基礎なのか応用なのかによっても異なってくるかと思います。基礎は時間を決めて、応用は時間に関係なく粘って考えることも大事です。しかし、その応用も、まだ解法が自分の身についていなければ、粘って考えても無意味なこともあり、それより解法をみてじっくり考えること、覚えることも勉強であります。 以上、「中1数学・再学習問題」をされるのもひとつの手だとはわたしも考えるのですが、スピードを上げる課題は中2で本格的に訓練、鍛えていくこともあるいはひとつの考えかとも思います。 もしそうすると、数学の当面の課題をどこに置くかと申しますと、それはやはり図形でありましょう。その場合、「算数の図形教室<B>」という問題集がありまして、公立トップ校を目指している生徒はけっこうこれを中1あるいは中2の間に利用していますので、もしよろしければご参照してみてください。 余計なことを書いたかもしれませんが、以上ご参考まで。 |