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入試図形問題の攻略問題集のレベルが高いのですが、・・・。<O様> |
また、質問させてください。 数学の成績は、通知表は4、実力テストは、20番くらい(だいたい85前後)の成績です。塾に入っておらず、通信教育のみでここまでやってきました。学校の授業はまだ2次関数ですが通信教育が早いので、もう中3の内容は終わりました。そろそろ良いかと入試図形の問題に着手し始め、2次関数はなんとかクリアし、相似に入ったとたん行き詰まりました。まったく、ひらめかないのです。それでも解答を見ながら繰り返し解き、NO,5までいきましたが、NO.5はもう三日やっても自力で解けない。本人はもっと基本をやりたいと言い出しました。学校の問題集はクリアし、個人で購入したハイクラス問題集もそこそこできるのですが、先生の問題はレベルが違いすぎるらしいのです。志望校は地元のトップ進学校で入試の図形はかなり難しいように思いこの問題集を購入しましたが、我が家には無理なのかでしょうか。今月末に実力テストを控え実力対策問題(購入しました)も、やらなければいけないし、入試対策(相似)にばかり時間がかかりどうしたものかと悩んでいます。アドバイスをお願いします。 短い内容に必要なことがすべて簡潔に網羅されており、しかもとても深刻な問題なので、どう答えるべきか迷うところです。 簡潔には答えられないので、1つ1つ説明、意見を書いてみます。 1.「数学の成績は、通知表は4、実力テストは、20番くらい(だいたい85前後)の成績です。塾に入っておらず、通信教育のみでここまでやってきました。学校の授業はまだ2次関数ですが通信教育が早いので、もう中3の内容は終わりました。」 いいペースだと思います。この問題が起こるのは、12月から冬休みにかけてが最も多いのが一般的です。それが早くて、むしろよかった、と思ってください。時間的にまだ余裕がありますから。成績の20番は、数学のみのもの(5科目ではなく)と判断しますが、入試図形の対応力でいえば、よくある傾向です。数学に関し学年(200名あまりとして)で5,6番くらいまでの生徒しか、ほんとうにはすらすら理解ができませんし、自力でも解けません。しかし、それが入試問題、それも図形問題のこわい姿です。ネバーギブアップですよ! 2.「学校の問題集はクリアし、個人で購入したハイクラス問題集もそこそこできるのですが、先生の問題はレベルが違いすぎるらしいのです。志望校は地元のトップ進学校で入試の図形はかなり難しいように思いこの問題集を購入しましたが、我が家には無理なのかでしょうか。」 ハイクラス問題集も実は名前だけで、それほどたいした問題で構成されていない場合も結構あり(これはあくまでわたしの私見)、なんともいえませんが、わたしの問題は、ホームページでも説明していますが、正真正銘のALL入試問題、公立入試:私立入試の比率、約9:1で構成してあります。それも偏差値でいえば3ランクに別け、60〜70までの範囲です。いま壁にぶつかっているのは「偏差値63〜67」のものです。「レベルが違いすぎる」と感じているようですが、たしかに生徒にとっては難しいところがあるでしょう。しかし、逆にいえば、いままでの通信教育の学習内容や問題集のレベルが、低いとはまったく思いませんが、高い内容のものをあまり含んでいなかったといえるかもしれません。 「地元のトップ進学校」を目指すのなら、まさにこのレベルの入試問題をこなして身につけていくことが、避けられない道といえるでしょう。無理と思えば、無理。無理でないようにしていくのが受験勉強です。 3.「2次関数はなんとかクリアし、相似に入ったとたん行き詰まりました。まったく、ひらめかないのです。それでも解答を見ながら繰り返し解き、NO,5までいきましたが、NO.5はもう三日やっても自力で解けない。本人はもっと基本をやりたいと言い出しました。」 2次関数はなんとかクリアしたことは、ひとつの成果ですよ。1次関数と併せてとても大事で、また攻略するノウハウが一杯ありますから、それを十分吸収して他に活用する力をもっておいてほしいと思います。 「相似に入ったとたん行き詰まりました。まったく、ひらめかないのです。」 「NO.5はもう三日やっても自力で解けない」 これは勉強のしかたが間違っています。そして考え方も間違いです。厳しい言い方になり、すみません。 問題見て、解こうとして15分考えたが、解けない。それならすぐ、あきらめる。自分の頭に解くノウハウがないからです。解答をみて、その説明とポイントをよく考える。理解する。ここに時間が多少要る。そしてわかれば、自分でまた解く。しかし、解けないところが部分的に出てくる。解答をみる。その箇所を考える、理解が足りないから、解けないだけです。そしてまた自分の力で解く。解法のポイントを納得する、そしてポイントだけを暗記する。 この暗記したことが、大事な解法のポイントを学び取ったことだけが、実力として残る。次の問題をする。しかし、できない。また同様のことをする。しなければならない。その解法の玉が10個、20個と自分の中に蓄えてきた段階で、「ひらめき」が生まれるのです。いま、まったくひらめかないのは、当然です。何も持っていないのですから。また、いままでにその種の図形問題に接してきていない(?)のですから。粘り強い性格は十分わかります。それはいい美質で必要なのですが、ある程度解法のノウハウ、テクニックを身につけてから、粘るようにすべきです。 「本人はもっと基本をやりたいと言い出しました」 基本の力が足りないのはありません。基本が十分できても、応用ができるようにはなりません。その答えは上に書いています。みる世界が違いますから。そして、いままでの学習方法で図形の問題を解くことはできません。勉強リズム・スタイルを変えることが、この入試図形問題になると必要です。 4.「今月末に実力テストを控え実力対策問題(購入しました)も、やらなければいけないし、入試対策(相似)にばかり時間がかかりどうしたものかと悩んでいます。」 時間はかかります。しかし、その時間のかけ方が間違っていますから、是非直してください。応用図形に慣れてくるまで、理解ができ、暗記もでき、問題見ればすぐ解法が頭に浮かぶまで、最初は時間がかかります。それが少しずつ溜まってくると、ピッチは上がりだします。それまで我慢。 実力テスト2週間前からはまたその対策に戻るとして、実力対策問題集で基本とやや応用を勉強して、それまでの1週間、そしてテストが終わればまた再開する形で進んでいく、それでいいんではないでしょうか? 最後になりましたが、問題の7割ができるようになればまずOK!です。どうしても難しいのは飛ばして、またあとでやるなりしてください。 あとですると、そのときわからなかったことが、不思議にわかるようになることも結構ありますから。応用とはそういうものですから。 |