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 英語の問題集の授業の進め方について<Y塾様>

英語の問題集の授業の進め方ですが、現在貴塾では、教科書中心に展開されてるとのこと。私の塾とプリントの利用方法について、以下簡単に意見を述べさせて頂きます。

私の塾生もたいしたことはありません。偏差値で40そこそこの生徒から上は65〜68ぐらいまで、全くばらばらです。40ぐらいの生徒を何とか最終50ぐらいに引き上げますが、ほんとにしんどいことです。それが仕事とはいえこの苦労は、教えた人でなければわからないでしょうね。

まあそれはともかく、限られた時間で(例えば週に1回とか)、上記の生徒を指導することはそう簡単ではありませんね。授業の進め方には大きく2つあると思うんです。実際その2つを経験しましたが、つまり、教科書中心に教えるやり方と、全くそれを無視したやり方です。

教科書中心にした場合、確かに学校の定期テストではそれなりに点数は取れるかも知れません。しかし、それでも平均的な生徒を教える場合、文法や単語、熟語など、ほんとに覚えさせるのに苦労するわけですが。

でもそうやって仮にテストが出来たとしても、実力テストや学力テストになると、意外な結果がでてくるわけでしょう? 恐ろしく生徒は身についていない。もっと出来ていい筈だ、と。それが高校入試になると、簡単にいって実力形成には教科書中心では効果が薄い。その原因は生徒の圧倒的な物忘れに起因すると思いますが、またそれなりにやり直さなければならない。実力が思うほど、いや思った三分の一もつかないのが現実ですね。

ですから、私の場合は当然ですが、自分の作った問題集で、教科書を無視して、中1ではこれだけ知らねばならない、中2ではこれだけ、中3ではこんなこともと、徹底して文法を深く狭くとことん演習しているわけです。間違い直しや済んだ後の基本構文の確認テストは当然します。それでも時が経てば、ああ不思議なことに忘れる生徒もいますが、実力的には「ましになる」わけです。

そして教科書対策は、塾専用の問題集(私の場合は、栄光版の教科書ワーク)を生徒にあてがえ、解答をつけて、学校のスピードに適当にあわせて、宿題で何ページから何ページまでしろ、といっております。解答あわせまでが宿題です。それを次回の授業の折、チェックしします。生徒がやるとこですから、ほんとうには理解もしていないし、単語も正確に暗記していないのはわかっていますが、何もかも完全にとは行きません。ある程度、目を瞑っています。ただやり方が拙い、宿題の進め方が乱雑な生徒は厳しく指導はしますが。

そしてテスト1週間前には、教科書に無理やり戻り、その内容をワークや付録のテスト対策でチェックするというやり方をしています。

簡単にいいましてこんな感じでしょうか。9:1に比率くらいで、あくまで入試と実力を睨んでプリント中心の勉強を進めております。力のある生徒はそれで90点以上取りますし、ない生徒でも70点前後でしょうか? あくまで骨を入れる作業が中心で、公立中学の生徒は、その骨もない生徒が塾に行っていても半数以上はいるわけで、少なくともそんなことがないよう、努力と演習は積んでいます。

教科書の習う順序には大体合わせてきましたが、今度の指導内容、また教科書のつくりには、呆れるやら大いに疑念を持つ次第で、これではますます生徒は習う内容が中途半端、表面的な理解と知識に留まり、それ以上に学力も実力も十分には育たないなと感じております。

また、プリントでは中2、3年は支障はないのですが、中1の指導は例年一番しんどいといいますか、プリントの内容と教科書の進め方が違うので、わたし自身も戸惑いながらやってるのが実情です。まあそれは1学期だけのことですが。 be 動詞と一般動詞の文法の進め方ですね。夏休みもいれ2学期になれば、そ
れは解消してます。

以上、こんな感じです。何かしらヒントになることがあればいいんですが。