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 中3学習の進め方<S様>

「2回の実力テストを経験しました。が、どうもパッとしないのです。特にこれまで自信のあった理科が。しかし、このテストのおかげで物理が苦手だと判明しましたので、今日から次回(30日)に向け苦手集中講座を頑張らせたいと思っております。」

いいことです、苦手な部分を集中して勉強し直すことは。

理科はそれができる教科ですね。根本からその基礎をやり直して積んでいかねばならない英語や数学と違って、理科と社会は、縦割りになっているわけですから、弱いところもあれば、わりかしよく覚えているところもある科目です。

但し、ある程度自信のある分野でも、2年間となるとところどころ穴が開いていたり、基本的なことでさえ時折抜けてしまっている部分が中に出てくるのが中3生かと思います。そこらも補強しつつ、夏休
みも利用して、実力を回復、さらに入試への力を育てる勉強に取り組んでみてください。

○○部はどこも結構長くまで活動をしますね。必然的に絶対的時間を取られ、勉強に回す時間が他の生徒と較べ少ないのも事実かと思います。そしてお母様もお書きのように、少々焦りを感じるのも自然というか、よくわかります。

でも、こう思います。
本人は好きなことをとことんやっているのですから(またさせてもらっているのですから)、とても幸せです。勉強で溜まったストレスもそこで発散されるでしょう。その分、多少は時間が少なくても(いまはですが)、集中して学校の授業に、また家庭での学習に取り組んでいけているのではないでしょうか? そのままでいいと思うのです。焦る必要はありません。

まずは内申を重視し、学校の定期テストでいい点数を取ること、実技4教科ももちろんですが、それ以外の課題や授業態度なども疎かにしないこと。

次に、実力をつける対策ですね。5科目の具体的成績がいまいちわかりませんが、まずは一般的に申しあげて。

いまから夏休みの終りまでは、

1.理科と社会の学習に力を入れること。

1,2年の総復習とその知識の回復、基本の充実に、なにより気持ちを入れ努めることです。こうして書くのは簡単ですが、実際その作業は大変です。時間がかかります。塾なんかの夏期講習で社会とか理科がありますが、毎日3時間を1週間の講義のコマをしていたとしても、また受けたとしても、そんなもので実力が容易につくのではありません。たいして身になっていない生徒は、結果多いのです。ですから、気にしないことです。

学校から出た課題の宿題(夏休み)をていねいにきっちりすること。また、使って頂いているE-juku1stの社会と理科の問題集を真剣に時間をかけ、目標を決めてやり遂げること。これで十分過ぎます。でも、大変です。石に噛りついても成し遂げてください。結果は秋以降に必ず出ます。中途半端なら出ません。塾なんか行っている暇はないはずです。頑張ってください。

2.数学と英語。

中3の1学期までの範囲、その基本の徹底です。数・英の実力テスト対策を買ってもらったかどうかは不明にして(すみません)よくわからないのですが、どちらにしろ、現時点までの基礎の力の充実に努めることです。応用は秋以降からです。その基礎がしっかり入っていれば、また何度も点検、確認しつつですが、偏差値は65は超えますから。

 国語は学校中心に。いずれにしても、そう思うほどうまくはいきません。欲張りすぎると却って何もかも中途半端になりますし、また焦ってしまいます。適度でいいのです。ただ、いま目の前のある課題、自分の欠点、また弱い部分をしっかり見つめて、それを少しずつ処理していくことかと思います。しんどくなったら、休む。気持ちが入れば、する。そんな歩みで、コツコツ進んでいけば、と。

塾に行かず自分でするのは何かと大変なところ、しんどいことはあるでしょうが、その分、身についてものは借り物ではなく本物ですから、それは高校に行ってもきっと役立つことでしょう。

何をすべきか、それをどう実行してくか、そのことが○君にわかっていれば、塾に行かない者の意地は十分見せられます。

では、ゆっくり継続して、頑張ってください。