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 .中3学習での課題(公立トップ校へ向けて!) <M様>

<省略>
問題は数学と英語の不安定さ、それに社会。(この生徒は、数学、理科、国語はかなりできます。)

はっきり力が不足している社会から。勉強時間も少ない、努力も足りない。では、こうするんだよ、1,2年の復習をしようね、といってもするものではない。たとえ気持ちがあっても行動が伴わない。ずるずる秋まで行って、ようやく暗記しなければと大慌て。多少はましになるだろうが、偏差値でいえば60は超えない程度。○○高<公立トップ校>にはそれでは不安要素が入る。

じゃあ、どうするんだ? それは、本人の気持ちが定まること。つまり、社会を何とか押し上げる、実力を上げねば、という強い気持ちをほんとうに自覚すること。そしてそれを行動に移すこと。何をもって?! いま社会の問題集を作っています。いままで塾で使っていたのを叩き台に、根本的に作り変えている最中。真剣にやれば偏差値70は超える代物です。しかしそれは、いまの力が60あるかないかの生徒のことで、50少々なら65ぐらいが最終目標かも。でも、そこまでは努力すればゆく。そのためには4月からスタートすること(完成は4月上旬を目指しているんですが)。かなりしんどい勉強にはなるけど、中3なら当然。是非頑張って欲しい、と思います。

さて、数学と英語。模試と実力テストの逆転現象。これは成績のいい生徒の中ではよくある事例。でも、ほんとうに実力のある生徒はそのようなことはない。つまり、まだ、どちらの科目も十分な実力を伴っていないということ。これを鍛えることが中3の課題ですね。

英語はいまどのような勉強をしているのかな? 問題集をやっていますか。間違いをノート直しして覚えていますか。重要構文を暗記していますか。手で書いて、何度も何度も繰り返して染みこむ練習をしていますか。

模試の英91点と学校の実力テスト英78点の差はどこにあるか? 出題傾向の差? 十分問題を読んでいなかった? 確かにそれもありますね。けれど、やはり中身なのです。 本人の英語の中身です。積んでは崩れ、入れれば漏れの状態は殆どの生徒の実態ですが、○○君もまだその中身は80%ぐらいしか身には入っていないのでしょう。10習えば、時間の経過とともに2が抜ける。次に新しいことを10習えば、2が抜ける。では、20のなかのいくら身についているのだろうか? 16?ではありませんね。最初の2をカバーして初めて16です。計算が合いませんが、現実はそういうものです。つまり、新しく習うことの吸収はもちろん、絶えず補修していかねば、実力はそう簡単には溜まらないということです。そのあたりの学習の継続と集中が、まだ足りないように思えます。知識が頭から体に降りていないのです。そこそこまで来ている訳ですから、あとはもう少し時間をかける演習と記憶の作業が欲しい。

最後に数学ですが、模試の数64点(55.1)と学校の実力テスト数97点。
これは出題傾向と問題難易度の差です。学校では学習した基本を覚えているかを観ているの対し、模試は数学能力を観ているのです。ですから、数学能力が練れていないことを表しています。E-juku1st の問題集はそこを取り入れてあるのですが、恐らく十分にはやっていない筈です。プラスαの学習(宿題編の右側のEEと授業編の下の部分REVIEWの箇所)をしていないと推います。数学の力はある生徒なのですが、いつの間にか学校のレベルだけに留まってしまった学習の結果であるように思います。

このあたり、今度からする「図形特訓教室」を利用して、もっともっと頭を練り、また安易に解ける問題ではなく、悩んで苦しむ問題を学習をしてゆくことが必要かと考えます。このような感じでしょうか。ご参考になれば・・・。