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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§58 うーん、たいへん、たいへん・・・
<数学の問題集改訂作り>

 うーん、たいへん忙しい状況に陥っております。忙しいのは性格的に好きでないというか、焦りますと、へまばかりしでかし、深みに嵌り、かえって遠回りをし、碌なことがないのを、体験上十二分に知悉しておりますのでとても嫌いなのですが、嫌いなものはえてして追いかけられるのがこの世の道理、無視すれば楽も、やるのは自分ひとり、何ら時間が経てば解決するといった代物でもなく、事態は膠着したまま、遅々と進まないことも悲しいことにわかりきっているので、まあ意に反しつつ、疲労感を蓄積しながら、年末年始を蹌踉と過ごして来ました。といってもそれは、勝手に自分で陥っているので、誰のせいでもありませんが。

 冬期講習もやっとこさ済み、普段の倍の仕事量と時間をかけるものですから、即ち倍の神経を使いますもので、もうへとへと、特にこの時期、受験が大きく圧し掛かるわけで、それも出来のよい生徒(?)ならばまだしも、受験の応用を教えてる最中に、まだこんな基礎も知らないのか、忘れたのか、ミスるのか、といったことを、平然と中3生はするので、応用を教えるこちらの勢いも殺がれ、基礎に目を無理やり向けねばならず、受験に必要なノウハウをどんどん詰め込ませ、「これが出るぞ、私立入試で」といった新しい知識をこれでもかと教える中で、「おいおい、関係代名詞の先行詞は名詞だろうっ!」「所有格なんだよ、先行詞と名詞の関係が所有。・・・ えっ? 所有格の関係代名詞を忘れた? ほ、ほんとかよ。たった1個しかないだろう? あれほど教え、演
習しただろうがっ」と、声を張り上げ、道理も理屈もへったくれもなく、また丁寧な優しさもなく、厳しく、冷たく(これ、わかります? ものごとを教えるには限度がある。十二分に演習と説明をして、十二分に生徒がわかる。それを忘れる、教え直す。またしても忘れる、教え直す。そして、また?の段階になると・・・ねえ、もういい加減にしてくれよ)、教え直す自分にほとほと草臥れます。それでも、こころの中は、ゴッド・ブレス・ユー(神のご加護を)、ではなく、ゴッド・ブレス・ザ・ステュ―デンツなわけですが。

 そんな状況の中、昨年11月より取りかかっているのですが、2002年度の新学習指導要領に合わせ、数学の問題集の改訂作業に没頭しています。年末から正月開けの休みも今年は関係なく、塾に寄り付いて(本来、休みは塾に寄り付かない性質なんですが)、ひとり黙々と編集作業に邁進(?)する破目になりました。

 数学の新しい指導内容は従来に較べ、一説には3分の2に減って減っております。そこまでいかなくても、明らかにレベルダウンです。実際私もその内容に併せながら問題改訂しておりますと、やるせないものを感じます。細かいことはいくらでもあるのですが、それは省くとして、一言でいうと「数学のダイナミズム」は新指導要領では失われた、という心境でしょうか。一番数学らしい、思考力を問われる問題分野が“削除”されているのですから。

 でもですね、往往にして本音と建前がよく違うように、新指導要領に完全に沿えば、数学の高校入試の問題は成り立ちません。必ず齟齬が生じることは目に見えています。今までの一軍選手の問題がみんな消えて二軍選手の問題で戦えと言ってるのと同じだからです。現在でもよく考えて見れば、学校で教えてる数学レベルと公立高校の入試数学の問題には甚だしい乖離があるのであり、ましてや私立高校の入試を考えますと、決して問題レベルを下げるわけにはいきません。

 まあそんなことに苦慮しつつ、形式的には習う段取りと各学年の単元に大幅な変更があるので、逐一対応しながら、また、私自身作成している問題集独特の目に見えぬ構成もあるので、それに修正、加筆、変更を加えて、中1は既に完成、現在、中2の改訂真っ最中というところです。1月下旬には完成予定、2月、3月で中3数学(当然のことながら、これが一番厄介ですが)の改定作業を終えたく思ってる次第です。

 それだけでも私の奥行きのない脳みそは占領されているのですが、ご存知の方も多いと思われますが、このメルマガ以外にあと3つ英語のメルマガを手がけており、ちょっと余談ですが、このメルマガを書いている最中に、兵庫県のとある中2の女の子からメールが届き、その内容を読みますと、「教科の中では英語が一番好きです。去年の2学期中間テストで最高順位を取りまた。374人中12位です。・・・頑張ります」と書かれていました。このようなメールを時折いただくと、根が単純なだけにうれしくなっちゃって、ますますこちらも継続していいものを(? おいおい、自我自賛するな!)配信しなければと、力が入ります。

 まあざあーっとこんな状況で、自分が蒔いた種と、文部省の相変わらず愚かな学習指導政策に辟易しながら、忙しい毎日を送っている状況です。