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668 学習スピードについて new
<復習をする場合>
これから先の勉強をするのか、それともいままで習った範囲の復習をするの
か、その学習の中身と目的によって、学習スピードは当然異なってくるもので
す。
そしてこれは、塾など人の手とその設定されたスケジュールに則って進むの
か、それとも自分の計画した段取りのもとで進めていくのか、この根本的条件
によっても大きく別れるところです。
しかし、塾に通っていてもその成績や実力のつき方いかんでは、自分で復習
をしなければならないケースや必要性は出てくるわけで、またそうした現実も
多く、必ずしも明確に線引き・区別できるわけではありません。
そんななか・・・。
これから先の内容の勉強をやるのにもかかわらず、ずいぶんスピード速くこ
なし、こんなんで大丈夫かなあ・・・と危惧するケースも見受けられるし、逆
に、復習の勉強なのになんでこんなに慎重に、そしてくどくどと繰りかえして
やる必要があるのかな?といった印象を持つ場合もあるわけです。
まあ、人それぞれ生徒それぞれであります。そのそれぞれの考えや思惑に対
して、わたしの考えをそのまま押しつけるなんて気はまったくありません。参
考になる場合もありましょうが、ときにまったく要らぬお世話にもなる場合も
ありますから。
しかし、この個別的なことはここではさて置き、また一般的な問題集などは
どうぞご随意にということにして、ただ、ここではわたしが作成したところの
問題集だけに限定させておただき、日頃思っているところを、そしてメールの
ご質問への回答でくり返しアドバイスしているところを今回すこし、述べてみ
ることにします。
復習をするケースについて。
生徒が復習する場合、何が一番大切なんでしょうか?
こちらがちょっと心配になるのは、あるいはいくぶん懸念を持って感じてる
ことは、生徒が最後まで果たして問題集をやり通せることができるのかどうか、
その点にあります。
やる気があるから復習するのでしょう。あるいは、どうしてもやらねばなら
ない逼迫した成績の状況があるから、復習するのでしょう。
さて、はじめは誰しも、やる気と緊張感をもって勉強します。しかし、それ
をどのくらい持続してコツコツ進めていくことができるのでしょうか? 3日
ですか、1週間ですか? それとも、2週間くらいが限度ですか?
たとえば「中1英語REVIEW」という、中1生対象のよく利用してもらっている
復習用問題集があります。これはB-4サイズで70枚の構成です。単純にいって、
1日2枚やるとするなら、35日かかります。5枚なら、14日にかかります。しかし、
これ、単にプリントをやり、おそらく解答合わせしただけの勉強時間に相当し
ます。
当たり前のことを書きますが、わたしの問題集を利用して英語を復習したと
したのなら。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・まだ自分がわかっていなかった文法、単語、熟語、そして重要構文が、必ず
あるはずです。
教科書準拠の問題集ではありませんし、また学校の授業レベルの単なる基礎
だけ復習をする問題集ではないんですから。
内容的にはあくまで基礎と基本の問題で構成してありますが、中1のあいだ
には、ぜひとも習得しておきたい、身につけておかねばならない知識と学力
というものが、もうすこしあるのです。しかし一般に、案外とこれがわかっ
ていませんし、気づいてもいません。
この覚えておくべき知識のギャップを埋めておかないと、たとえ学校のテス
トでは優秀で95点くらいとれていても、学力テストや模試などで同じ95点は
まずとれないものです。あるいは、実力との誤差、落差が必ず出てくるでし
ょう。
これを、どうするんですか?
・わかっていたはずなのに、ついケアレスミスをしてしまった問題が、必ずあ
るはずです。
○つけして、間違えていて、ああ、そうだった・・・、今度から注意しよう
と、そう考えるだけで、すぐに次に進めばいいんですか?
止まって、直さねば、時間が経つとまた同じミスを繰りかえすでしょう。
これを、どうするんですか?
・しっかり習って覚えていたはずなのに忘れて、正確に書けない単語や熟語、
英文も、必ずあるはずです。
これを、どうするんですか? まさかほっておいて、次に進むんではないで
しょうね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
つまり、アバウト、倍の勉強時間がかかるんではないですか? ほんとうに
身につく、正しい復習をするには。
52枚の構成。1日2枚やるとするなら、35日かかるではなく、70日あまり。5
枚なら、14日ではなく、1カ月かかるのがふつうでしょうか。もちろん1日
に勉強する時間によってかかる日数は違ってきますが、しかし、5枚やるのは
けっこう大変です・・・。
ただ、内容or単元項目が並列的に並んでいる理科や社会と違って、そして数
学とも微妙に違って、英語は前の知識を土台にしながらの積み重ねの教科です
から、新しい文法を学習してもそれは勉強するなかの理解と暗記で考えれば2,
3割の比重にしか過ぎませんね。
つまり、積み重ねた土台の知識がほぼ漏れなく正確になると、この部分は当
然処理速度が速くなるわけであり、しかも慎重にミスなくこなせる能力がつい
てきているはずですから、問題集の後半にもなると、緩やかでいいのですがそ
の学習スピードは加速度的に上がるのです。
ですから、上で書いた日数よりも、実際は短縮して完成はできるはずなので
す。
それでもですよ、長くてまとまった休みにするのであれば別ですが、ふつう
のつまり学期中に復習の勉強するとなれば、ほかにいろいろな科目の勉強もし
なければならないでしょう。ときにテスト対策の期間もあるでしょうし、塾に
要する時間もあるでしょう。よってかかる日数ではなく、初めの日から終わり
の日までの日数は、プラスマイナスそれほど変わらない可能性もあるわけです。
こうしたことを踏まえつつ、生徒のやる気の持続のリミットと物事を成し遂
げる貫徹力を想像すると、復習という勉強は、何度もくり返して勉強するなん
て考えと行為は、一般の問題集(とくに薄いもの)ではいいとしても、わたし
の問題集ではあまりお勧めいたしません。(このくり返しが必要な勉強は、次
の問題集でも、じゅうぶん組み込んで作ってあります。)
それよりか、上の波線(〜〜〜)で括った部分をどうするんですか、という
ことです。ここにこそ復習の本質があり、きちんとノートにやり、学習してく
ださい、とアドバイスしたい。
できるだけスピード感をもってテキパキと進めていくこと。やる気が萎えて
は、話になりません。やる気を持続させるのは、ある程度学習の進捗具合のス
ピード感とそこで得る充実感が、生徒の勉強のなかでなくてはなりません。そ
もそも復習なんて勉強は、面白みに欠ける面があるのですから、集中して取り
組んでできるだけ早く終わらせるに限ります。この問題集の場合の期間は、早
ければ1か月、遅くとも2か月以内に仕上げることをお勧めしています。
復習をすれば、その内容すべてがまた頭のなかに入ると、そのためにゆっく
り時間と作業をかけ、とくに「何度も繰り返してやり直しをしたい」と当初、
考えている方がけっこういらっしゃいます。
たしかにこれができるのならいいのですが、時間的な確保と余裕がいつまで
あるのでしょうか。それ以上に、やる気と継続した学習スタイルがいつまで続
くのでしょうか? まさにくり返し、くどくどとこの点を書いておりますが、
このことは長年生徒を観てきて、その成績の良しあしに関わらず、また復習以
外のあるゆる学習形態にもいえるのですが、この実行力を持った生徒はほんと
に稀である(全体の2%もいない・・・)ことを指摘しておきたいと思うので
す。
また、もう一点。わたしは、「復習をしっかりすれば、その内容すべてがま
た頭のなかに入る」とは、努々思っていないのです。現実は、また忘れるので
す。そしてまだじゅうぶん理解していないところもなかにあるのです。暗記し
ていないところがあるのです。注意できていない点があるのです。
それはある程度、しかたがないことと認識しています。この、しかたがない、
なんて言葉を軽々に書いているわけではありません。20数年指導してきた生徒
の現実をつぶさに視てきて書いている言葉であります。ですから、仮にまだ学
習してきたなかの5%くらいがこの状態なら、万々歳であります。
なぜなら、まだ基礎と基本の段階とはいえ、学校の授業レベルよりワンラン
ク上の知識と学力の習得を目指してる問題集であって、たとえ定期テストで95
点とっていてもわたしから見れば、この問題集での実力はまず80%もないので
はないかと思っているからです。この15%は、偏差値的にみれば5〜7に相当す
るのではないかと判断しています。
仮に、中1後半の定期テストで70点そこそこしかとれなくなった生徒の場合
はどうでしょうか。この問題集でのはじめの実力は、50%にもはるか届かない
でしょう。もうあちこち大きく穴があき、ガタガタな文法の状態です。そして
最後まで問題集をていねいにやり、学習してきたなかの20%ほどがまだ上記の
状態なら、それは大きな進歩、よくやったなと思います。おそらく、学校のテ
ストでは90点近くはとれるところまで来ています。
そんなもんなのです。課題はすべて解決しません。次の段階で、さらにまだ
ある穴を埋めていく勉強が必要なのです。こうしたことを念頭に置いて、勉強
していってほしいと考えています。
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