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§440 高校受験のために必要な情報
<中3の2学期から・・・>
今回のメルマガの内容は、すでに無事高校進学したあるお母様にわたしが出したものを、プライバシーを守る見地から完全に匿名にして、かつご迷惑にならないようじゅぶん配慮して、特別に載せさせていただくことにしました。
すでに高校の勉強をがんがん押し進めていて、わたしの(小)中学生対象の話題やHPから卒業されて(?)次のステージと環境にいらっしゃること、わたしからのメール内容であること、そして、現中学生のご父母の方や生徒になんらかの有益な情報が混じっているのではないかと判断して、書くことにいたしました。
といっても、焦点がぴたり適っている生徒もいれば、まったく外れていてオモシロくないと感じる方もいらっしゃるでしょう。ただ、勉強に関する話題というものは、焦点がボリュームの平均点あたりの生徒にあわせれば、読んでもらえる量は多くなりますが実際に参考にして実行する率はきわめて低いのがふつうでしょうし、得点や成績が高くなればなるほど読んで参考にしていただける方の数は減るものの、なんらかの些細でも益する情報・知識は高くなる傾向があるのも事実です。今回のは後者になりますが。そうはいってもわかりませんが、まあ、ひとつの情報として書いてみます。
時期はまさに今頃で9月のこと。中3生の内容なんですが、中2生にも中1生にもそしてご父母の方にも役立つ点があれば・・・。
大手の塾に通っておりましたが、中2からわたしの問題集もご利用いただき、中3ではけっこうな量となりました。当然そのへんの記述もありますが、ご了承ください。
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今回のデータ類を拝見いたしまして、これからの課題点は、大きくふたつあ
るように考えます。
ひとつは学力的な面、もうひとつは内申点の問題ですね。
まず学力の課題について。
これはご質問の「今後の学習プラン」をどのように進めていけばいいか、と
深く関連するかと思います。
1学期の定期テスト、442点(5位)、448点(4位)。
実力テスト、1回ー443点(3位)、2回ー450点(4位)。
ふつう実力テストになると、20点から50点下がってしまうのが生徒の常です
が、○○君の場合、その変動がまったくなくすばらしいと思います。勉強を進
めていく上で、実力がしっかり伴っている証拠です。
学年全体約150人、はっきり言えるのは、上にできる生徒が3人いる、という
こと。強力なライバルですね。
偏差値は昨年と較べ20以上もアップしたということですから、これは相当本
人が頑張ってきた証左であり、もともと素質が大いにあったのでしょうがほん
とにたいした進歩だと、いたく感心いたしております。
学年順位は中3になってから変わり映えしないとお母様は書かれていますが、
それは上にとてもできる生徒が3人厳然といるからであり、本人としてはけっ
こう中3になってからよく健闘していると、わたしは判断していますよ。
ただし、実力テストの力からみて定期テストの点数は、もっととれるはずで
すね。国語は73点から96点と期末は頑張りました。2学期の中間・期末のテス
トにたいし、授業での国語の勉強怠りなく続けてみてください。
また実力テストの点数と模試の点数&偏差値からみて、期末テストの数・理
・社ような80点台はイケないので、そして力からもいって当然、95点前後は定
期テストでとれるはずですから、そうすると、470点くらいはとれても決して
おかしくはなく、その目標でがんばってもらいたいと思っています。とれれば、
2番にはなっているのではないですか?
あと今回の模試の偏差値69をみて想像するに、この実力はかなり優秀で、学
校の順位で仮定するならば、1位ではなくともおそらく2位になっているのでは
ないかと推測できますが。それゆえ、自信をもって!
さて、各教科の実力につき方と、今後の学習の進め方につきましてすこし。
英語が、気になります。英語の実力のつき方が、です。
学校の実力テスト、83点、84点、そして模試の点数85点(偏差値65)。
模試も含め、あと10点足りません。英語は公立トップを狙う生徒ならふつう
に94,5点、この時期ならとれるものです。その原因は、テストの問題と解答
をみたところ、長文読解力がまだ不十分なところがありますね。これは本人も
よく自覚しているところかもしれませんが、今回の問題集で読解の力をつけて
みてください。やる順序は、「<高校入試>英文解釈特講」→「入試英語・長
文読解の攻略」がいいかと思います。<注:この2冊は現在統合、再構成して、
「公立入試英語の攻略 by Toppo」という問題集になっています。>
「入試英語・長文読解の攻略」は冬休みくらいからでじゅうぶんなので、まず
は「<高校入試>英文解釈特講」の勉強をコツコツはじめてみてください。11
月の実力テスト前までにある程度できれば。
あと基本的な実力もまだすこし不備があるように見受けられます。文法関係
の問題はどんなレベルであろうと完璧にでき、自信をもって間違いなくできる
力を身につけておくべきで、その点はまだ85%くらいの完成力のように感じま
す。
どこまでやり終えたかはわかりませんが、「中3英語実力テスト対策問題集
<A>」をもっときちんと勉強しておくこと。つまり、間違った問題、できな
かった問題だけでいいので、いままでの学習範囲すべての復習、再確認、完全
暗記の勉強を、やはり次の実力テストまでにすることをお勧めします。
次に数学。
応用力をもっとつけていくことが課題です。模試および実力テストの問題を
みても、基本はきっちりできていますが図形(と関数)を解く力はまだじゅう
ぶんついているとはいえません。これからの喫緊の課題です。またやればでき
ます。その力もあると思います。
がんばって、「<新版>入試図形問題の攻略」をすぐにも始めてみてくださ
い! スケジュール的には冬休み明けまでかかってもいいです。しっかりわか
り、納得するまでじっくりやり、かつ解法を暗記し、そしてし継続してコツコ
ツやっていってみてください。そのあと、「<改訂>公立入試数学の攻略」に
取り組んでください。1月中旬からでもじゅうぶん間に合いますから。
理科と社会。
このふたつは、夏休みの成果が出てよかったですね! 偏差値も上等です。
「基礎編」完了とのことですから、今後は「入試実践編」を自分のペースでや
って、さらに力を磨いてください。
<筆者注:偏差値は70前後。理科は「<新版>入試理科の攻略」、社会は「<
新版>入試社会の攻略」の各問題集で勉強。>
国語の実力対策は、的確な(?)ことを申す力はありません。あえて言うな
ら、入試過去問をとにかくたくさん解き、その解答と自分の答えを比較検討し、
解答に近づけていく表現や選択をより身につけていくことでしょうか。
あと1点、些細な点。
コピーのため字がよりうすく写っているようですが、それでも一部、かなり
うすい字があるように思えます。学校ではまだいいとしても、入試において万
が一採点者に字がよく読めない部分、あるいは乱雑な印象を与えてしまったり
すれば、思わぬ減点対象にもなりかねませんから、鉛筆の濃さをHBにするとか、
なんか対策をとってもらったほういいかと判断しております。
さて、もうひとつの内申の問題。
英語の評価4は、点数96点、95点からいって当然5でしょうし、納得できるも
のではありませんね。本人の授業での学習の様子や先生とのそりが合わない
(?)点、またお母様がお書きのように、おそらく積極的に手を上げたり質問
したりそういうことをしない「無気力そうな態度」に映る印象が、絶対評価を
下げているのだと推測されます。
こうした評価のつけ方やその教師の質とレベルの低さと悪さには辟易としま
すが、それがいまの、公立中学のひとつの姿でもあるのでしょう。
いまさら先生が気にいる尺度や基準に入る生徒になる必要もないかと存じま
すが、くさると自分に負けになるので、この2学期もテストは、いい点数がと
れるよう頑張りましょう。
問題は、実技4教科がすべて3であること。この理由の大きなものはやはり、
英語と共通しているのかもしれませんね・・・。
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この後の成績の状況は、定期テストも実力テストも450点から460点のあいだで推移、学年順位もひとつ上がって3位をキープしたわけですが、内申のほうはさほどよくはならず、いま一息でした。しかし、それを撥ね退け、公立トップ高に合格を果たしました。
学力的な面で最終、学校のほうの定期テストや実力テストとはまたひとつ違う入試に向けた知識と実力が、しっかり伴わなければなりません。
この生徒の場合、夏休みが終わって9月を迎えた時点で、塾の模試から実力をチェックするに、理科と社会は上位のところでかなり安定する力を得ました。それに比し、数・英・国は穴があり、偏差値的にも60から65くらいで、基礎的なことも応用の力もまだまだ勉強して吸収しなければならない点がありました。
これをもうすこし詳しく書きますと、理科と社会は、夏休みに問題集を利用し徹底的に基礎知識を固め、それでもって偏差値は70前後まで来たわけですが、2学期以降は入試実践編で知識をさらに固め、肉づけも行って、入試まで安定して偏差値70以上をキープできたわけです。
かたや主力3教科の数・英・国は、特に数・英については、上述のように課題とするところがあり、英語は、基礎の漏れをまだ拾うとともに長文読解力をつける勉強が、また数学は、図形を中心とする入試レベルの応用力を身につける勉強がありました。
それが理屈どおりいくわけではなく、期待どおり進むわけでもありません。12月になっても偏差値の上昇が見られない科目もありました。しかし、勉強すべき内容と方向性は間違っていません。粘り強く、根気よくやり続けた結果、3教科の偏差値は理想とするところまでは行かないまでも、「60から65くらい」のところから「65から70くらい」に最終持って行けたわけで、それは本人のなによりの努力の賜物でありました。
ふだんの成績だけでなく、入試に向けた実力が伴っている科目というものは、生徒によってさまざま、異なっているものですが、まだまだこの時期、自分の課題とする科目、あるいは問題となる部分があれば、それをしっかり見極めて、その補強に粘り強く立ち向かえば、途中はどうあれ最終には結果がついてくるはずなので、時間を大切にどうかがんばってほしいと思っています。
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