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§29 英語を得意科目にするには・・・
<英語が得意科目になった理由?>
今回はえらい大きなテーマを選んだものである。とにかくまあ、中学の英語をどうすれば得意科目にすることが出来るのか、について考えてみたい。
話は最初からちょっと逸れますが、メルマガの人気ランキングのカテゴリ別の【学校・教育・研究機関】を見ると、上位20は以下の如く。
順 発行部数 誌名
1 93306 日常英会話が英語の基本!
2 91018 話す英文法で生きた英会話
3 51786 2パラグラフで英字新聞を読もう!
4 36185 情報処理の資格を取ろう!
5 29409 日刊英語マガジン『ENGLISH STEP UP!』
6 22068 ◆やり直し英会話のコツ【基礎編】
7 18794 一日一題 高度をめざす情報処理技術者試験宿題
8 18421 イギリス英語学校のジーン先生が教える英語講座!
9 15781 学校では習えない本当の英会話(音声付)
10 14134 まったり英会話
11 13811 クリスの英会話レッスン[あなたも出来るアメリカ英語]
12 13570 辞書なしで英語の物語を楽しむ【いろいろ読もう編】
13 13475 英会話・らくらく1日1フレーズ
14 12387 『ENGLISH STEP UP!』増刊 基礎力チェック
15 12292 Vocabulary Advantage (上級英単語編)
16 11131 ワンポイント英会話
17 11072 【脳に英語の回路を作る】
18 10577 無料講座・民法の基礎
19 9725 ラヴ・ソングで英語レッスン! 「Sweet
Pepper!!」
20 9542 ◆同時通訳式で英会話の達人に◆
なんと20中18が「英会話」に関するメールマガジンですね。それも発行部数が羨ましいほど多い。何もこんなに列挙する必要はないのだけど、これ以上にまだまだ英会話については発行されてるわけで、また書店には数々の英会話の本が並び、ついでに言えばテレビのコマーシャルで、駅前留学を標榜する英会話学校等さまざま英会話の学校があり、このことは逆に、ほんと日本人は、中学3年、高校3年、大学も入れると6年から10年かけてる割には、つくづく英語が話せない民族だと思わざるを得ない。
こんなことを書くと、「英語を得意科目にするには」というテーマからどんどん離れ、自己韜晦に陥りそうなので追求をやめますが、ここで拘泥したいのは、果たして英語習得にコツというものがあるのだろうか?ということです。とても蒙昧なことを書いてる気もしますが、上記のメルマガも主題はコツを謳ってるのであろうし、そのコツを一日一問とか、ワンポイントで、学習してゆけるのであろうか、という素朴な疑念が先に生じます。
特に語学については、
There is no royal road to learning .(学問に王道なし)、という、諺があるように、様々な攻め方はあるでしょうが、そのコツは体得したものには有効なものの、他人が簡単に要領よく真似ることは難しい、と思ってます。あくまで刺激を受けるとか、ヒントを得る、といったことには啓発されるでしょうが。
ですから今回の「英語を得意科目にするには・・・」というテーマも、具体的にこうすればよいとか、コツはこうですよ、といったことは書く気もないし、また気軽に書けない。「英語の勉強のしかた」そのものは今までそこそこ述べてきたし、これからも参考になることがあれば、その都度書いてゆくでしょう。
それでは今回の内容は、読者の方に無益、且つ倣岸な振る舞いになる可能性大なので、参考になるかどうかわかりませんが、私自身の拙い体験、生徒を観ての感想、分析で、「英語が得意科目になった(?)」原因、理由を少し探って見ましょう。
私自身の中学・高校の英語の状況をざっと振り返ると、それは悪戦苦闘の連続でした。中学になって初めて英語という科目を知ったわけですが、1年生の時の英語の点数、学力はひどかった。算数、国語、理科、社会は小学校であったわけですから、その勉強のしかたは自分なりに形があるというか、やり方、押さえ方がわかっていたので、そのまま中学でも踏襲、改良をしてゆけば問題はなかった。
しかし、英語はわからない。中1の時の英語の先生は新米の女性で、英語そのものを教えるだけで、英語に対する勉強のしかた、工夫、アドバイスなどは、殆どなかったように記憶してる。非を他人に押し付けるのは性に合わないが、今から冷静に振り返っても、確かにその先生の教え方は拙かった、と思う。ともあれ自分の力不足で、初めは手足をばたばたさせるだけで泳げない状況、なんとか自分の力で泳げるようになったのは、中2になってからだと思う。
中3の終わりごろにはなんとかさまになって、成績も10段階評価で8がつくようになった。数・理・社などは10、国語も確か9など(その頃は頑張っていましたね・・・)をもらっていたと記憶してますが、高校になると再び沈没。またまたもがき苦しんでやはり高2でやっと、自力で泳げるようになった。詳しいことは省きますが、そこには先生から教えれる内容はあっても、それは一
方通行で、あとは自分らが勝手に覚えたり、理解せよ、ということで、テクニックもコツも学習法もない。それが当たり前でした。自分で考え、自分の力で歩むしか方法はない。
高校英語は習う量が中学に較べてべらぼうに増えるわけですから、それを全てとはいいませんが理解し、覚えるには、相当な時間を要する。頭が中学から高校に入って突然よくなるわけでもないわけで、英語の学力を上げるには、物理的に時間を増やすしかない(このことに気付くに、高1の半分はかかった)。
また、辞書はぼろぼろになるまで引いたし、英文読解は教科書の文を全て写し、辞書片手に参考書とあわせ、こつこつ和訳した。
上に書いた内容で、「英語を得意科目にするには」のコツ、ヒントがあったでしょうか? 近道があったでしょうか? 細かいことならあるにはあるでしょうが、そんなもの人の役に立ちません、自分で見つけてゆくものです。まあ、自分で言うのもなんですが、あるとしたら、ネバー・ギブ・アップの精神、気概だけ、のような気がします。
次に生徒に目を向けてみましょう。英語の偏差値が70近くある生徒、即ち英語を自分のものにし、得意科目にしてる生徒ですね。その学習法を視ていると、宿題を丁寧にじっくりしているのはもちろんのこと、目に見えるところの学習姿勢(塾での学習風景)がきっちりしているのです。安心して見ていられます。
私は授業中、数々の指摘、アドバイス、警告、注意をしますが、それらをすんなり受け入れて、自分のものにしている。例えば一つ例を挙げれば、英語の勉強を進めていく上に措いてとても重要な姿勢ですが、「英作が出来て初めて、その文法がわかった、ということになる。常に今やってる問題が英作できるかどうかを考えろ! その目で見たら、何が重要で、何に注意し、何を覚えねばならないかが、自分でわかる!」と、折にふれ指導しています。
実はこのことが、普通の生徒には出来ないんですね。何でもないアドバイスだと思いますが。偏差値が60までで止まる生徒と、70まで伸びる生徒の差は、このあたりにあると思いますよ。つまり、自分でわかるかどうか―― 今、目の前でしている勉強の中身で、何が重要で、何に注意し、何を覚えねばならないかが。その視点は、一つのミスもなく英作できるかな、と考えること。
実際、問題はいろんな形式があるわけで、適語補充あり、書き換えあり、和訳あり、英問英答あり、指示通り直せの問題あり、英作あり、などで、その全てを英作の目で見るということは大変なことなのです。かなりの注意力と集中力が要求され、常に見直しをするわけで、その勉強作業の姿は「考えてる顔」をしています。
一応出来たからといって、ぼんやりしていません。する暇がないのです。自分で重要なところ、文法ポイント、熟語、前置詞、冠詞などをチェックし、覚えようとするなら、時間が足りないくらいです。これは新しい文法を演習していると同時に、常に復習していることになります。
よって、定期テストで100点近く取るのは当たり前で、更に実力テストでも90点以上取れるのは当然じゃありませんか。もちろんこの周りには豊富な問題演習や宿題、音読、暗記テストなどがあるわけですが、勉強の核であることは間違いありません。
以上が今回の内容です。結論的なことは申しませんが、もし参考になるところがあれば、幸いです。
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