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 「娘の志望校は国立のお茶の水大附属高です」へのアドバイス<M様>

上の双子のお兄ちゃんたち、兄は県立春日部高校に、弟が県立浦和西高校に合格(二人ともかなり余裕を持っての合格だったのこと)、どうもおめでとうございました。ふたりともとても頑張ったんですね。

お兄ちゃんのほうは最終偏差値73までいったんですか。塾にすこし通われたもののほとんど自力で勉強してきたのですから、たいしたものです! 英語の教材(および数学もすこし)がおふたりのお役に立てたようで、そして有難いお言葉も頂戴し、こちらもとてもうれしく有難く思っている次第です。

高校に入ってからも英語は得意で、相当努力もされたでしょうが伸び続けてるんですね、現在河合記述88、駿台で75ですか、うーん、たいしたものといたく感心しております。東京外大を目指してこの1年、どうぞいっそう奮励努力をされますこと、そして栄冠をつかまれますこと、祈念いたしております。弟さんも志望する大学と学部目指して、どうぞがんばってください!

さて、妹さんへの勉強のアドバイスにつきまして。

「娘の志望校は国立のお茶の水大附属高です」
ということで、わたしの頭に入っているイメージとかすかな知識ではいけないと、ほんのすこしだけですが調べてみました。

うーん、なるほどそうか、とあらためて唸らされたといいますか、襟を正す気持ちにちょっとなったのが正直な感想です。厳密にいえば較べることができない微妙な差異があるのですが、いわゆる公立トップ高のなかのそのまたレベルの高い高校および私立難関高よりさらに頭ひとつ抜けたところに位置している感じで、結論的に申せばその頭ひとつぶんの勉強が、お母様もじゅうぶんわかってお書きの、「かなり難しい問題も出るようなので、必要になったら塾も考えますが、当面の間は自宅学習で頑張ろうと思っています。」になろうかと思います。

ですので中学を大まかに区切って考えると、中1と中2の2年間の期間の勉強と中3の1年間の勉強をわけて、頭ひとつぶん抜き出た勉強内容(一部高校範囲の学習内容)はさておき、中学3ヶ年の学習内容をこれからの2年でどう段取りし、取り組んでいったらいいのか、その場合の中1と中2のあいだにすべき学習課題とそのスケジュールに関してのご質問、と捉えさせていただきます。

まず、英語につきまして。
前々回と前回のメールの内容を、勝手に整理確認いたしますと。
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・学習状況。小5の9月くらいから半年くらい、本人の学力に合わせて先取りできる個別指導塾(英数国)に通っていた経験あり。その後も本人の希望で先取りはゆっくり続けている。<フォレスト、システム英単語ベーシックを使用しながら、少しずつ進めている。しかし、常に元に戻り穴を残さないようにしつつ先に進んで行きたいと考えております。

・使用教材。英語に関して今まで使用した教材は、育伸社の文法パターン練成1〜3(必修篇)長文読解練成 アルファと標準z会 速読速聴英単語2400 くわしい英文法ステップアップ問題集 英検3級、準2級問題集

・英語は中学の内容を終了。昨年の10月に英検準2級を取得。
・文法、語法8割の出来、読解は満点。しかし、基礎の部分でかなりあやふやな部分があるのは確かです。トッポ先生のホームページにある実力問題をさせたところ中一75点で中二84点、中三88点でした。

・「もう一回中一からやり直そうと思っているのですが、メルマガで中一、中二をやりつつ、中三実力テスト対策がいいのか、中三までメルマガをすべてやりトップ高合格英文法、または中一実力対策からがいいのか迷っています。長文を読むのは慣れており、大意を把握するのはかなりできると思います。しかし書き換え問題などは苦手かも知れません。」

<筆者注>トップ高合格英文法は、Aクラス英語編(2冊ありますが)に改訂、現在に至っています。

・国私立は高校内容に踏み込んだ内容を入試で出題するというのもありますが、なにより本人が英語に対して前向きであり色々知りたがるので結果先取りになっている感じです。

・埼玉県の入試では英検2級を持っていると得点として加算される。よって中2の終わりまでに英検2級を取得する予定。
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とてもよく勉強していますね。またすでに学習を終えた問題集の数量も半端ではありませんし、小学生のあいだにこれだけできるとは、その熱心さには感心しますし、すごく愕いています。英語は一通りにしても中学内容は終了し、英検も準2級を取得されたとのこと。

さて、気になり、またすこし不思議に感じるのは、ホームページにある実力問題をさせたところ「中一75点で中二84点、中三88点」の結果ですね。

この反対なら常識的でわかるところですが、その常識がちょっと通用しないのは、逆に上記の数々の問題集をやって中3レベルの問題に慣れているところ、そして演習がまだじゅうぶんではない(と厳しくいえば判断しますが)にしても接する機会が多くて知識の溜りがそこそこあるのかなと思っております。

「長文を読むのは慣れており、大意を把握するのはかなりできると思います。しかし書き換え問題などは苦手かも知れません。」と、お母様が書かれ指摘されていますが、おそらくそのとおりだと推察します。つまり、まだ文法上の基礎的な問題点、および理解と演習が行き届かず知識の弱い個所がすこし残っているように思えます。

わたしのテストで中1レベルも中2、中3レベルもまず95点以上はつねに確実に取れる実力の形成が、公立トップ高校に進学する生徒に望むところです。

よってわたしからアドバイスを書かせていただくと、次のようになります。

「もう一回中一からやり直そうと思っているのですが、メルマガでで中一、中二をやりつつ、中三実力テスト対策がいいのか、中三までメルマガをすべてやりトップ高合格英文法、または中一実力対策からがいいのか迷っています。」

メルマガもいいのですが、やはり問題集をしたほうがよりベターな気がします。その理由は統一性の問題、勉強のやりやすさの問題、そして本人のモチベーションの問題などがあります。

これを細かくいうとさらに長くなりそうなのでやめますが、くり返しと集中と親しみという点で、問題集の利用がやはり向いているかと思うのです。

まず文法を完璧にする訓練とその学習が必要かと。中3までの英語学習は基本的に終わっているのですから、お勧めしたいのは、各英語の実力対策問題集です。中1英語の実力をつける、中2英語の実力テスト対策、中3英語実力テスト対策の各シリーズです。

学習上の注意点は、安易なケアレスミスの問題、わかっているのについ間違ってしまった問題、意外とまだ知っていなかった問題、これらはどれもノート直しです。基礎の基礎を徹底して直してください。そして暗記してください。

上記の問題集ができて、次にもしまだやってもいいと思った場合は、Aクラス英語編の問題集が中2編、中3編、難関私立編とありますので、その折にはまたご検討ください。英語は、以上です。(あと読解編もありますが、すでに力はありそうですし、先のことになりますのでまたその折にご利用の機会があればということで。)

次に、数学につきまして。
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「数学は中三の途中くらいまでやっていますが、基礎部分に絞ったテキストを使用しており、中学部分に関しては応用問題はあまりやっていません。小学校の穴を埋めるため先日送って頂いた問題集をしていますが、今のところ間違えは無いようです。(プリント15までですが)

先生のメルマガで読んだのですが、2年で中学数学を終了するプランがありました。そこで質問があります。それは通年問題集を利用してでしょうか? またその場合、算数の図形教室も同時にやったほうがいいでしょうか?

中三になったら入試図形問題の攻略を使用したいと思っていますが(予定どうりにいった場合ですが)この問題集は高校の内容は含んでいるのでしょうか?

これらを使用して確実に吸収した場合、駿台模試でどれくらいの偏差値が取れるでしょうか?

国立を目指す場合、通年問題+図形の問題集以外に中一から他の応用発展問題をこなしていくべきでしょうか? 中三になってから高校への数学などを考えているのですが...。
数学に関してはどの程度の応用問題が含まれているのか判断できなく、・・
・。」
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質問1.
「2年で中学数学を終了するプランがありました。そこで質問があります。それは通年問題集を利用してでしょうか? またその場合、算数の図形教室も同時にやったほうがいいでしょうか?」

通年用問題集を想定して書いておりますがもちろん他の教材でも構いません。いまの中学数学の内容は、質的にも分量的にも中2までの2年間あれば、それなりにこなせるという意味で書いています。

「算数の図形教室も同時にやったほうがいいでしょうか」ですが、小学時に図形の応用問題を、中学入試のハイレベルでなくともまあ中程度の問題を問題集など勉強し、かつ自分の力で解けるところまで力をつけておればべつに必要はありませんが、そうでないなら、ほんとに図形はいろいろ勉強して是が非でも力を磨いておかねばならない分野だといえます。

図形の力がほんとにあるかどうかは中2の後半から問われるわけで、そして本格的には中3の後半からになりますが、それでは勝負はもう終わっているのが実情ですから、小6から遅くとも中1の1年間で、ふつうの中1数学と並行して勉強をしておくことが、そしてなによりその結果、確実に身につけておくことが望まれるでしょう。受験数学はさらにその上の能力が問われますので、上記の図形の力は最低の必須の基本学力かと。

質問2.
中三になったら入試図形問題の攻略を使用したいと思っていますが(予定どうりにいった場合ですが)この問題集は高校の内容は含んでいるのでしょうか? これらを使用して確実に吸収した場合、駿台模試でどれくらいの偏差値がとれるでしょうか?

高校の内容は含んでいません。一部私立は別にして、国立受験の場合は要らないとは思うんですけれど。「駿台模試でどれくらいの偏差値が取れる?」
についてですが、詳しいことは書けません。あまり意識していないので。ただ公立入試の偏差値(ネット上に載っている偏差値基準)でいえば、確実に吸収した場合偏差値で73は行くかと思います。またその程度の偏差値はトップ高校に行った生徒はいくらでも例がありますので。あえて駿台模試の偏差値で書けば、いいところ63から65くらいまでではないでしょうか? 

質問3.
国立を目指す場合、通年問題+図形の問題集以外に中一から他の応用発展問題をこなしていくべきでしょうか? 中三になってから高校への数学などを考えているのですが...。

これはHP上でも一部ご説明しているのですが、中1数学で応用発展につながる問題はないと思っております。すべて基礎にすぎず、応用などは無理に応用にしただけの問題で、そのようなのは高校入試にはまったく出ません。出るのは中2数学の後半からと、中3数学の内容につきます。

それゆえ、中1数学はきっちり基本だけをスピード感をもってやり遂げればよく、中2数学の前半も同様で、そのあとの1次関数と図形からスピードをすこし落としじっくり取り組んで、かつその裏には応用問題がぼちぼち広がってありますからそれらをやってゆく、そのような段取りで進めばいいのではないかと思っています。

通年用数学の問題集をもしご利用になられる場合も、上記の意図で応用レベルの問題も構成してありますので、中2の一部と中3の数学から本格的な手ごたえのある内容になっているかと存じます。すでに中3の途中まで勉強されているのことですから、中1と中2の2年間があれば、じゅうぶん中3の最終までの基本とその応用段階まではこなせるのではないでしょうか。

以上長々と書いてまいりましたが、あくまでご参考まで。